【インタビュー】劇団EXILE・佐藤寛太「好きな人とは腹を割って話したい」親友・高杉真宙と描く夢

佐藤寛太

佐藤寛太

「昨日も行きましたよ、TSUTAYA! 僕、TSUTAYAさんで10万円くらい使ってますよ。延滞料含めたらもっと…(笑)」

挨拶がてらにTSUTAYAのヘビーユーザーであることを明かしてくれた劇団EXILEの俳優・佐藤寛太

今回彼が出演した映画『わたしに××しなさい!』(6月23日公開予定)は、玉城ティナ演じる雪菜の恋のミッションを受け続けることになった学園一のモテ男、時雨(小関裕太)のラブストーリー。佐藤は時雨をライバル視する雪菜のいとこ・晶を演じる。

小さなころから育んだ“映画愛”を交えつつ、青春時代の話から恋愛観、これからの俳優人生も合わせて濃密に語ってもらった。

―今回の作品で、演じている晶は横恋慕のようなところもありますが。

(C)遠山えま/講談社 (C)2018「わたしに××しなさい!」製作委員会

(C)遠山えま/講談社 (C)2018「わたしに××しなさい!」製作委員会

佐藤:ティナちゃんを支えるという役だったので、一番演じやすいキャラクターだったのかな、と思います。他の登場人物のキャラが際立っているなかで、晶だけがまともなことをしゃべっています。髪の色も普通ですし(笑)。

―雪菜にアドバイスをしつつも、恋心に揺れる。

佐藤:晶のセリフに「雪菜ちゃんのその態度が傷つけているんだよ」というのがあるんですけど、周囲が雪菜に対する気持ちを代弁しているんですよね。こういったセリフは時雨やマミ(山田杏奈)が言えないような内容ですから。

晶は「人を愛する」ということが分かっているキャラクターなのかな、と思います。観ている人に「恋愛って、うまくいかないよね」と思えるよう演じました。

―ご自身と、演じられる晶で性格が同じようなところはありますか? 別のインタビューで好きになった人へアプローチを聞かれたときに「自分からいく」とおっしゃっていたところは似ているのかな、と思いましたが。

佐藤:そこは似ていますね! ただ、晶みたいに好きな相手へ面と向かって「傷ついてるよ!」と気持ちをぶつけることはしないです。

―もし佐藤さんがアプローチするとしたら?

佐藤:…とりあえずはご飯に誘って、というところからですかね。デート、というよりも1対1で話したいです。

―まず相手のことを知る、と。

佐藤寛太

佐藤寛太、好きな人には「自分を知ってもらいたい」

佐藤:それもありますけど、好きな人が相手だったらまず「僕のことを知ってもらいたい」というのがありますね。自分を知ってもらわないと、なかなか相手も先に進めないんじゃないかと。

僕、地方から出てきているので相手をよく見るんです。なので、向こうが腹を割ってくれれば話しやすいな、というのをよく経験してきました。

好きな人だったら、先にこちらが腹を割って話して、それから相手のリアクションを待つ感じです。

―あまりガッつかない、大人な対応ですね。

佐藤:勇気がないだけなのかもしれませんけど(笑)。

―ブログやインタビューを拝見すると、かなりの数の映画をご覧になってますね。

佐藤:「映画が好きです」と言えるくらい好きです。“作り手の舞台裏”といったところまではわからないですけど、映画は本当に好きですね。

―これが当てはまるのかわからないですけど、恋愛で“大人な対応”をされるのは、映画の影響もあるんでしょうかね?

佐藤:あぁ…、あると思います。僕、恋愛映画で一番好きなのが “ビフォア”シリーズ(※)なんです。

イーサン・ホークジュリー・デルピーが、お互い別の目的で乗っていた電車なのに、まったく別の場所で降りて、朝日が昇るまで一緒にいるという会話劇なんです。会話劇で見せる難しさもそうなんですが、演者に対する監督の優しさが伝わってくるんです。これがすごい面白くて。

(※注:1995年恋人までの距離(ディスタンス)(原題:Before Sunrise)、2004年Before Sunset、2013年Before Midnightの三作品。『Before Sunset』はイーサンとジュリーも脚本を執筆し、監督らとともに77回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた)

『恋人までの距離』ではイーサンがジュリーの髪の毛を触ろうとしてやめる、という芝居をしていたんですが、『Before Sunset』では髪の毛を触っていたんですね。たまたま気づいたんですけど、そういう細かいところも「年月が経っても同じ人を演じているんだ」と思いました。

あとは、皆さんもそうでしょうけどアバウト・タイム~愛おしい時間について~も好きです。

―なるほど…。今回の『わたしに××しなさい!』では、“恋愛ミッション”という弱みを握った相手に命令をする形でラブストーリーが進んでいきますけど、佐藤さんの理想の恋愛像はどんな形なんでしょうか。

佐藤:僕は……相手を服従させようとは全く思いません(笑)。

自分だったら…どうなんだろう…? 多分、相手の言うこと聞いて尻に敷かれるタイプですね。そこだけは見えてるんですよ。結婚したら絶対そうなります(笑)。

―断言しますね(笑)。佐藤さんは映画だけでなくて小説もかなりお読みになってますよね。

佐藤:小説もTSUTAYAで買わせてもらってます。代官山は入り浸ってますよ。

俳優になった今も「映画を見るのはやめられない」

―そうなんですか! 佐藤さんは映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』をご覧になって俳優を目指されたそうですけど、ここまで本や映画を好きになったのはどうしてなんでしょうか?

