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悲しいラブストーリーを鮮やかに描く! 泣ける台湾映画『悲しみより、もっと悲しい物語』【マニアックでもケンチャナヨ?】

悲しみより、もっと悲しい物語

今回ご紹介するのは、号泣必至の恋愛映画で2009年に製作されたクォン・サンウとイ・ボヨン主演の韓国映画『悲しみよりもっと悲しい物語』ではなく、そのリメイクで、2018年に台湾で製作された映画『悲しみより、もっと悲しい物語』をご紹介します!(※台湾のリメイク版は「、」が入ります)

台湾の本作は、リウ・イーハオとアイビー・チェン主演で、2018年台湾国内映画興行収入第一位を記録しました。
タイトルからも既にわかるように切なさが溢れでてますが、一体どんな悲しいストーリーでしょうか。

※ここからはネタバレ含みます※

悲しさがありながらも鮮やかに描くストーリー

悲しみより、もっと悲しい物語

【ストーリー1】

「太陽なんて羨ましくない 君の過去までは照らせないから 僕たちは同じように影を抱えている」そんな歌詞のタイトルは「ある悲しみ」。その曲のデモテープを歌っていたのはK(リウ・イーハオ)と呼ばれる音楽プロデューサー。作詞をしたのはクリーム(アイビー・チェン)。

Kとクリームが出会ったのは高校のとき。母親に捨てられ父親を病気で亡くしていたKにとって、一人きりで生きることが“一番の悲しみ”だった。そんな彼の前に不意に現れたのがクリーム。グラウンドで初めてクリームに出会ったKは、彼女が吸っていたタバコを押し付けられて代わりに先生に叱られる羽目になったのに、無邪気で明るい彼女に一瞬で恋をしてしまった。

お互いにラーメンと漫画が好き。冬の日に食べるアイスと雨の日が好き。そしてKと同じようにクリームも交通事故で家族を亡くしていた。そんな2人は身を寄せ合うように一緒に住むようになる……。

映画主題歌を歌うアーティストのA-Linが、本人役で登場し、レコーディング曲が気に入らなく他に楽曲はないのかと探していたところ、運転手からデモテープを聞かされ、その楽曲がKとクリームが作った「ある悲しみ」であることを知ることから映画は始まります。A-Linの主題歌がまたせつなさを誘い、歌詞の内容も映画を伝える一部となるような歌詞になっているのでぜひ主題歌の歌詞にも注目してください。

悲しみより、もっと悲しい物語

ここで、登場人物をご紹介します。

K:孤独と悲しみを抱えながらもクリームを一途に想う音楽プロデューサー。リウ・イーハオが演じます。バージンロードで笑顔でありながらとても悲しい表情をするリウ・イーハオの演技力にせつなさで胸が締め付けられます。韓国版ではクォン・サンウが演じました。

クリーム:明るく無邪気なところもある作詞家をアイビー・チェンが演じます。涙を流すシーンは100回以上もあったそう。アイビー・チェンの泣く演技がほんと素晴らしいです。韓国版ではイ・ボヨンが台湾版とは違い少し強さのあるクリームを演じました。

ヤン:歯医者でクリームの仕掛けにより、クリームのことを好きになりクリームと結婚する相手をブライアン・チャンが演じます。

シンディ:ヤンの婚約者でカメラマンをアニー・チェンが演じます。Kの余命わずかとなる日々を写真で納め始めます。

高校生の時の役もアイビー・チェンが演じているのかと思っていたら日本映画『恋愛奇譚集』にも出ていたヤオ・アイニンでした。顔がほんとにアイビーと似てます。Kの高校生役を演じたシー・チーティエンも初々しく、この2人が演じる高校の時代のシーンが鮮やかに描かれていてとても好きなシーンです。

