『TSUTAYAプレミアムでドラマ沼』は、定額サービス『TSUTAYAプレミアム』を活用し、どんな連続ドラマでも「第1話」「中盤話」「最終話」の3話分のみ鑑賞し、感想と★付け評価でざっくり紹介していく“超・時短ナビ”である（※最終回を含むため、紹介上、ある程度のネタバレに触れざるを得ないためご注意を）。

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今回選んだタイトル『君の声が聞こえる』

今回は、国内ドラマにもあるが、韓国ドラマで「夏といえば」と聞かれて思い浮かべる、いわゆる“夏ドラマ”な一作の中からこちらをチョイス。

『君の声が聞こえる』3話分の感想

第1話「キャラクター設定＆関係性などつかみは◎」

人の心を読む能力を持つ高校生パク･スハ（イ･ジョンソク）が登場し、早くもタイトルの意味にはこれも含まれているのかと少し納得。そんな彼の初恋相手であるヘソン（イ・ボヨン）だが、まったくもってやる気のない弁護士で、お金目的で国選弁護士を目指すという、およそヒロインらしからぬ人物で興味深い。

そんな彼女をなぜスハは探し続けているのかという理由がまたいじましい。特殊能力を持つ高校生と弁護士。手を組めばある意味“無敵”になれそうだが…2人の出会いが起こす化学反応に期待したい。

中盤話（第9話）「驚きの展開の連続が効果的で面白い」

今話は波瀾万丈。冒頭からスハに何があったのだろうか…とドキリとさせられ、さらに同僚でありヘソンに好意を持つグァヌ（ユン・サンヒョン）がジュングク（チョン・ウンイン）の弁護を担当と、入り組んだ人間関係にまんまとどっぷり。

さらにその裁判結果も…いやはや、ここまで徹底していると逆に清々しい。現実ならヘビーすぎるが、ドラマとしてはこういった複雑さに心揺さぶられるのも楽しい。中盤話で再び“声”を使ったサブタイトルが利いている。

最終回「クライマックスに向け仕込んできたネタの抜かりなさに感銘」

長い長い戦いが終わりを迎えるのだが、その中でスハとヘソンの2人にとって避けては通れない事態があり、どうなってしまうのだろう…と最後までハラハラドキドキを仕込んでいるのは、さすがの一言。そしてそれはジュングクにも対してで、抜かりのなさには驚かされる。

最後はスハとヘソンのその後…だが、このあたりの描写は好みが分かれるところ。とはいえサスペンスにファンタジー、そしてラブロマンスという3要素が絡み合いつつ構築された本作は見応えあり、ドラマの大いなる可能性を感じた。別パターンも観てみたい。

『君の声が聞こえる』の3項目★付け評価

★は最大5点

ジャンルミックスのバランス具合：★5／心をわしづかみにする要素が満載：★4／緻密さと大胆さが共存したストーリー：★4

『君の声が聞こえる』について

【製作年】2013年
【出演者】イ・ボヨン、イ・ジョンソク、ユン・サンヒョン、イ・ダヒ、キム・ヘスク、チョン・ウンイン ほか
【あらすじ・みどころ】ラヴ・ロマンス/法廷サスペンス/ファンタジーといった要素が詰め込まれた新感覚の韓流ドラマ。人の心が読める高校生、そして正義感や使命感を失った国選弁護士とその同僚が織りなす物語を、イ・ボヨンら豪華キャストで描く。