佐藤:小さい頃は、学校の狭い世界しか知らなくて、でも、その中で自分のポジションを作らないといけない。今から振り返るとくだらなくて、些細な問題でも、その頃は恥ずかしいとか、いろんな感情が渦巻いていたと思うんです。

だからこその「思春期」なんでしょうけど、自分が単に「その場でウケる」と思ってふざけてやったことが、今から思うと“イジメ”ととらえられていてもおかしくないことがあって…。「あいつに申し訳ないことしたけど、ずっと会えてないし、謝れてないな」と、今でも思い返すことがあります。

「映画は僕の小さなトリップ」

「映画は僕の小さなトリップ」

その頃の、一人の時間で色々作品に触れる機会が多かった、というのがあります。ありがたい環境でしたね。

どの作品を見ても、次の日にものすごい影響を受けてました。かっこいい映画を見たら「こいつみたいになりたいな、頑張ろう」と思ってましたし、誘拐や犯罪モノなどのドギツイ映画を見たら「俺も社会的に権威のある人になって、こういう犯罪を起こさせないようにしよう」と思ってました。

俳優の仕事を始めると、観方は変わりましたけど。リバー・フェニックスジェームス・ディーンみたいな天才がいて、ディーン、君がいた瞬間(とき)では、イケイケの俳優さんがディーン本人になり切ってやっているのを観ていてもすごいなと思います。

職業になった今でも、映画を観るのはやめられないですね。僕の一番身近な「トリップ」です。

―作品に接する環境が小さい頃からあったんですね。絵本もお好きだそうですね。

佐藤:小さい頃は絵本を母親に読み聞かせてもらいましたね。はらぺこあおむし』『100万回生きたねこ』『かいじゅうたちのいるところ』『ぐりとぐらは好きでしたね。

エルマーの冒険が絵本から活字に切り替わったタイミングでした。今でもたまに読み返すんですよ。

―ふと思い返して、という感じですか?

佐藤:それこそ蔦屋書店です。代官山はディズニーやジブリ作品が並んでいる隣がキッズスペースになっていて、そこで読んでます。

実写化されたら高杉真宙と共演したい作品は…

―本当にありがとうございます…。 繰り返し読まれる作品が多数あるということですが、次にやりたい作品を聞きたいのですが、ブログには『95』の実写版があれば出たい、と書かれていましたね。

佐藤が実写化を望む『95』(早見和真、KADOKAWA)

佐藤が実写化を望む『95』(早見和真、KADOKAWA)

佐藤:そうですね。あれは“バズるかな”、と思った作品だったんです。

1995年が舞台なんですが、今の40歳くらいの人たちが高校生でイケイケな感じだった頃ですよね。

今はファッションもそうですけど、サブカル的なものも主流になってきていますよね。昔よりも興味を持てることが多すぎて、95年頃のように「一つの流行に傾倒する」という傾向が薄れてきていると思うんです。だからこそ、『95』をお金かけて作ったら絶対にいいものができると思う。そういう“匂い”のする作品でしたね。

…今の話で思い出したんですけど、もし…もしもバガボンドを実写化するとなったら、絶対にオーディション受けます。というか、全部オーディションにしてほしいです!

―出演するとしたら…

佐藤:もちろん武蔵をやりたいですけど、佐々木小次郎はキャラが違うんですよね…なんでもします。もし出演決まったら、アクションめちゃめちゃ頑張りますよ!

最近、映画も作品も早いスパンで作られているせいか、昔ほど大きいベントじゃないというか、身近になっている気がします。

演じさせてもらっている以上、仕事があればやらせていただくという姿勢なんですが、台本を読んで「この作品を、このキャストでやるんだ。面白いな」という“映画の深み”は感じていたいです。

―ちなみに、『95』で「一緒に仕事ができたら」とブログで書かれていた俳優さんは、高杉真宙さんですよね?

佐藤:そうです! 真宙と一緒に、たまたまふらっと行った本屋さんで買ったんですよ。真宙は同級生で、東京でできた初めての友達。読んで感動を共有したから共演したい、というのもありますね。

『95』の実写化、同世代でやるなら名前のある役者さんじゃなくて「誰、こいつ?」という若手を使ってほしいですね。僕も21歳になっちゃいましたけど、変な守りに入らない作品にしてほしいです。

―そういう意味で『わたしに××しなさい!』は「若手が集う学園もの」の作品ですね。

佐藤:恋愛漫画を原作にしているのでキュンキュン、という部分はあります。

セリフも含めて現実的じゃないところもあるのですが、みんなが真面目にもがいている部分に、リアルな人間模様も描かれていると思うんです。「可愛くてキュンキュンする」というよりも「じんわり」来るんじゃないかなと思います。

男の人が観ると「いやいや、こんなことねぇし!」と思うシチュエーションかもしれませんが、ジェットコースターのようなテンポのよさがあって、観終わった後の清涼感もあります。

なので、「恋愛映画だから」と毛嫌いせずに、ぜひ来て下さい! ティナちゃん、本当に可愛いですから(笑)。

(文・写真:中西啓)

 

『わたしに××しなさい!』

『わたしに××しなさい!』

『わたしに××しなさい!』

6月23日(土)新宿バルト9 ほか全国公開 (C)遠山えま/講談社 (C)2018「わたしに××しなさい!」製作委員会

出演:玉城ティナ、小関裕太、佐藤寛太、山田杏奈、金子大地、オラキオ、高田里穂
原作:遠山えま『わたしに××しなさい!』(講談社「KC なかよし」刊) 
監督・脚本:山本透 脚本:北川亜矢子 音楽:Rita-iota 
主題歌:ポルカドットスティングレイ「ICHIDAIJI」(×× ver.)(UNIVERSAL SIGMA) 
挿入歌:サイダーガール「リバーシブル」(UNIVERSAL J) 

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