【インタビュー】仮面ライダーエグゼイド・岩永徹也「僕の初心者には難しすぎる」 満を持して“神”写真集発売

『仮面ライダーエグゼイド』(2016年、テレビ朝日系)の仮面ライダーゲンム、檀黎斗(だん・くろと)を演じて一躍注目を集めた俳優、岩永徹也

岩永徹也

岩永徹也

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2009年にメンズノンノモデルで芸能活動をスタートした岩永だが、「JAPAN MENSA(人口比上位2%のIQの持ち主が入会条件)」会員、認定薬剤師の資格も持つ。また、宇宙飛行士適性試験ではトップの成績となる「AAA(トリプルA)」を収め、クイズ番組『ザ・タイムショック』(テレビ朝日系)でその頭角を現すなど、“インテリ俳優”としても知られるようになった。

そんな岩永が、3月14日のホワイトデーに初めての写真集『Messenger』をリリースする。「A」から「Z」まで26個、タイトル通りメッセージを乗せた作品だ。

この写真集にどんなメッセージを込めているのか、岩永に話を聞いてみると、さらに奥深い彼の世界が広がっていた。

見てもらいたいのは「T」と「O」 そのわけは…

―初の写真集は26個のメッセージから成り立っているということですが、特にファンに見てほしいメッセージはありますか?

岩永徹也(以下、岩永):「T」と「O」ですね。

岩永徹也写真集『Messenger』

岩永徹也写真集『Messenger』

この写真集は、全体を未来の自分から送ったメッセージ、「タイムトラベラー(Timetraveler)」というテーマにしたかったんです。なので、「T」は時代が変わる、というテーマで時代錯誤になるように、建設途中のビルを背景に入れて撮りました。これについては色々メッセージがあるのですが、お気に入りの写真なので、言葉は入れてないです。

―あえて言葉にするならば?

岩永:「古き良き」と呼ばれている時代も、自分たちの時代も同じように流れていくだけなんじゃないかな、と。だから、昔の人の言葉も今の人の言葉も重みは変わらないと思います。

時間という概念は人間しか持っていないですし、人間の進化していない部分だと思うので。

自分たちがどんなに変わっていっても、蝶々は人間の手に止まらないんですよ。そういうところは変えられていないだけで、人間の想像の中だけの歴史である、ということを言いたかったんです。

“未来の自分”がアドバイスをくれる

―「浮世」である、と。では「O」は?

岩永:僕、ほかのインタビューを受けていて「誰が自分を育てたか」「誰が(自分にとって)“神”か」という質問をよくされて思ったんですけど、そういう人はいなかったんです。

「小さい頃は、自分が成長した後の自分の言葉を聞いて、やってきた思い出があります」って答えてたんです。

例えば先生は「先生の立場」として言ってくれているだけだけど、それは自分のためにならない。自分のためになるものは、未来の自分がくれるんですよ。

―…「未来の自分」がアドバイスを?

岩永:未来の自分だけがちっちゃな自分にアドバイスをくれると思うんです。

自分を究極に育ててくれるのは未来の自分。ということで、未来の「立場の違う自分」と「現在の自分」、という感じで(写真集の「O」のページは)2人の僕が写った写真を出したんです。

「One is too many」というのは、「未来の自分」と「今の自分」の2人が対談した中で出てきたんです。インタビューは面白すぎたんですけど、それをみんなに見せても多分理解が難しいかなと思ったので載せませんでした。

―本当は載せたかったんですね?(笑)

岩永:「僕の初心者」には難しすぎるんで、フレーズだけを入れました。

一つを極めるのは難しい

―ちなみに「One is too many」というのはどういう意味で?

岩永:僕が作った言葉なんです。僕は色々な人から「なんで色々職業をやってるの?」と聞かれるんですけど、その答えが「Oneはtoo manyなんだよ」なんです。

「一つを極める」って、すごく難しいんですよ。オリンピックの選手も0.1秒を争いますが、それに自分をつぎ込むと大変。結果も変わってくる。やることが多すぎる、という意味です。

僕はインタビューで「色々やるのは大変じゃないのか」と聞かれるんですが、それぞれが90点でもなんとかなるから楽なんです。

―90点…、なかなか到達できないですけどね。

岩永:そこは努力とやる気。それ以上、0.1点とかの差を縮める努力にすごい時間費やすのは、うまくいけばいいですけど、それをするのは難しい、というのを2人(編注:“未来岩永”と“現在岩永”)で話してました(笑)。

―そういうことなんですね!

岩永:僕たちは羽生結弦選手に注目しがちですけど 、それ以外に頑張っている人がいっぱいる。それだけ一つのことをやるのは簡単ではないんですよ。

―ところでこの「ご自身のインタビュー」は、実際に書き留められたんですか?

岩永:書いてます。ノート4ページくらいです。

―これだけ奥深いとは思いませんでした…。

岩永:自分だったら、どういう事を聞きたくて、どういう事を引き出そうか、とか。

―でも、「未来のご自身」って、どうやって設定するんですか?

岩永:設定する……。自分の独り言に会話してくれるんですよ。

―なるほど。

岩永:話し相手がいないときは、自分がいるわけです。未来の自分だったらこういうアドバイスをくれる、っていうのを聞いて、書き留めて…。

―「未来の自分」からのアドバイスで、これは役に立ったな、というのはありますか?

