【インタビュー】小島梨里杏、“寝言”が出るほど「自分を追い込んだ」 初主演映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』

土屋太鳳高月彩良など、若手女優の登竜門になっている映画『人狼ゲーム』。7月2日に公開されるシリーズ4作目『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』の主演を務めるのは、『烈車戦隊トッキュウジャー』でヒロインを演じた小島梨里杏だ。

小島梨里杏

小島梨里杏

映画初主演となる小島だが、サバイバルミステリーという内容だけに、映画の撮影現場は「共演者が和気あいあい」というわけではなかったという。

主演として『人狼ゲーム』をどんな気持ちで乗り切ったのか。ドラマでも活躍する小島のタイトなスケジュールの合間を縫って、話しを聞いた。

主役は「緊張感を担うもの」

─今作品の主演に決まったときは、どういうお気持ちでしたか?

小島梨里杏:嬉しかったです。今回がシリーズ4作目ということで、これだけ続いたということは、これまで演じてきた方たちがそれだけのものを残してきたということです。応援や支持をしてくださる方たちの期待に応えたい、と思いました。

実際シリーズを観ても、同じ『人狼ゲーム』なのに全然違うし、それぞれ面白い。これは「やってやろう」と思いましたね。

─現場はどのような雰囲気でしたか?

小島:皆さんもそうだと思うんですけど、人一倍「生き残りたい」という気持ちと、反対に「犠牲者を出したくない」「1人でも多くを残していきたい、死なせたくない」という葛藤がありました。

人狼ゲーム。誰が敵なのか、味方なのか (C)2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会

人狼ゲーム。誰が敵なのか、味方なのか (C)2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会

いつ自分が投票されてしまうかも分からないし、常に死と直面している感じがあったので、どのシーンも気が抜けないというか、緊迫した空気がありました。

─撮影中、出演者同士の距離感はどんな様子でしたか?

小島:今回は撮影期間が短かったので、(役の)乾朱莉から離れることがなかったんです。寝るときや休憩のときもあったんですけど、役から離れたくないという気持ちもあって、無意識のうちに常に相馬君(渡辺佑太朗演じる同級生)のことを考えていました…。

それもあって、出演者のみんなと和気あいあい、という感じはあまりなかったですね。

ただ、現場に入る前に綾部真弥監督に「緊迫、緊張感は主役が担うものだから」と言われて意識していたので、いい距離感でできたのが良かったかなと思います。

─綾部監督とは『みんな!エスパーだよ!』以来です。今作は作品の毛色も全く違いますが、どんなお話をされたのでしょうか。

小島:撮影に入る前のリハーサルの時、乾と相馬君の関係性は作品のキーでもあるので「大事にしたいね」という話を綾部監督とさせていただいたんです。

実際に相馬君との出来事があったのは小学3年生で、映画の設定は高校3年生。かなり時間が経っているのに、重く受け止めて真剣に向き合っているってことは、それだけ相馬くんへの思いも大きかったんだろうし、お互いが人生に影響を与えてる人物なんだろうな、と捉えて。

「相当自分を追い込んだ」 無意識の“寝言”も

―となると、見せ場は2人のやり取り。

小島:そうですね。相馬君へ過去の告白をするシーンは重要だと思いました。

同級生の相馬(渡辺佑太朗)とのシーンは「相当自分を追い込んだ」という小島

同級生の相馬(渡辺佑太朗)とのシーンは「相当自分を追い込んだ」という小島 (C)2016「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」製作委員会

2人は『人狼ゲーム』と違うところでも動いてるので、その2人を見てほしくて。『人狼ゲーム』で2人が近づいていきながらが、お互いの根にある部分が変わる瞬間じゃないですけど、やっと本当に結びつけたというところなので。

ただ、頭では理解していても、実際に演じてみると難しい、というのを感じていました。「なんか違う。(相馬君に対して)もっと負い目を感じてていい」と思っていたんです。

監督にも「そこはもっとだね」って言われましたが、自分でも分かっていたからこそ悔しい。「ほんとそうですよね、ごめんなさい」って思いながら演じました。

だから、共演者のみんながにぎやかにしている時も、私1人、外に出て床に座って台本と向き合っていたんですよ。悔しかったし…。そうしたら綾部監督が私の側に来てくれて「大変だよね。主役って大変なんだよ」って言ってくださって。

なので、そのシーンは乾朱莉にとっても、私自身にとっても大事なシーンだったから緊張しましたけど、「どれだけ自分を追い込めるかだね」って監督ともお話していたので、相当追い込んで頑張りました。

─短期間の濃密な撮影中、作品の夢を見たりしましたか?

小島:撮影中は見なかったんですけど、一緒の部屋の子が帰宅すると、先に寝ていた私がその子に向かって「ここはどこ? 誰?」っていきなり聞いたそうなんですよ。翌日その子から聞いて「私こわいっ!」ってなって(笑)。全然覚えてないんですけど、撮影で相当追い込まれていたんでしょうかね…。

─“長年の心のしこり”をいかに解くかといったシーンですよね。プライベートでは「これを言いそびれた」とか気にかかっていることなどはありましたか?

小島:あります。4匹ワンちゃんを飼ってたんですけど、家庭の事情で4匹中2匹と離れなきゃいけなくなったんです。

小学生の頃からずーっと一緒にいて家族同然で、すごく大好きなワンちゃんだったんですけど、離れることについては「いつかまた会える」って安易に考えていたんです。

でも、結局今まで一度も会えてないんですね。“別れ”っていうものについて安易に考えてしまっていたので、違う選択も出来たんじゃないかなと後々考えたり、夢にもでてきたりするし。いつでも思い出しているので、自分にとって大きな出来事でしたね。

「全く理解できない」役をやりたい

─戦隊もの、時代劇、サスペンスミステリーなど、出演される作品や役柄が多岐に渡りますね。

「今しかできない役」もやりたいという小島

「今しかできない役」もやりたいという小島

小島:出演作品のカラーが全然違うので、こんな有難いことはないと思いますね。『トッキュウジャー』を機に私を知ってくださる方が多くなった分、色々な役柄を演じることについて周りの反応も嬉しいです。

いじめっ子の役をやった時は「そんなことしないでください」と言われることもあって。でも、それだけ嫌な子の役ができたんだなって思えたので良かったかな、と思います。

─次はどんな種類の役に挑戦したいですか?

小島:今しか出来ない役がやりたいですね。高校生役も年々出来なくなると思うので、今回演じられてよかったです。

あとは、人が見て想像できない、私も想像できないような役がやってみたいです。これまで演じた役は、何かしら自分の中で葛藤していたり、人間味があったり…。「まったく理解できない」という役はなかったんですよ。

なので、コメディでもシリアスでもいいんですけど、本当にぶっ飛んだ役や、サイコパスみたいなちょっとイっちゃってるような役もやってみたいですね。

─最近、コミックを実写化する作品が多いですが、「これ実写化したら楽しいだろうな」と思う作品はありますか?

小島:桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹)という小説です。

でも、絶対に演じられないんです。何故なら主人公が中学生だから。私は出来ないんですけど、実写化してほしいですね。

この小説は、世界観が不思議なんです。自分のこと「人魚だ」とかいうような。「そんなことない」と思いながらも「本当にそうなんじゃないか」と思わせる主人公がすごいなと思って。

あと、菅田将暉さんと小松菜奈さんの『溺れるナイフ』は漫画を読んでいたので、楽しみにしています。

(文:中西啓)

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アーティスト情報

小島梨里杏

生年月日1993年12月18日(25歳)
星座いて座
出生地東京都

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