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【劇場版アニメ『アイの歌声を聴かせて』公開目前】せっかくだから観ておきたい、吉浦康裕監督作品

サカサマのパテマ

(C)Yasuhiro YOSHIURA/Sakasama Film Committee 2013

今週末に劇場版アニメ『アイの歌声を聴かせて』が公開される。吉浦康裕監督が手がける、ポンコツなAIとクラスメートらの友情や絆を描くオリジナルアニメで、『コードギアス』シリーズの大河内一楼が共同脚本、『海辺のエトランゼ』の紀伊カンナがキャラクター原案、『とある魔術の禁書目録』シリーズのJ.C.STAFFがアニメーション制作を担当。土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加、小松未可子、日野聡、津田健次郎らが声優として出演するなど、なかなか豪華な陣容だ。そこで吉浦監督のおすすめ作品を独断と偏見で選んでみた。

『サカサマのパテマ』

サカサマのパテマ

(C)Yasuhiro YOSHIURA/Sakasama Film Committee 2013

個人的に結構好きな作品の一つで、吉浦監督が原作&脚本も担当。“空”を忌み嫌う風習を持つ世界で暮らす少年エイジと、地底から“空”へ落ちそうになっていた“サカサマの少女”パテマの出会いから巻き起こる出来事を描く。

サカサマなヒロインの登場シーンは、「手を離したら、彼女は空に落ちていく」というキャッチーなフレーズがピッタリで、まさにファンタジーと言える。同じ場所で同じものを見ているはずなのにサカサマ。この感覚が不思議な味わいをもたらしてくれる。現実世界でも同じことが言え、わかり合えていると思っていても、実は微妙なズレがあったり理解できない部分があるといった、他人との関係性がオーバーラップして見えるのは興味深い。

そんな観念的に捉えずとも素直に爽やかなタッチ&王道チックな雰囲気がGood。ゆるやかな世界観のように見えつつ、緻密な設定を存分に駆使した“サカサマ”なギミックが効果的で、シチュエーションや練りこまれたシナリオがエモくもトリップ感が抜群だ。鑑賞後、自然と空を見上げて“落ちていく感覚”に浸ってみたくなるはず。

『イヴの時間 劇場版』

イヴの時間 劇場版

(C)2009/2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.

2008~09年にかけてネット配信されて話題を呼び、その後再編集&新規シーンを追加した劇場版が公開され、ロングランヒットを記録したのが「イヴの時間 劇場版」だ。ロボットが当たり前に存在し、さらに人間型ロボット「アンドロイド」が実用化されて間もない時代が舞台。人々はAndroidを家電として扱うのが社会常識である中、高校生の主人公が人とアンドロイドを区別しない人々と出会うことで変化していく姿を描く。時系列的には今作の方が先だが、『サカサマのパテマ』同様、他者との関わり合い方を問いかけることが作品の根底から感じられる。

現在では今作で描かれているような人とロボットの“共存”ということが、当時以上に絵空事ではなくなってきていると思うが、人間型ロボットが人間味あるコミュニケーションをとれるという設定は、楽しくもちょっとだけ怖くなる。それでもテクノロジーの発展にはワクワクしてしまうのだから不思議だ。

すっきりとしたテイストの作画がより近未来感を演出しているように感じられ、それでいてその奥にある人間らしさや感情といったものを暗示しているよう。ロボットが感情を持つことなどは、SF的には古典的なテーマではあるが、よりリアルに想像ができるようになっている分、いろいろと考えさせられる描写が多く、映画の尺以上にじっくりと観賞することをおすすめしたい。

【フリーライター】遠藤政樹

【フリーライター】遠藤政樹

映画やドラマ、アニメにマンガ、ゲーム、音楽などエンタメを中心にインタビューやスチール撮影ありのイベント取材、コラム、レビューを執筆。IT系や企業案件もこなせるフリーの編集・ライター。お仕事も随時、募集中。

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