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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)と併せて観たい! 戦う女性が主人公の映画5選

(C)2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

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全世界の映画ファンが待ち望んだ『スター・ウォーズ』シリーズの最新作、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が全国公開中だ。同作は豪華キャストの再結集に加えて、シリーズ初の女性主人公レイ(デイジー・リドリー)も話題を呼んでいる。そこで今回は、様々な環境・事情を抱えて戦う女性の姿を描いた映画を5本紹介する。

『グロリア』(80)

ジョン・カサヴェテス監督・脚本、大女優ジーナ・ローランズ主演の『グロリア』は、他人同士の女性と少年の逃避行を描いた作品。主人公のグロリア(ジーナ・ローランズ)は、隣人のジャック(バック・ヘンリー)に息子のフィル(ジョン・アダムズ)を預かってほしいと頼まれる。切迫した雰囲気を感じたグロリアはフィルを預かり、ジャックからマフィアに関する情報が記載されたノートを受け取る。その直後にジャック一家は皆殺しにされてしまい、グロリアはフィルを連れて逃げるのだが、マフィアの追跡は執拗で…。

本作は「戦う女性」をコンセプトとした作品なのだが、この背景には80年代にかけてアメリカで社会的な盛り上がりを見せたフェミニズムの流れがある。80年代は様々な職種で女性のポストが増えるなど、女性の社会進出が進んだ時代だった。その流れを汲んだハリウッドでも、それまでは「守られる存在」だった女性を、「戦う主人公」として描く作品が多く製作され(2014年からこの流れが復活しつつあり、2015年は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ピッチ・パーフェクト2』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などがこの流れを汲んだ作品として話題を呼んだ)、本作はジーナ・ローランズの名演によって、その象徴として今に至るまで高く評価され続けてきた。

ちなみに本作は、アクション映画の傑作として名高い『レオン』(94)のストーリーとの共通点が多く、本作が原型だと言われているので、見比べてみるのも面白いだろう。

『エイリアン4』(97)

『グロリア』と「同じく、80年代にかけて映画界におけるフェミニズムを牽引したのが、リドリー・スコット監督の『エイリアン』(79)だった。同作は絶大な人気を博し、シガニー・ウィーバーが演じた主人公のリプリーは80年代にかけてフェミニズムの象徴となった。

その後リプリーは、シリーズ第3弾『エイリアン3』(92)で自身の身に宿ったエイリアンと共に溶鉱炉へ身を投じ、エイリアンとの戦いに終止符を打った。しかし、エイリアンを軍事利用することを企む科学者によって、リプリーはクローン再生される。こうして復活したクローン・リプリーと、もう1人の主人公アナリー(ウィノナ・ライダー)が繰り広げるエイリアンとの戦いを描いたのが、シリーズ第4弾の『エイリアン4』だ。

メガホンを取ったのは、『アメリ』(01)で知られるジャン=ピエール・ジュネ。愉快で平和な世界観で知られるジュネ監督だが、初期の作品はなかなか強烈で、本作はその中でもグロテスクな描写が多分に含まれている。シリーズが掲げてきたフェミニズムの流れを受け継ぎ、血に染まりながらも勇敢にエイリアンと戦い続けるリプリーとアナリーの姿は最高にクールだ。アクションや美術も素晴らしく、シリーズ最後の作品として相応しい(その後、エイリアンがB級アクションのネタキャラになったのは、また別の話…)。

『エリン・ブロコビッチ』(00)

名匠スティーブン・ソダーバーグ監督×ジュリア・ロバーツ主演の『エリン・ブロコビッチ』は、大手企業から史上最高額の和解金を勝ち取った女性として知られる、エリン・ブロコビッチの半生を描く作品。

主人公のエリン(ジュリア・ロバーツは、3人の子供を育てるシングルマザー。職を探すも巧く行かず、さらには交通事故の被害者に。行き詰まったエリンは、自身の弁護を担当したエドワード(アルバート・フィニー)の弁護士事務所に押しかけ、強引にアシスタントの職を得る。慣れない仕事に戸惑うエリンだったが、隣人のジョージ(アーロン・エッカート)の助けもあり、少しはマシな生活を送ることができるようになる。そんなある日、大手企業PG&E社に関する事案を調べていたエリンは、驚くべき事実を発見して…。

