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主演の中島裕翔とは、異性だったら結婚したい相性! 映画『ピンクとグレー』菅田将暉インタビュー

芸能界の嘘とリアルを現役のアイドル・NEWSのメンバー加藤シゲアキが描いた問題作を、『GO』('01)、『世界の中心で、愛をさけぶ』('04)の行定勲監督が、映画初出演のHey! Say! JUMPのメンバー中島裕翔を抜擢し、映画化した『ピンクとグレー』。
大人気スター俳優・白木蓮吾[通称:ごっち](中島裕翔)の突然の死。第一発見者となった蓮吾の幼いころからの親友・河田大貴[通称:りばちゃん](菅田将暉)は、6通の遺書を手にする。遺書に導かれるようにスターの地位を手に入れた大貴が、迷い苦しみながら辿り着いた死の真相とは?
本作はメガホンをとった行定勲監督が原作を大胆にアレンジ。幕開けから62分後に訪れるピンクからグレーに世界が変わる驚きの“ある仕掛け”が、青春映画とともにミステリーともカテゴライズできない、極上のエンターテイメントへと映画を押し上げる。
そこで、本作でキーマンとなる、りばちゃん役の菅田将暉にインタビューを敢行。本作で初共演した中島裕翔や芸能界のマル秘話から自身の人生論まで話を聞いた。
──最初に脚本を読んだ時と、驚きの仕掛けが盛り込まれた映画の完成作をご覧になった時の感想を教えてください。
まず脚本を読んだ時は、すごく面白いけど、これ伝わるかなっていう際どさを感じました。文字ではわかりやすいけど、どうやれば伝わるかなっていう難しさの部分が映画には大事だと思うんです。完成した映画を観た時に、そのバランスが的確だなと思いました。
誰が観ても面白いなと思うエンターテイメント性と、感じなければわからないアンダーグラウンドの共存がすごく行定監督らしくて。前半はベタベタの撮り方で“ザ・青春”ものって感じでキラキラしていますが、後半はそれががらっと変わるので、しめしめっていう行定監督の思惑がちゃんと出ていて面白いなと思いました。

(C) 2016「ピンクとグレー」製作委員会
──りばちゃんを演じていて心がけていたことは?
不甲斐なさです。男だったらそこは燃えなきゃっていうところで燃えない男にしたくて。
例えば、ごっちが『ファレノプシス』を弾いた時に、りばちゃんは普通にイチ観客になっているだけ。幼馴染が同時にスタートを切ったのに、あの瞬間には客と表現者になっている。本当に同じ道に行きたければ、「お前、そこで燃えなきゃ!」っていうところで燃えない部分を意識しました。
りばちゃんと自分が重なるところはなかったですね。いいなと思うだけで終わらせるなんて勿体ないですから。
──好きなシーンは?
個人的に好きなのは、初めてごっちとりばちゃんが現場で共演するシーンがあるんですけど、そこでりばちゃんはテンパって泣くってシーンです。ト書きでは簡単に書いてあるシーンでしたが、行定監督とどうやってやろうかと話していて、結局決まらず、とりあえずもう泣いてしまえと思って演じました。
普通は20歳そこそこの男は人前で泣かないと思いますが、パニックで泣くっていう一番ダサいことができました。あれは自分の一つのアイデアが採用された瞬間だったので面白かったですね。

(C) 2016「ピンクとグレー」製作委員会
──中島さんは「菅田将暉は親友だ!」と公言していますが、菅田さんから見て中島さんはどういう存在ですか?
裕翔は長い付き合いになると直感しました。公私共に物作りができる人って限られているんです。裕翔とは画面上で対面したら本気で仕事できるし、でも普段はイチャイチャもできるし(笑)、そういう人は稀有なので…何かがハマるんでしょうね。需要と供給というか、ギブアンドテイクがピッタリかな。わりと最初の頃からそうなんです。
例えば、釜山映画祭に一緒に行った時に、僕がギターを裕翔がカメラを持って行ってたんですけど。同じホテルに泊まっていて、僕の部屋に裕翔が来て、僕がギターを弾いているところを裕翔がカメラを撮って、しばらくするとそれが逆になって。恋人でもなかなかできないことだと思うんです。異性だったら結婚したらいいくらいの相性です。自分が面白いと思われることを共有できる、そして相手が発信することを面白がれる、そんな関係です。
──釜山映画祭で、行定監督が菅田さんのことを、『GO』の窪塚洋介さんを彷彿させるとおっしゃっていましたね。
それはうれしい言葉です。『GO』の窪塚洋介さんは日本を席巻した人なので。日本アカデミー賞に初めて参加した時に、過去の受賞者がパンフレットに載っていて、窪塚さんは20歳くらいの時に『GO』で主演男優賞から作品賞まで総ナメしていて、僕も20歳の時に『共喰い』で新人賞をもらったので、刺激を受けました。その歳であのど真ん中に立つのは相当なパワーだなっていうのが頭に残っています。窪塚さんはパイオニアだと思うので比較してもらえるのは本当にうれしいです。
──行定組に参加して学んだことは?
行定監督は試してくださるんです。端から100点でいいよっていう現場ではなく、それより120点、200点のものを欲しがってくれる。それは自分の目標でもあって。100点以上を自分がやるからこそのプラスアルファの部分をちゃんと期待して待ってくれている現場はすごく楽しかったです。

