『TSUTAYAプレミアムでドラマ沼』は、定額サービス『TSUTAYAプレミアム』を活用し、どんな連続ドラマでも「第1話」「中盤話」「最終話」の3話分のみ鑑賞し、感想と★付け評価でざっくり紹介していく“超・時短ナビ”である(※最終回を含むため、紹介上、ある程度のネタバレに触れざるを得意ないためご注を)。
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今回選んだタイトル『Beach Boys』
今回は、シリーズ第19弾にして誕生から20周年を迎え、反町隆史演じる冠城亘が水谷豊扮する杉下右京のバディーとなってから6シーズン目となる連ドラ『相棒 season19』(テレビ朝日系)が本日から放送スタートということで、こちらをチョイス。
『Beach Boys』3話分の感想
第1話「夏と海を舞台にした、どこか憧れを抱いてしまう“真面目なバカ”に好感」
反町の出演作の中も夏になると観たくなる本作。少し季節外れ感もあるし『GTO』も捨てがたいが、個人的には彼の“代表作”と言うとやっぱり『ビーチボーイズ』を挙げたくなる。
正直、何度観たか覚えていないほどリピートしているが、改めて観直すと冒頭から桜井広海(反町)と鈴木海都(竹野内豊)というメイン2人の生き方やキャラクターのギャップを、仕事でミスしたからといって旅に出る海都、ガソリンスタンドで小銭を数える広海など、わかりやすく明解に描いていて実に気持ちいい。
広海の車を電車内から海都が意識するシーンもバカバカしいと思いつつ思わず「わかる!」と共感しちゃうし、2人が海に突っ込む姿にもニヤニヤしてしまう。テンポとノリの良さで進んでいくストーリーは、どこか日常的とも非日常的とも言えるが、「夏はやっぱり海」や「夏には夏だけの時間の進み方がある」といったワードが妙に刺さるのが不思議だ。
中盤話(第6話)「カッコよさとキラキラ感の中に自然と織り込まれる切なさが◎」
すっかり民宿「ダイヤモンドヘッド」の店員としてなじんだ広海と海都が実にカッコいい。今話では海都とその彼女・桜(秋本祐希)の関係性を軸に、花火大会での浴衣…という話題から真琴(広末涼子)の母親エピソードを盛り込みつ展開していく。
それぞれが別々の物語なのだが、どちらも思い合う人々がうまくいかなかったりすれ違ったりといった要素をピックアップ。こうしたノリの良さの中にも、真摯なテーマをヘビーではなくフワッと絶妙に混ぜてくるあたり、本作のいいところだ。
中盤話で折り返しということもあるが、広海と海都が打ち上げ花火を上げるシーンは、それぞれに何かしらの心境や価値観の変化を表しているようで興味深い。
最終回「人生とは重くもあり軽くもある。広海と海都の行動にうらやましさと矜持を感じた」
前話にて衝撃の出来事が起き、広海も海都も真琴も大切なものを物理的にも精神的にも失ってしまいそうになり、それまでの展開がうそのように一気にシビアなムードに…。初めて観たときは唐突過ぎてどんよりしたのを覚えているが、何度も繰り返し観る中で、そして今回も感じたが、この事件は“決断”のためには不可欠な要素だったと改めて感じた。
この出来事を通じて、いつの間にかわかり合っていた広海と海都の関係性が胸アツで、さらに2人は互いを名前ではなく「あんた」と呼んでいるのが妙にすがすがしい。それを単に友情と呼ぶのは違い、大切だが引くところは引いている距離感が素敵だ。
海都の「夢から覚めたみたい」というセリフはじんわり響く。つまりは“夏”は終わり、自分の“海”へと歩き出す第一歩を踏み出す。この2つのワードに込められた意味は、観る人それぞれが感じるところだろう。
恋愛や殺人事件といった派手な要素はまったくなく、ただ日常の中で起きるだろう出来事を描いていく。人生の哲学のような要素もあって考えさせられるが、それを上回る軽快さと爆発力で重さをつき壊した結果まったり視聴でき、自然と共感を覚えてしまう。
とにもかくにも良い意味で“何もない”テイストが爽快で、反町&竹野内のカッコよさが光る傑作だ。
『Beach Boys』の3項目★付け評価
★は最大5点
反町隆史と竹野内豊の問答無用のカッコよさ:★5/“何も起きない”日常系ストーリーに不思議な魅力:★5/大人も憧れる“バカな行動”に人生の機微:★5
『Beach Boys』について
【製作年】1997年
【出演者】反町隆史、竹野内豊、広末涼子、秋本祐希、原沙知絵、平賀雅臣、武野功雄 ほか
【あらすじ・みどころ】元水泳選手のフリーターと悩めるエリート・サラリーマンが出会い、民宿で働くことに。民宿のオーナーの孫娘や周囲の人々を巻き込んで、彼らの夏が始まる……。97年放送、反町隆史、竹野内豊共演のフジテレビ系ドラマ。