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『完全なるチェックメイト』(15)と併せて観たい! ボードゲームについての映画4選

(C)2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo Credit: Tony Rivetti Jr.

(C)2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. Photo Credit: Tony Rivetti Jr.

伝説的なチェスプレイヤーとして知られるボビー・フィッシャーの姿を描いた映画『完全なるチェックメイト』が現在公開中だ。そこで今回は、同作と併せて観たい、ボードゲームについての映画を4本紹介する。

『麻雀放浪記』(84)

和田誠監督×真田広之主演の『麻雀放浪記』は、阿佐田哲也の同名小説を映画化した作品。主人公の坊や哲(真田広之)は、凄腕の麻雀士ドサ健(鹿賀丈史)や、クラブのママ(加賀まりこ)との出会いを通じて麻雀にのめり込むようになる。老練な雀士の出目徳(高品格)とコンビを組んで腕を上げた哲は、出目徳と共にドサ健との対決に挑むのだが…。

本作は麻雀がテーマの作品ではあるものの、ストーリーの核となっているのは、麻雀を打つ雀士たちが織りなす人間模様だ。戦後の日本における荒廃した空気を巧く掬い取りながら、哲やドサ健、そしてドサ健の女まゆみ(大竹しのぶ)らが繰り広げる、人間臭さに満ちたドラマが丁寧に展開されていき、麻雀のルールを知らない者でも充分に楽しめる作品に仕上がっている。特筆すべきは、既に演技派としての女優像を確立している大竹しのぶの名演。ドサ健に骨の髄まで惚れているダメな女でありながら、どうにかして幸せになって欲しいと思わせる大竹演じるまゆみの姿は、一度見たら忘れられないほど印象的だ。

『ボビー・フィッシャーを探して』(93)

スティーヴン・ザイリアン監督の『ボビー・フィッシャーを探して』は、ボビー・フィッシャーの再来と言われたプロ・チェスプレイヤー:ジョシュ・ウェイツキンの若き日々を彼の父が記した書籍の映画化作品。主人公のジョシュ(マックス・ポメランク)は、ある日公園でチェスの試合を偶然見かけ、すぐさま惹き込まれる。その日からジョシュはチェスに打ち込み、ハスラーのヴィニー(ローレンス・フィッシュバーン)や両親の後押しを経て上達していく。かつて名選手として馴らしたブルース(ベン・キングズレー)の指導により、さらに腕を上げて大会でも優勝を重ねるジョシュだったが、父やブルースによって、楽しくプレイすることよりも、勝利に拘ることを強制されていき…。

特筆すべきは、ジョシュを演じたマックス・ポメランクだ。チェスを心から楽しんでいる様子がひしひしと伝わる笑顔、勝利に拘る方法論を押し付けられた時に見せる悲しげな表情…誰よりも無邪気で、繊細で、優しい心を持つジョシュを見事に体現したポメランクの演技力には脱帽するしかない。また本作は、ジョシュを取り巻く大人たちの姿を通じて、教育論の観点からも深みを見出すことができるのが素晴らしい。緊張感あふれる終盤の展開も秀逸だ。

『ジュマンジ』(95)

ジョー・ジョンストン監督の『ジュマンジ』は、サイコロを振った結果が実際に生じるボードゲーム「ジュマンジ」に翻弄される主人公の姿を描いた物語。1969年、靴工場を経営するパリッシュ家の一人息子アラン(アダム・ハン=バード)は、工場の拡張工事現場で「ジュマンジ」という名のボードゲームを発見する。アランが興味本位で女友達のサラ(ローラ・ベル・バンディ)と共にゲームを始めてみると、不思議なことが次々と起きた。しかしアランは、自分が出したサイコロの目によって「ジュマンジ」の中に閉じ込められてしまい…。

子供から大人まで誰もが楽しめる「何でもアリ」な本作の世界観を作り出したのは、『スター・ウォーズ』シリーズや『レイダース/失われたアーク』(81)の視覚効果部門で活躍したキャリアを持つジョー・ジョンストン監督。超展開に次ぐ超展開が連続する映像表現だけでなく、今は亡き名優ロビン・ウィリアムズや、若くして確かな演技力を誇るキルスティン・ダンスト、軽快な演技が心地よいデヴィッド・アラン・グリアらの共演も巧くまとめ上げている。

『さあ帰ろう、ペダルをこいで』(08)

ステファン・コマンダレフ監督の『さあ帰ろう、ペダルをこいで』は、両親を亡くした孫と彼の祖父が「バックギャモン」を通じて絆を深めていく姿を描いた感動のドラマ。主人公のアレックス(カルロ・リューベック)は、幼い頃から祖父のバイ・ダンに教えてもらったバックギャモンに親しんできた。しかしアレックスは、ブルガリアにおける共産主義の台頭によって両親と共に亡命することに。それから25年後、アレックス一家はブルガリアへの帰路の途中で事故に遭い、両親は死亡、アレックスも負傷してしまう。病院のベットでバイ・ダンと再会したアレックスだったが、アレックスは記憶障害を抱えており、バイ・ダンやバックギャモンのことも覚えていなかった。そこでバイ・ダンはアレックスに、2人でブルガリアに帰って記憶を取り戻そうと提案する…。

記憶喪失によって両親の死が生んだ悲しみを実感できないアレックスが、バイ・ダンと共に歩む追憶の旅時では、過去における苦境やささやかな喜びが幾度となくフラッシュバックする。こうした記憶の欠片を集めていくにつれ、アレックスは両親の死に対する実感と悲しみを強めていくが、それと同時に、バイ・ダンとの絆も強くなる。本作は、ストーリーの進行に併せて、悲劇や感動といったドラマ性が強まっていく構成が秀逸な作品だ。「バックギャモン」と同じように、自分の力で人生を切り開くことが重要だと説くバン・ダインの教えも味わい深い。

(文・岸豊)

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真田広之

生年月日1960年10月12日(60歳)
星座てんびん座
出生地東京都品川区大井町

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キルステン・ダンスト

生年月日1982年4月30日(39歳)
星座おうし座
出生地米・ニュージャージー

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