AIが人間に反乱を起こす! 衝撃的なSFサスペンス『ウエストワールド<セカンド・シーズン>』に出演の菊地凛子にインタビュー。「この世界に入り込むと、自分が人間とは言い切れなくなってしまいます」

菊地凛子

菊地凛子

メイヴ役のタンディ・ニュートンが第70回エミー賞助演女優賞(ドラマ・シリーズ部門)を獲得するなど、注目を集めるSF・アクションサスペンス『ウエストワールド』。ファースト・シーズンでは、生身の人間にしか見えず自分でも人間だと認識している精巧なアンドロイドたち<ホスト>が、西部開拓時代を模したテーマパーク“ウエストワールド”で、大金を払った人間たち<ゲスト>のアクティビティとして殺されるなど非道な扱いを受けるうちに、パーク運営会社のコントロールを超え、反乱を起こしていった。

現実でもそう遠い未来ではないと言われるシンギュラリティ(人工知能が人間の脳を超える技術特異点)を描く衝撃的な本作。セカンド・シーズンでは“ウエストワールド”の他にもパークがあることが判明し、そのひとつとして江戸時代の日本のような“ショーグンワールド”が登場する。第5・6話で芸者のアカネを演じた菊地凛子に聞いた。

(C) 2018 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

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【シーズン2第5話「アカネの舞」あらすじ】
娼館の女主人メイヴ(タンディ・ニュートン)は愛する娘を捜すために“ウエストワールド”の外へ脱出。そして、“ショーグンワールド”に迷い込み、浪人のムサシ(真田広之)が率いる一団に捕らわれる。メイヴはそこで芸者アカネ(菊地凛子)やその娘サクラ(祐真キキ)と出会うが、その夜、将軍の配下たちがサクラをさらってしまう。 

―第5話ではタイトルロールとなる重要な役を演じています。アカネはどんなキャラクターですか?

菊地:アカネはメイヴの“ドッペルボット”で、メイヴとシンクロしたAI(人工知能)です。ビデオ・オーディションを受け出演が決まりました。撮影に入る1週間前まで、演じる役柄の詳細は知らされていませんでした。でも、もともと『ウエストワールド』は大好きで拝見していましたので、その世界観は理解していましたし、メイヴと同じ立場にあるキャラクターということで、娘という守るべきものがある女の人がどんなふうに道を突き進んでいくのか。そこを間違えなければ演じられるという指針は、自分の中にありました。アカネはメイヴと同じセリフを話し、「どうしてこの人とシンクロするんだろう」と疑問に感じます。メイヴ役のタンディと話し合って、2人の目が合った時、お互いに何かを感じ合うという場面の微妙なニュアンスを相談したりしました。

―メイヴがテーマパーク“ウエストワールド”の登場人物として作られ、娘役のアンドロイドがいたように、アカネも“ショーグンワールド”でお茶屋を経営し、養女のサクラ(祐真キキ)を大切に思っているわけですね。

菊地:それもプログラムされた記憶ではあるのですが、アカネとサクラはお互いに「育てた」「育てられた」と思っているわけです。アカネは芸者でサクラは舞妓。この作品のクリエイティブ・チームは日本文化をとても勉強されており、芸者の世界についてもとても詳しい。むしろ私のほうが芸者役は初めてで、最後に舞いを披露するシーンもあるので、ドラマの撮影のスピードが早い中、準備する時間を確保しなければと焦りました。

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―アカネとメイヴを“目覚めさせる”のは、母親としての愛情なのでしょうか?

私自身に子供が生れてから実感したのですが、女性には本能的に何かを“テイクケア”、お世話したいという気持ちがあるような気がしますね。もちろん女性だから、男性だからということは言い切れないですし、それを簡単に“母性”とも呼べないんですが…。でも、アカネとメイヴはプログラムされたAIであるわけで、そんな彼女たちが娘への愛ゆえにAIの限界を超えて突き進んでいくのが面白い。そこがこの作品の非常に深いテーマになっていると思います。

―“ショーグンワールド”の登場人物として真田広之さん、祐真キキさん、TAOさんも出演していますね。そして、字幕版でも日本人キャストのセリフは日本語です。

菊地:今回、ずっとアメリカのドラマに出てこられた真田さん(『LOST』など)がいてくださって助かりました。私にとってはお守りのような存在でした。私たちのセリフを日本語で通すことは決まっていて、真田さんはクリエイティブ・チームとたびたび話し合っていました。私も祐真さんと相談して、2人で話す言葉があまり昔のもの過ぎても日本語で見る人はついていけないんじゃないかと考え、なるべく通じやすいものにしました。そんな私たち、日本人キャストのアイデアも採り入れて、独特の“ショーグンワールド”が作られていったんです。それに、このエピソードが日本語になったのは、メイヴはAIとしてのスキルが高く、日本語を含めたいくつかの言語を話すことができるからという設定上の理由もありますね。

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―AIが反乱を起こすというテーマについてはどう思われますか?

『ウエストワールド』の世界に入り込むと、普段、生活していても「私も、もしかして作られた人間かも」という気がしてきますね。自分がわからなくなってきます(笑)。自分はAIじゃないけれど、では人間として生きるってどういうことなんだろう、と興味を持って考えるようになりました。劇中のセリフも哲学的ですし、このドラマは単なるSFではなく、考える“節”というものをたくさん持っていると思います。

取材・文:小田慶子/衣装協力:シャネル お問い合わせ先:シャネル(カスタマーケア)0120-525-519 

プロフィール
菊地凛子(きくち・りんこ)
1999年、映画『生きたい』でデビュー。2006年、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画『バベル』で聾唖の女子高生を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされる。18年にはマコ役を演じた『パシフィック・リム:アップライジング』も公開された。ドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)に出演


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