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【スペクター公開記念】まだ間に合う! ダニエル・クレイグ版ボンドの復習―TSUTAYA映画通スタッフおすすめ
その6代目のジェームズ・ボンドとなったダニエル・クレイグは襲名当初は往年の『007』ファンから総スカンをくらってしまったと言います。しかしながら『007』初出演作となる『カジノロワイヤル』はシリーズ最高記録の興業収入を樹立し、クレイグ版ボンドは大絶賛されることになります。新たな『007』シリーズを切り拓いたクレイグ版ボンドの足跡をたどってみましょう。
痛みを感じさせるボンド!
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ダニエル・クレイグ扮する6代目ボンドが初登場するシリーズ通算21作目。イアン・フレミングによる原作シリーズの原点『カジノ・ロワイヤル』を、本家シリーズとしては初の映画化。
【クレイグ版ボンドのPoint】
原作シリーズの1作目でありながら、それまで『カジノロワイヤル』と言えばデヴィッド・ニーヴン版ボンドのコメディでしたね。クレイグ版ボンドに新風を呼び込むためには『カジノロワイヤル』という題材はこれ以上ない選択と言えます。
冒頭のパルクールを使った生身のアクションにも象徴されますが、クレイグ版ボンドはとにかく観る側に痛みを感じさせます。どちらかというと窮地に陥っても、ピンチな感じがしないのがそれまでのボンド像だと思いますが、ここが決定的に従来のボンドと異なります。
本作の悪役ル・シッフルを演じるマッツ・ミケルセンは現在ではハリウッド作品でも欠かせない俳優の一人ですが、このル・シッフル役で知名度を高めました。どこか爬虫類的な容姿で、シリーズ屈指の際立った存在です。
そして本作の後、クレイグ版ボンドキャラクター像を形作る上で大きな影響を与えることになるヴェスパーの存在。ボンドガールでありながら、ファムファタールでもあるこのヴェスパーが映画の魅力を決定的なものにします。
ラストシーンでは新たなジェームズ・ボンドが誕生した瞬間を観ることができます。
シリーズ初の続編作品
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前作「カジノ・ロワイヤル」に引き続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役に扮した人気サスペンス・アクションのシリーズ第22作。本作は「カジノ・ロワイヤル」エンディングの1時間後から始まるというシリーズ中異例の続編。
【クレイグ版ボンドのPoint】
作品紹介にもありますが、『007』シリーズ初の続編作品です。ジェームズ・ボンドになるという十字架を背負ってしまった前作のラストシーンを覚えている方は、そこから物語が始まるのです。感傷に浸る間もなく、オープニング展開される激しいカーチェイスを観ると、どっぷりと『慰めの報酬』の世界へ入っていけます。
東西冷戦構造の中で生まれた『007』シリーズですが、いつしか強大な悪の存在自体が嘘っぽくなり、なかなかスパイが戦う理由が成立しにくくなっている現代。本作は水資源問題という今日的なテーマで悪が暗躍します。
本作のヴィランは『潜水服は蝶の夢を見る』で知られるマチュー・アマルリック。邪悪な存在と言うよりはずる賢いビジネスマンといった風貌ですが、ボンドを挑発する言葉のひとつひとつには愛のかけらもありません。
ジェームズ・ボンド、そのルーツに迫る
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ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの3作目にして007シリーズ通算23作目のスパイ・アクション大作。MI6への恨みを抱く最強の敵を前に、絶体絶命の窮地に追い込まれるジェームズ・ボンドとその上司Mが辿る衝撃の運命を、迫力のアクションとともにスリリングに描く。
【クレイグ版ボンドのPoint】
MGMの財政問題で前作から四年ぶりの公開となった『007 スカイフォール』。やっぱりボンドは映画の冒頭のアクションが魅力ですが、今回は思いも寄らぬ方向へ物語は展開します。
『007』のオールドファンにとっては嬉しい仕掛けが随所に散りばめられています。そのひとつ、久しぶりにQが登場します。デスモンド・リュウェリンが長年演じたQは、ボンドに便利な武器を提供してくれるチャーミングなおじいさんでしたが本作のQはベン・ウィショーが演じ、一気に若返りとなりました。Qが若返る一方で、ボンドは老いを感じます。ボンド自身も観ている我々も。しかし熾烈な戦いをくぐってきたクレイグ版ボンドを見続けていると、この老いの描写は非常に腑に落ちるのですが、いまだかつてシリーズでそんな描写はあったでしょうか?ここまでのクレイグ版ボンド3作品が1つの時代・1つの作品に感じられる描写です。
ヴィランはシルヴァことハビエル・バルデム。過去の『007』シリーズでもありましたが、元はボンドと同じMI6の諜報員でした。事の発端はシルヴァの私怨といっても過言ではなく、ボンド史上もっとも狭い世界での出来事になります。しかしそんな狭い世界での物語はやがて、ボンドのルーツに触れることになります。
今作でボンドにとって一つの節目が用意されます。しかしその節目は新たなボンドの活躍を予感させるものです。この後『スペクター』が製作されることになりますが、改めて『スカイフォール』のエンディングを観ると、作品を股にかけたクレイグ版ボンドの世界の広がりを感じます。

【オススメ人】
勝江正隆
学生時代に映画に目覚め、年間200本以上劇場で観ていました。96年に出会った『ユージュアル・サスペクツ』にショックを受け、映画を将来の仕事にしたいと思うようになりました。大学3年の時に洋画配給会社で働き、カンヌ国際映画祭にバイヤーとして参加しました。その時に映画ビジネスの面白さを知り、現在に至ります。
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