――芸能デビューして6年目ですが、本作のように当初は芸能界への葛藤はありましたか?
最初はバカだったんだと思います。何にも考えていなかったです。ただ、地元にいた時にはない刺激というか世界の広がり方が心地良いと思いました。お風呂の温度で例えると、41度くらいの熱いけど気持ちいい感じ。
地元にいた時は38度くらいの物足りなさがずっとあったので。東京に出てきて出会った友達は財産です。彼らと出会っただけでも、出てきただけのことはあるなと思います。これだけ感性が刺激されるという意味で、偶然であり必然であり、そういうもんなんだなと思っていました。
―─現在はもっといい温度になってきましたか?
今思えば、地元にいた学生の頃って、大して悩むことなんてなかったんです。何かが出来なかったり、足りなかったとしても何か大きな問題になるわけでもない。当時のもやもやしたものが全部なくなってきた感じです。
今自分がやるべきことで、それに真摯に向き合ってきちんと悩める、そういう快感があります。この世界は有難いことに自分が作ったものを人に見てもらえる。こんな素敵な世界はないなって感じです。

──劇中で「やりたいことより、やれることをやった方がいい」という台詞がありましたが、菅田さん自身は「やりたいことをやる」「やれることをやる」どちらのタイプですか?
先日テレビを観ていた時に、林修先生が話していたことがあって。X軸とY軸で書いた時に、横軸を自分が嫌いなものと好きなものにして、縦軸を自分にとってマイナスとプラスにする。そして考えた時に、左下は嫌いでマイナスなことなので、これはやらない。右上は好きでプラスになることだからやりますよね。
問題は残りの2つの選択肢をどうするかという話です。林修先生は、これを常に描いていると言っていて勉強になりました。最終的に、自分にとってマイナスなんだけど好きなものと自分にとってプラスなんだけど嫌いなもの、人生はその2択だと。そうなった時に、自分にとってプラスなんだけど嫌いなものをやっていくというのは芸能界はまさにそれだと思います。
──では、これまでにやりたくない仕事も受けてきましたか?
ほぼないです。そこは恵まれているので感謝しています。事務所やマネージャーさんの選択力なのか、今までやらなきゃ良かったという仕事はないです。そもそもが絶対大変で、楽なものは端からないと思っているので、大変さは苦じゃないです。
先日、明石家さんまさん役をさせてもらって、最初「皆が知っている人だし、大変だな」と思ったんです。何話もあれば色々肉付けもできますけど関西弁だし、回想ドラマだし、15分間くらいで、しかも1日で撮らないといけない時に、「最悪だ。似てないし、絶対叩かれる」と捉えるのか、「これは面白いぞ」と捉えるのか、どちらかだと思います。
明石家さんまさん役だし、バラエティ番組内のドラマだから普段の映画やドラマの作り方とも違うので、現場では大変なことはたくさんありましたけど、絶対やることに意味があると信じてやりました。わりとポジティブなんです。自分のウィキペディアの今まで演じた役に明石家さんまさん、総理大臣、さだまさしさん、悪魔、鬼が並んでいるのは、単純に面白いです。狙っているわけじゃないですけど、結果的にそうなっていくのは幸せなことだなと思います。

──本作は“世界が変わる仕掛け”でビックリしますが、最近菅田さんがビックリしたことは何かありますか?
僕は出身が大阪ですが、実は大阪の血が入っていなかったことですかね。両親と祖父母を遡っていくと、出身が皆バラバラだったんですよ。血筋は大阪じゃないんだと最近知って、驚きました。
──前回取材した際に、『このSを、見よ!クピドの悪戯』という漫画がお好きとおっしゃっていましたが、最近お気に入りの漫画はありますか?
最近改めて『ワンピース』の考察本を読んだんです。ワンピース研究家の方の伏線考察がすごくて。それからまたもう一回『ワンピース』を読み直したら、やっぱり面白かったですね。尾田(栄一郎)先生すごいなって思いました。
あとは、格闘技漫画『TOUGH』を読みました。灘神影流って伝承者の話なんですけど、読むと勇気の出る漫画ですね。
──2015年の振返りと、2016年の抱負はありますか?
2015年、面白かったのは、色々な監督によく言われた言葉で「新しい菅田くんを見たい」と。それを聞いた時に「あ、もう古い菅田がいるんだ」って、複雑な思いになりました(笑)。そんなことを考えたことがなかったので。嬉しくもあり、頑張りどころでもあるので、幸せなことだなと思いました。こういうことをやって欲しいと発想を言われた時に、“菅田将暉×◯◯◯”というのを脳内で考えてくれているのは、僕にとっては有難い話です。
また、2015年は髪を酷使したので、2016年はいたわりたいです(笑)。それから教師役もやってみたいです。そろそろ生徒側じゃなくても、新任教師とか演じたいですね。
(取材・文:クニカタマキ)
映画『ピンクとグレー』
全国大ヒット公開中
出演:中島裕翔、菅田将暉、夏帆、岸井ゆきの、宮崎美子/柳楽優弥
監督:行定勲
脚本:蓬莱竜太・行定勲
原作:加藤シゲアキ「ピンクとグレー」(角川文庫)
音楽:半野善弘
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION
製作:「ピンクとグレー」製作委員会
配給:アスミック・エース
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