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【追悼:デヴィッド・ボウイ】映画の中のデヴィッド・ボウイ―TSUTAYA映画通スタッフおすすめ
2016年1月10日。デヴィッド・ボウイの訃報が世界中を駆け巡りました。その長いキャリアの中で、ミュージシャンとして数多くの楽曲を世に送り出しただけでなく、その楽曲自体が物語を彩る重要な要素として、時には俳優として、そして才能溢れる映画監督の父親として、映画の世界でも大きな影響を与えてきました。いくつかの観点からボウイの映画の中の足跡を辿ります。
【楽曲】デヴィッド・リンチのビザールな世界を彩る 「I’m Deranged」
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デヴィッド・リンチ監督による衝撃的なサイコ・スリラー。妻レネエと平凡な生活を送る、サックス奏者のフレッド。ところがある日、ディック・ロランドは死んだ、と誰かがインターフォンで謎のメッセージを告げた。やがて一本のビデオ・テープが届く。そこには、妻をバラバラに切り刻む彼の姿が写っていた……。
【デヴィッド・ボウイを見つめるPoint】
デヴィッド・リンチ監督の描くビザールな世界。正直あらすじを説明しようとしても、ちょっと難しいです。
前年に『インデペンデンス・デイ』の大統領役で有名になったビル・プルマンがそのイメージを覆すダーティな役を演じています。リンチの世界とは対極にいそうなプルマンのキャラクターをうまく逆手にとっています。
そして本作はそのリンチの世界を彩るサウンドトラックが公開時も話題になりました。様々な楽曲の中でボウイの歌う「I’m Deranged」が強烈な印象を残します。
【楽曲】人生の一歩を踏み出そうとする男に贈られた「Space Oddity」
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ダニー・ケイ主演の名作コメディ「虹を掴む男」を、ベン・スティラーの監督・主演でリメイクしたファンタジー・アドベンチャー・コメディ。平凡で退屈な毎日を送り、白昼夢を見ることが唯一の趣味という主人公が、ある危機に直面したことから現実世界で大冒険の旅に飛び込んでいく姿を綴る。
【 デヴィッド・ボウイを見つめる Point】
主人公は何の起伏のない日々を送る平凡な会社員。そんな彼の楽しみは、まるでハリウッド映画のワンシーンを切り取ったようなドラマティックな白昼夢をみること。しかしある出来事を境に、彼の人生は一変するのですが、その瞬間にかかる曲がデヴィッド・ボウイの「Space Oddity」。
映画のストーリーの中に見事に「Space Oddity」が組み込まれ、主人公は人生に取って大切な一歩を自分自身の意志で踏み出します。
【楽曲】「孤独な天使たち」へのもうひとつの「Space Oddity」
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「ラストエンペラー」「シェルタリング・スカイ」の巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、2003年の「ドリーマーズ」以来10年ぶりの復活を果たして撮り上げた青春ドラマ。周囲に馴染めない孤独な14歳の少年が腹違いの大人びた姉と自宅地下室で過ごす秘密の1週間を綴ったニッコロ・アンマニーティの同名小説を映画化。
【デヴィッド・ボウイを見つめるPoint】
巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が初メガホンから50周年の節目に選んだ作品が、こんなにも瑞々しい青春映画だということにまず驚きました。
しかも腹違いの姉と弟が地下室で過ごす1週間。いったいこの映画はどこへ向かっていくのだろうと正直不安になりました。
しかしデヴィッド・ボウイの「ロンリーボーイ、ロンリーガール」が流れる時、この映画は楽曲と物語がシンクロする実に見事なエンディングを迎えます。
【俳優】天才の才能を見抜く天才
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喫茶店のウェートレス、ジーナの部屋に転がり込んでいたストリート・アーチストのバスキア。彼は美術評論家ルネに注目されたことから、アンディ・ウォーホルに認められ、一躍有名になる。だがそれと引き換えに、ルネやジーナの心は次第に彼から離れて行くのだった……。
【デヴィッド・ボウイを見つめるPoint】
画家としてキャリアを積んでいたジュリアン・シュナーベルが、親交のあったバスキアの映画を監督しました。主人公バスキアは本作で注目されることになるジェフリー・ライト。最近は007のCIA側の協力者フェリックス・ライターでおなじみです。
脇を固める俳優陣はデニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、ベニチオ・デル・トロなど、とにかく豪華なアンサンブルキャスト。その中で一際異彩を放つのがバスキアを見出すアンディ・ウォーホル役のデヴィッド・ボウイです。ウォーホルの天才然とした雰囲気を見事に醸し出しています。
【父親】受け継がれた才能/ダンカン・ジョーンズ
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たった一人で月に3年間滞在することになった男が、やがて不可解な現象に巻き込まれていくさまをミステリアスに描いた本格SFサスペンス。主演はサム・ロックウェル。監督はデヴィッド・ボウイの息子でこれが長編デビューの新鋭ダンカン・ジョーンズ。
【デヴィッド・ボウイを見つめるPoint】
舞台は広大な宇宙なのに、登場人物は1人で、人工知能を搭載したロボットとの会話で物語が進行するという、極限まで場面が限定された作品です。監督はこれが第一作目ですが、宇宙の中の孤独という世界観が、父親であるデヴィッド・ボウイの「Space Oddity」の世界観に通じるものがあると考えるのは、こじつけでしょうか?
ダンカン・ジョーンズは次作『ミッション:8ミニッツ』でも孤独な男の時間を超越した世界を描いており、監督デビューから立て続けに2本、野心的な作品を作っています。
今年(2016年)には監督第3作目『ウォークラフト』(原題:WARCRAFT)が公開予定です。

【オススメ人】
勝江正隆
学生時代に映画に目覚め、年間200本以上劇場で観ていました。96年に出会った『ユージュアル・サスペクツ』にショックを受け、映画を将来の仕事にしたいと思うようになりました。大学3年の時に洋画配給会社で働き、カンヌ国際映画祭にバイヤーとして参加しました。その時に映画ビジネスの面白さを知り、現在に至ります。
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- David Bowie at The Rock and Roll Hall of Fame
- Official Myspace page
- Official YouTube channel
- David Bowie's Videos on Vimeo
- Documentary Film – David Bowie: Sound and Vision
- Bowieart – paintings, printmakings, etc.
- Works by or about David Bowie in libraries (WorldCat catalog)
- An interview with Tony Oursler on the Louisiana Channel about collaborating with David Bowie
- David Bowie at the Internet Movie Database
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