恋愛奇譚集

恋愛奇譚集

製作年:2017年
出演者:ヤオ・アイニン、和田聰宏、内田慈、福田麻由子、柳俊太郎、遠藤新菜、前野朋哉、潮みか 、 若林瑠海、中島歩

そしてタイトル通り、このストーリーには、もっともっと悲しい物語が隠れています。

※さらにネタバレ含みます。ラストを知りたくない人は読まないでください※

お互いを想う優しいウソと奥深い愛に泣ける珠玉のラブストーリー

悲しみより、もっと悲しい物語

【ストーリー2】

互いに最も大切な存在で一緒に暮らし始めた2人。心の内では愛し合いながらも、決してその愛を言葉にすることのない。なぜなら、Kは父親の病気と同じ白血病となり、余命わずかという診断がくだされていた。病気のことは隠したまま、Kは密かに自分の代わりにクリームを生涯守ってくれる男性を見つける。その男性は歯医者のヤン。ヤンは婚約者もいたが、Kがヤンの婚約者に別れて欲しいと懇願する。クリームとヤンは結婚式を行い、Kはクリームの親族としてバージンロードをクリームと歩くが……。

病気になる彼が彼女を想って病を隠しながら最後は……とよくありそうなストーリーなのかと想像していたら大間違いでした!
このストーリーが泣かせてくるところは、Kがクリームを想う視点だけのストーリーでのめり込んでいくと、実はクリームはKが病にかかっていることを知っていながら、ヤンと結婚するクリームの視点からが描かれることで、一方的ですれ違っているようにもみえていたクリームの想いが深かったという伏線を回収していきます。

悲しみより、もっと悲しい物語

前半は、Kの気持ちも知らないでクリームはヤンと結婚しちゃうのかーもうっ!! と、じれったさを感じていたら、まさかのクリーム側の視点で見るとどうしてそのような態度をとっていたのかもわかり、クリームの愛情の深さに泣けます。ほんとに泣けます。

冒頭でKが、ラストでクリームが同じ思いを伝えるセリフがあります。
それは、冬の日に2人で温かいコーヒーを飲むのではなく、2人でアイスを食べるのが好きだと。
2人でいれば一緒に冷たい! と言いながら気持ちを通じ合わせるその2人の瞬間がきっと好きなのかなと思うと、この2人の関係性がとても素敵に思えるセリフだなと思いました。

韓国版と台湾版の違いは?

ストーリーはほぼ同じと言っても良いのではないでしょうか。台湾映画の方が少し明るい鮮やかさが感じられるのに対し、元の韓国映画はとことん悲しみを誘う印象が強いです。
ラストの描かれ方は少しだけ異なります。韓国映画ではクリームの気持ちは、はっきり伝わり、最後のいく末がわかり更なる悲しみを呼ぶラストでした。台湾版はあえてはっきり言わなくてもクリームの想いが伝わる作りになっています。少し無邪気なクリームの性格には、あっているラストだなと思いました。いずれにしても韓国版と台湾版どちらも良いところがあるので、ぜひどちらも観て欲しい映画です。

【マニアックでもケンチャナヨ?】韓国発、台湾でもリメイクされた号泣必至の恋愛映画

台湾リメイク版/悲しみより、もっと悲しい物語

台湾リメイク版/悲しみより、もっと悲しい物語

製作年:2018年
出演者:アイビー・チェン、リウ・イーハオ、チャン・シューハオ、アニー・チェン、エマ・ウー、ダー・チン、ハー・ハオチェン、ヤオ・アイニン、シー・チーティアン

台湾リメイク版/悲しみより、もっと悲しい物語

韓国オリジナル版/悲しみよりもっと悲しい物語

製作年:2009年
出演者:クォン・サンウ、イ・ボヨン、イ・ボムス、チョン・エヨン、チョン・ジュノ

【Editor】CHITOSE/ちとせ

CHITOSE/ちとせ。韓国語を学びに韓国の語学堂に留学し、韓国の伝統建物「韓屋」のシェアハウスで2年生活した経験を持つ。少しだけマニアックな内容を主にお届けします。

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