注目の“モノ”セレクター・ハイロックのアトリエ最速レポート。アートなDIY空間に並ぶセレクションを見よ!

ハイロック

世界中のトピックスとモノを紹介しているウェブサイト「Fresh News Delivery」管理人であり(2018年6月時点、Webメディア「HIVISION」に移転)、雑誌・WEBマガジンなどのセレクターとして活躍しているメディアクリエイター・ハイロック。2015年9月、“モノ”コレクター歴20年の集大成となるアトリエを完成させた。その内容はInstagramを通じて瞬く間に話題となり、早くも各メディアも注目している。

ひと言でいうと「とにかくハイセンス!」なのである。すべてDIYで仕上げ、今まで集めてきたモノの中でも精鋭を配したという空間は、見る者の物欲と部屋の模様替え欲(?)をもれなく刺激する。

ハイロックが「モノ提案の進化の形として作った」というその内容を目の当たりにすべく、T-SITE編集部は東京から郊外にある某所へと飛んだ。

メディアクリエイター・ハイロックのモノ選びに新境地。新アトリエで見せる「進化」と「原点回帰」とは?

20年前と同じメンバーで作り上げたDIY空間

――こちらのアトリエはDIYで作ったそうですね。どんなことをされたんですか?

もともとは母親が経営する喫茶店が入っていた建物でした。クロスだった壁にパテを塗ったり、足場を組んで天井を張りなおして、扇風機も取り着けて。照明も取り替えましたし、フラットだった床を一段上げて土間スペースを作ったりもしました。

着手したのは今年の9月で、東京から10回通って、9月中に完成させました。もう頭の中でほぼ出来上がっていたので、構想通りにできましたね。

20年前に古着屋をやっていたときに、一緒にお店のリノベーションをしてくれた地元の友達数人と同じメンバーで作ったんですよ。当時は素人でしたけど、今はみんなプロになっているから、今回のアトリエの仕上がりは、年齢の分だけ進化しています(笑)。

パソコンで引いたカウンターの図面

パソコンで引いたカウンターの図面。空間イメージは自ら作成したという。

――今回作られたアトリエのコンセプトは?

アトリエは3つのステージに分かれています。まずは「ワークスペース」。仕事をする場所、事務所的な場所ですね。次が「リビングスペース」。そして「カフェスペース」。好きなものを3つガシャっと一緒にした空間なんです。壁で空間が仕切られているわけではありませんが、見る方向によって、全然別の場所になるんですよ。

リビングスペース

リビングスペース

ワークスペース

ワークスペース

カフェスペース

カフェスペース

――この3つのステージに分けた理由は?

たとえば原稿を書くとき、家のリビングでソファに寝転がりながら文章を書くこともあるし、椅子に座ってアーロンチェアでカチッと文章書くこともあるし、僕がやっている店「LIL' RIRE CAFE」に行ってカウンターで原稿書く時もあるんです。だったらひとつにしちゃえばいいやって。

今までなら家で20分原稿書いて、公園に行って気分転換して、「LIL' RIRE CAFE」に行って原稿書いて、また家戻って書いて……ってしてたんですが、ここアトリエなら、この中で循環できる(笑)。

――アトリエのために買い足したものはどのくらいあるんですか?

実はわりと少なくて。基本的には、今持っているモノの組み合わせでしかないんです。僕はいいモノに出合ったとき、今使おうと思うものもあるし、未来のための貯蓄として買うこともある。そうやってモノを集めてきたこの20年間の蓄積をそのままディスプレイしたという感じですね。

アトリエづくりで、20年のモノ歴を再認識

――20年間の蓄積! 20年間で趣味が大きく変わったということはないのですか?

それが、そんなに好みが変わっていないんですね。「ワークスペース」の本棚は15年前に作ったものなんですが、今年新しく作った「カフェスペース」の棚とテイストや構成要素が同じだったんです。たまたま横並びに、過去と未来のものが壁を挟んで並んで、面白い絵になった。

アトリエには高校時代に手に入れた「JBL」のウッドのボックス型スピーカーなどもありますし。僕は意外と物持ちもいいんですよ。

――20年間通じて、好きなモノの傾向はあるんですか?

自然に、似た種類のモノは集まってきますね。キャンベルの缶をモチーフにした料理本やクッションとか。

バナナもそうですね。僕は「A BATHING APE®」でグラフィックデザイナーをしていたんですけど、「APE®」のロゴがサルということもあってか、自然に集まってきちゃう。別に好きと言っているわけじゃないんだけどね。食品サンプル、それにクッションはカワイイのもあるし、リアルなのもあるし……。たまたま後光が差して自分で買っちゃうこともあるし、友達が持ってきてくれることもある。このバナナグッズは初心忘れるべからずっていう気持ちにもさせられますね。


キャンベルの缶をストロー差しに

キャンベルのクッション

バナナクッション

バナナの食玩がさり気なくディスプレイされている

――今、いちばん欲しいものは?

今、最長で悩んでいるのが、壁掛け時計。うち、壁掛け時計がないんですよ。もう15年くらい悩んでいるけど、いまだに選びきれない。

いいなと思っても、買う前に一回、溜めるんです。即購入、とはいかない。ようやく今、これかなと思うものが見つかりました。

その時計自体はかなり昔にデザインされていて、ずっとあったものですが、壁掛け時計が欲しいと思ったタイミングで自分の中でしっくり来なければ買うことはありません。何周かまわって、今そのタイミングがやって来ました。

アトリエに飾って、十分吟味した後に「Fresh News Delivery」でご紹介しますので、お楽しみにしていてください。

アトリエづくりで、20年のモノ歴を再認識

――今回、ご自身のアトリエを作られましたが、プロデュースできるとしたらどんな空間を手がけてみたいですか?

ちょっと下世話な話になっちゃうかもしれないのだけど、ラブホテルをプロデュースしてみたいですね。普通のホテルだと、すでにデザイナーの方とかが着手したものは多くありますけど。ラブホテルって、面白いテーマだと思うんです。エロ方面じゃなくて、もうちょっとクリエイティブな方に振る。ずっとやりたいなと、心の中で思っているんですよ。部屋ごとにテーマを変えてみたりね。

あとはアトリエならぬ車のガレージ、所さんの世田谷ベース的な(笑)最終的には自分の家も作ってみたいですね。

写真で巡るハイロックのアトリエ

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■プロフィール

ハイロック

アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタート。2014年、渋谷にLIL’RIRE CAFEをオープン。カフェでの新しいクリエイティブ表現を企画。ローリングストーン誌やファッション誌GRINDでの連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。2015年9月に新しいモノ提案のステージとなるアトリエを完成させた。

Webメディア「HIVISION」 

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