【インタビュー】アイドル・浅川梨奈が「アイドル」を演じる本気度

浅川梨奈

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6月9日から公開される映画『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』の主演を務める浅川梨奈

彼女が所属するアイドルグループ・SUPER☆GiRLSのイベントも数多く行われた東京・ららぽーと豊洲で完成披露試写会と舞台挨拶が行われた。舞台挨拶直前の浅川を訪ねて話を聞くと、演技に対する「ハングリー精神」の塊のような、彼女のストレートな生きざまがほとばしった。

“アイドル作品”にしたくなかった

―これから舞台挨拶ですね。

浅川梨奈:ゆうばり国際映画祭でも一度上演してますが、今日が本当の完成披露で、キャストのみなさんもほとんど揃いますし、すごいうれしいです。舞台挨拶のららぽーと豊洲さんは私が所属しているSUPER☆GiRLSのイベントでも普段から使わせてもらえてるので、そこで主演映画の完成披露ができるのはうれしい。

今回、浅川梨奈ではないアイドルをちゃんと演じたいと思っていたので、「かわいかった」という感想にならないように、本気で役作りで気を付けてやらせてもらったんです。

アイドル作品にはならないように気合を入れて挑んだ作品なので、その気持ちが伝わればいいなと思います。

―役作り、具体的にはどんなことを?

浅川:台本を読んで、そこからキャラクターのバックボーンをいつもの2倍考えて、「この子はきっとこうだ、じゃあなぜ?」というのをノートにまとめて、ずっと台本とにらめっこしてました。

―そうなんですね。ところで、映画の冒頭で「差し入れ本番前にバクバク食べてる場合じゃないでしょ!?」とメンバーを詰めてたシーンは、ゾンビより怖かった気がします。

浅川:私も完成したものを見てだいぶツッコミを入れたんですけど(笑)、これはホラーかもしれないけど、ツッコミどころのある映画。観終わったときに「なんか悔しいけどもう一回みたいな」と思わせるぐらい面白いので。すごい悔しいですけど、監督やるなぁって(笑)。

―撮影中にこうなるとは思っていなかった?

浅川:台本は頭に入ってましたけど、実際の画になってみないとわからない。現場では血のりもなくて服だけがおいてある状態だったので、想像するしかなかったですから、難しかったですね。

―撮影現場では実際に浅川さんのファンがエキストラで出演していたんですよね?

浅川:撮影の合間はいつもの低い声で散々喋った後に「アイドル」をやるので、ファンの方もよくついてこれるな、と思いましたよ。
だから、浅川には(主人公の)ミクはできないですね。

演技は『人狼ゲーム』でのめりこむ

―最近はアイドルオタクも卒業を公言していて女優業に邁進している感じですけど、何かきっかけはあったんですか?

浅川:きっかけ……、やっぱり『人狼ゲーム』かもしれません。極限状態で1週間ずっとお芝居をやる、という経験がなかったらこうなっていないと思います。

同世代の子でもお芝居のうまい人、自分に持っていないものがある人がいっぱいいたので「私はこうなりたい」と思うきっかけになりましたね。

―あの作品からちょうど1年くらいですね。

浅川:ちょうど去年の今頃撮影していましたね。なんだろう、いろんな映画に出させてもらうたびに、プレッシャーもあるんですけど、現場の空気の作り方を考えることができるようになりました。

そういうのも『人狼ゲーム』の現場づくりの経験がもとになってますね。監督さんやカメラチームだったりのスタッフさん含めて、すごくいいチームに巡り合えました。

―もはや“脱アイドル”ですね。

浅川:このインタビューもアイドルという気持ちでいないので、そう思われていたほうが嬉しいです。アイドルやるときは100%やりますけど、お芝居の時は絶対にやらないです。

―確固たる意志!

浅川:フフフッ(笑)。

―一応聞きますけど、「SUPER☆GiRLS」の活動は続けていくんですよね?

解散・卒業ラッシュのアイドル界「どうなるかわからない」

解散・卒業ラッシュのアイドル界、スパガは「今のとこ続いていく予定」

浅川:もちろんそうなんですけど、2年くらい前から「もしかしたら今年の夏が最後かもしれない」という気持ちでやっているんですよ。そうすることで1つ1つのイベントが大事になるし、自分のパフォーマンスも生きてくるので。

…でも、2~3年も続けてるから、いつが最後なんだよ! って思いますけどね(笑)。正直、アイドル界で解散とか卒業ラッシュが続いているので、明日は我が身というか…。スパガは今のところ続いていく予定ですけど(笑)、どうなるかわからないんですよ。だから本気でやってます。

たかみなの手料理を食べたら…

―高橋みなみさんが好きでAKBのオーディションを受けていることを「自分はハングリー精神」がないって言ってますけど、今みたいな心がけをされている浅川さん、ハングリー精神の塊だと思うんですけど。

浅川:ほんとですか? 私、高橋みなみさんとお食事に行ってから人生のピーク超えちゃったから、次は何やろうって(笑)。次の目標は「たかみなさんの手料理を食べるまで死ねない」ですね。「いつでもおいで!」って言って頂いたので。

たかみなさんの手料理を食べたその日に、車にはねられたい。

―『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、明石家さんまさんに突っ込まれるくらいアピール(※)していたのもハングリーだったと思いますよ。

浅川:あれは、最初しかオンエアされないだろうな、と。「ここでやらないとなんもできない」と思って。私、エピソード話が苦手で、絶対に使われないと思ったんですよ。その場合自己紹介がなかったら何も残らない、と思って編み出しましたね。

(※)5月15日にオンエアされた同番組に、浅川が「ガサツな女」として出演。話を振られる度にカメラ目線にこだわり、MCのさんまのトークに割り込んで突っ込まれるなどして、注目を集めた。

―すごい。意識せずにそういう発想になってるんですね。

浅川:無意識ですね、すべて。思うがままに、後先考えずに生きているんで。

―アイドル出身の浅川さんが女優として「アイドル」を演じ、浅川さんのファンも出演するという面白い作品だと思いますが、最後に作品のアピールをお願いします。

浅川梨奈

浅川梨奈

浅川:今回の「アイドル×ゾンビ」というストーリーや、パルクールというアクションは見どころだと思います。

ただ、細かいところにツッコミどころのある映画でもあるので、何度も観られると思います。私も試写で、映像止めてスクショして確認するほどでしたから(笑)。いろんな楽しみ方をしていただければ嬉しいです。

(文・写真:中西啓)

『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』

キャスト

浅川梨奈(SUPER☆GiRLS) 阿部夢梨(SUPER☆GiRLS) 尾澤ルナ 中山優貴(SOLIDEMO) 山口智也(SOLIDEMO) 井澤勇貴 古泉千里 橘龍丸 鷹松宏一 加藤雅人 大林ちえり 亜紗美 星守紗凪 尚玄

監督・脚本:熊谷祐紀
製作:梅村昭夫 三宅容介 鈴木仁行 中野久 野澤啓
プロデューサー:麻生英輔 小林智浩 林あゆみ     
音楽:袴田晃子  主題歌:SUPER☆GiRLS「Hero」(iDOL Street)

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