岩永徹也

岩永徹也

岩永:アドバイス…なんでしょうね……。選択肢が用意されている時の決め方とかですね。

「世の中では『こうだ』という常識があるけど、それは大勢の人の意見で、変わってくる場合があるわけで、自分の中で意味づけをしながら選択肢を通っていけば大丈夫」

…というのを聞きました。

―ご自分との会話が好きなんですね。

岩永:僕は「いい言葉」を言った人の顔を見たくないんですよ。その人の正体を知らずに「天の声」として聞きたくて。

本を読むと、「この世にあらかじめ用意されたもの」として言葉を受け止められるんですけど、それをどういう人が書いているかを見ると、価値がなくなると思うんですよ。価値がなくなると思っちゃうから、知りたくなくて。

だけど、言葉自体は罪がないので、言葉だけは持っておいて、自分が言ったことにした方が信じられるから、そういうように利用していこうと思いました。

―「素材」として言葉を集めておく。

岩永:そうですね。で、できれば考え方を変えさせて自分の味方にしようと思うので(笑)、「僕はこう思います」と例え話をしながら説得しましたね。

―そういう生き方をされて、味方は増えたと感じますか?

岩永:(自分の言っていることが)分かってくれているかはわからないですけど、味方はすごく多いです。

ファンの力を信じる方が自分を生かせると思うんです。わからない人に熱く語ってももともとわからないので、「俺のファンすごいぜ」という感じで説得しますね。

無駄な話し合いに時間をかけるより、結果を出した方が人は動いてくれると思います。

『バガボンド』の佐々木小次郎を…

―結果を出すための努力というのも、また大変だと思いますが。

岩永:結果を出すために努力する時間は価値があると思います。分かり合えない人を毎回わからせるために使う労力を、そちらに使っているだけです。

―その結果が、『仮面ライダーエグゼイド』への出演や、写真集の出版ということなんですね。

岩永:そうですね。ファンの方が増えて、喜んでくれましたね。

―今後も俳優としての活動は続けていくのでしょうか?

岩永:ずっと俳優として人生を過ごそうとはあまり思っていませんが、ドラマや映画は好きなので、作品作りには何らかの形で携わりたいですね。『仮面ライダー』のように、強いインパクトのある役をやりたいです。

―強いインパクトのある役、というとどんなキャラクター?

岩永:自分の進化の先にいるような役がいいですね。バガボンドの佐々木小次郎が好きです。自分の内なる声と向き合ってきて振る剣がかっこいい。

普通は道場に通って型を付けますけど、それを超えるのは小次郎のような人だと思います。

岩永おすすめ作品は…?

―ありがとうございます。最後に、最近のおすすめ映像作品などを教えていただきたいのですが。

岩永:昔からプリズン・ブレイクはよく観ていました。英語の勉強をしていた時に観ていたんです。字幕も英語で、片っ端から海外ドラマを観ている時にハマりました。

―他にもあったりしますか?

岩永:リチャード・ギアさんの『プライマル・フィアー』(邦題:真実の行方)ですね。ここに出てくる少年・アーロン(エドワード・ノートン)が僕の中での天才です。

アーロンは人生の暇つぶしで殺人を起こして、心神喪失の演技をして無罪となって、真相は闇の中で終わるという後味の悪い映画。法廷のやり取りがすべて無意味になる面白さがありました。

タイムパラドックス系も好きなので、バタフライエフェクトもよく観ましたね。

―わかりました。今回はたっぷりお話をいただき、ありがとうございました!

(文・写真:中西啓)

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バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクト

出演者 アシュトン・カッチャー  エイミー・スマート  エリック・ストルツ  ウィリアム・リー・スコット  エルデン・ヘンソン  メローラ・ウォルターズ  ローガン・ラーマン  ナサニエル・デヴォー  イーサン・サプリー  カラム・キース・レニー
監督 エリック・ブレス&J・マッキー・グラバー  エリック・ブレス  J・マッキー・グルーバー
製作総指揮 ケイル・ボイター  リチャード・ブレナー  トビー・エメリッヒ  ジェイソン・ゴールドバーグ  デヴィッド・クリンツマン  アシュトン・カッチャー  ウィリアム・シヴリー
脚本 エリック・ブレス  エリック・ブレス&J・マッキー・グラバー  J・マッキー・グルーバー
音楽 マイケル・サビー
概要 少年時代、エヴァンは記憶を喪失する“ブラックアウト”を起こすことがしばしばあった。精神科の医師の勧めで日記をつけるようになるエヴァン。彼が13歳の時、ひとつの出来事が原因で幼なじみケイリーとの仲が引き裂かれてしまう。しかしその時にも彼にはブラックアウトが起きていた。やがて大学生となり、ブラックアウトもなくなり平穏な日々を送っていたエヴァンは、ふと幼い頃の日記を手にとる。すると突然13歳のあの時の記憶が鮮明に蘇った。やがてケイリーのその後の運命を知ったエヴァンは、彼女への想いのあまり、ある行動に出るのだが…。

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アーティスト情報

アシュトン・カッチャー

生年月日1978年2月7日(41歳)
星座みずがめ座
出生地米・アイオワ・シダーラピッズ

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