本企画は、TSUTAYAプレミアムを利用して1日1本映画を鑑賞し、その記録を予想と感想を交えてお伝えしていくものである。

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2018年7月27日の鑑賞タイトル『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 スペシャル』

鑑賞前の期待値「『コード・ブルー』自体が初見だけど、その魅力を垣間見ることができるはず」

2007年6月27日に公布・施行されたドクターヘリ法案（正式名称：救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法案）から1年後にスタートしたTVドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』からはや10年、ファンにとっては待望の映画化となった『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』が本日より封切られた。今回は映画公開記念で『コード・ブルー』の世界を体感すべく、単発のスペシャルドラマをチョイス。ちなみに、明日28日（土）放送となるスペシャルドラマ『土曜プレミアム　コード・ブルー特別編 ―もう一つの戦場―』は3rdシーズンと劇場版をつなぐ物語が描かれる。

僕は過去作含めて『コード・ブルー』に全く触れたことがなく、「今から連続ドラマを観始める」ほどのファンでもないため、この単発ドラマでどこまで没入していけるのかは個人的な挑戦。物語の内容が1stシーズンの後日譚となればなおさらである。また、本作は主役級キャラクターが複数いるため、彼らの関係性はもちろん、時間の緊迫感が生み出す人間ドラマにどこまでついていけるのかも気になるところだ。

鑑賞後の感想「1stシーズン観ていなくても大丈夫！ 取っ掛かりとしては十分」

冒頭、1stシーズンのダイジェストが5分ほどある親切設計。そして本編が始まるとすぐに研修医たちがオリエンテーションを受けているシーンが差し込まれ、ドクター・ヘリについての説明も一通りしてくれる。このスペシャルでは大きな一つの事件でそれぞれ活躍するドクターたち（山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、浅利陽介）の姿がほぼ中心なので、細かい人物像や関係値などを追いたくなったら改めて連ドラを見てみると良いと思う。個人的にはこれから入っても全然大丈夫だと感じた。

医療ドラマ＝事故現場での患者と医者の命のやり取りの過程における決断や葛藤が主軸のため、いい結果であれ酷な決断であれどちら側でも感情移入できる良さを感じた。そして若い4人のドクターに関わる柳葉敏郎演じる黒田先生の貫禄たるや素晴らしい。

「好きなキャストが出てるから」のような気持ちで観始めても、あっという間に世界観に入り込み、共感し、人間ドラマに熱くなれる作品だった。映画から興味を持った人（は相当少ないと思うけど）にも気軽に触れてみて欲しい1本である。

『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 スペシャル』で一番グッときたポイントは「山Pの『一緒に暮らさないか』」

祖母に育てられた山P演じる藍沢が、ラストで病院を後にしようとするする祖母に放つ台詞。冒頭のダイジェストでは、病院にやってきた祖母は藍沢のことが誰かわからないまま。しかし劇中その症状が回復したため「病院に置いておけなくなった」と告げられていた藍沢が、別の介護施設に移る決心をた祖母向かって『一緒に暮らそう』と言うのである。

本編通してこの二人のやり取りが何度か挟まれるが、正直冒頭からグッと来てしまった。結果、お互いがお互いを思いあった結果の別れとなってしまうが、とてもいいシーンだった。その後の「悲しい別れもあれば、旅立ちの別れや、未来への別れもある。別れが人を強くする」というナレーションも染みた。

『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 スペシャル』について

【製作年】2008年
【出演者】山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介ほか
【あらすじ】フライト・ドクター候補生たちの成長を描いたドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』の後日談を描く2時間スペシャル。鉄道脱線事故が発生し、藍沢らフェローたちは現場へ急行するが……。
【Filmarks★評価】なし（※スペシャルは未登録）