本作は、序盤では子育てを終えた女性に対する再雇用機会の不足、高額な保険料といった身近な社会問題を描き、等身大のエリンの姿を通じて鑑賞者をストーリーに引き付ける。中盤からはPG&E社との戦いを通じて企業による環境汚染という大きな社会問題を描き出し、鑑賞者に社会問題への関心を促す。この巧みな構成に加えて、主演を務めたロバーツの名演も文句のつけようがなく、大胆なファッションに身を包んでキレのある台詞回しを見せる姿には痺れる。

長編デビュー作の『セックスと嘘とビデオテープ』(89)以来、目立った成功がなかったソダーバーグ監督は、本作で第73回アカデミー賞の監督賞を受賞し、一流監督の仲間入りを果たした。ちなみにソダーバーグ監督は同年に、本作で描かれた公害と同様に、アメリカにおける深刻な社会問題である麻薬を扱った映画『トラフィック』(00)を発表し、同アカデミー賞の脚色賞を受賞している。

『スタンドアップ』(05)

ニキ・カーロ監督×シャーリーズ・セロン主演の『スタンドアップ』は、1988年に行なわれた世界初のセクシャルハラスメント訴訟を記した書籍『集団訴訟』を映画化した作品だ。主人公のジョージー(シャーリーズ・セロン)は、夫の暴力に耐えかねて2人の子供を連れて実家に帰る。旧友のグローリー( フランシス・マクドーマンド)と再会したジョージーは鉱山でのトラック運転手の仕事を紹介されるのだが、男社会の鉱山では女性に対するセクハラが横行していた…。

仕事場でのセクハラ、公衆の面前での中傷、鉱山で働くジョージーと仲間の女性陣は、常に男性による迫害を受け続ける。劇中でアニータ・ヒル(後の連邦最高裁判事クラレンス・トーマスによるセクハラを告発した女性教授)の姿が映し出されているように、当時は全米でセクハラ問題が議論を呼んでいたが、それでも報復を恐れて男性の横暴を黙殺する女性は多かった。そんな時代の中でも孤独に戦い続け、少しずつ状況を変えていくジョージーになりきったシャーリーズ・セロンの熱演は必見。また本作は、母として苦悩するジョージーを中心に織りなされる家族のドラマとしても味わい深い。

『チョコレート・ファイター』(08)

プラッチャヤー・ピンゲーオ監督の『チョコレート・ファイター』は、ジージャー・ヤーニン演じる主人公が繰り広げる男顔負けのアクションが見所のアクション映画。舞台は日本ヤクザとタイ・マフィアの抗争が激化するタイ。

ヤクザの幹部マサシ(阿部寛)は、敵対するボス:ナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)の女ジン(アマラー・シリポン)と恋に落ちる。しかし2人の関係がナンバー8にバレてしまい、マサシは日本へ帰ることに。マサシの子を身篭っていたジンは裏社会から足を洗い、産んだ女の子をゼン(ジージャー・ヤーニン)と名づけて育てる。ゼンは生まれつき発達障害を抱えていたが、同時に「自分の目で見た動きを一瞬で会得する」特殊能力も持っていた。ゼンの子育ても一段落したある日、ジンが大病を患って高額な治療費が必要になってしまう。そこでゼンは、近所のジムやアクション映画を眺めて知らぬ間に身につけた格闘術を活かして、借金の取立てを始めるのだが…

特筆すべきは、ジージャー・ヤーニンによるアクション。ムエタイを中心としたアクションは、スピード、体捌き、技のキレ、全てが男顔負けで、ブルース・リーやジャッキー・チェン、そしてムエタイ・アクション・スターのトニー・ジャーを彷彿させる(勿論、彼らに対するオマージュも捧げられているぞ!)。日本ではイメージがないものの、意外にもキレキレな阿部寛のアクションにも注目だ。

(文・岸豊)

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ウィノナ・ライダー

生年月日1971年10月29日(48歳)
星座さそり座
出生地米ミネソタ州ウィノナ

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シガニー・ウィーバー

生年月日1949年10月8日(71歳)
星座てんびん座
出生地米・ニューヨーク・ニューヨーク・マンハッタン

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