『TSUTAYAプレミアムでドラマ沼』は、定額サービス『TSUTAYAプレミアム』を活用し、どんな連続ドラマでも「第1話」「中盤話」「最終話」の3話分のみ鑑賞し、感想と★付け評価でざっくり紹介していく“超・時短ナビ”である（※最終回を含むため、紹介上、ある程度のネタバレに触れざるを得意ないためご注意を）。

『TSUTAYAプレミアムでドラマ沼』は、定額サービス『TSUTAYAプレミアム』を活用し、どんな連続ドラマでも「第1話」「中盤話」「最終話」の3話分のみ鑑賞し、感想と★付け評価でざっくり紹介していく“超・時短ナビ”である（※最終回を含むため、紹介上、ある程度のネタバレに触れざるを得ないためご注意を）。

『TSUTAYAプレミアムでドラマ沼』は、定額サービス『TSUTAYAプレミアム』を活用し、どんな連続ドラマでも「第1話」「中盤話」「最終話」の3話分のみ鑑賞し、感想と★付け評価でざっくり紹介していく“超・時短ナビ”である（※最終回を含むため、紹介上、ある程度のネタバレに触れざるを得ないためご注意を）。

今回選んだタイトル『ナオミとカナコ』

今回は、アニメ『ドラえもん』 のスネ夫や『鬼滅の刃』の風柱・不死川実弥などで知られる声優・関智一が、4月15日から放送される玉木宏や広末涼子らが出演する連ドラ『桜の塔』（テレビ朝日系）に出演というニュースから、こちらをチョイス。

『ナオミとカナコ』3話分の感想

第1話「キャスティングの良さが光りストーリーに期待大」

奥田英朗の小説を基にした実写ドラマで、メインキャストは今作が初共演となった広末涼子と内田有紀。ストーリー的には内田演じる加奈子のDV夫・達郎（佐藤隆太）を、親友の直美（広末）と共謀して殺すことを計画するところから、ドラマが展開していく。

イメージ的には直美と加奈子が逆でも良いような印象もあるが、実際に演じているところを見ると、何とも言えないギャップが感じられて新鮮。いい人キャラを演じる機会が多い佐藤隆太のDV夫ぶりもリアルな怖さがあって悪くない。物語に深く絡んでくる高畑淳子の中国人役が妙にハマっていて期待が持てる。

中盤話（第5話）「演技、演出、セリフのバランスがサスペンスを盛り上げる」

リアルタイムで視聴している際も感じたが、第4話から第5話への接続はなかなか痛快。普通はその話のクライマックスで良いところを見せておいて、次回へのあおりとするケースが多いのだろうが、今作はあえて見せず、今話での冒頭でガツンとやるところとが実に心憎い。

直美＆加奈子の服装に混じるブラックや、犯行後の社内が黒色という映像も効果的。突発的な事態にあせりつつも計画を実行する姿や、してしまったことの重大と後悔、それでいて未来を勝ち取ろうともがく姿が切実に伝わってくる。その後、徐々に周囲が騒がしくなっていく中、セリフ便りにならず演技や演出で緊迫感を醸し出しているのもいい。

最終回「その先に何が待ち受けているのか…」

クライマックスは、逃げる直美＆加奈子と追う達郎の姉・陽子（吉田羊）のバトル。逃げる側の心理描写を軸に進んでいく様子は緊張感があり、観ていて思わず手に汗握りそうなほど。一方、追う側の陽子に扮する吉田羊の演技もお見事で、両者の対比を実に効いていて見応え抜群だ。

結局のところ、直美と加奈子がどうなったのかは明確には描かれておらず、観た人がどう感じるかという余韻系のオチ。これは賛否分かれるところだが、映像的なアクセントもあり、ドラマとしてはハマっている印象となっている。はたして2人の運命は。そんな想いにひたるのも悪くない。

『ナオミとカナコ』の3項目★付け評価

★は最大5点

想像以上に良かった高畑淳子：★4.5／配役がドラマの完成度をアップ：★4／セリフだけでなく演出が巧妙：★4

『ナオミとカナコ』について

【製作年】2016年
【出演者】広末涼子、内田有紀、吉田羊、宮川一朗太、山路和弘 ほか
【あらすじ・みどころ】奥田英朗の同名小説を基に、広末涼子と内田有紀のW主演でドラマ化した、フジテレビ系のクライム・サスペンス。エリート夫のDVに悩んでいる女性とその親友が、日常から脱却すべく殺人計画を立てる。共演に吉田羊、佐藤隆太ほか。