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玉袋筋太郎が選ぶ「車離れしている人たちに観てもらいたい映画」10本
映画好きで知られるお笑い芸人の玉袋筋太郎さんは、車に乗らなくなった若者に喝を入れるための映画を厳選。「男のロマンがつまった映画にワクワクしてほしい」と熱弁を展開しました。
※ピックアップ作品は、2012年末に発行された『シネマハンドブック2013』掲載のものとなります。ご了承ください。
玉袋筋太郎が選ぶ「車離れしている人たちに観てもらいたい映画」10本
長距離トラック運転手のコンビの珍道中を描くシリーズ第1作。桃次郎がひと目ぼれしたドライブインのウェイトレスを漁船で出航間近の婚約者のもとへ送り届ける。
北野武が監督、脚本、編集、主演を兼任。TVや映画で活躍する“ビートたけし”と彼にそっくりな売れない役者“北野武”が出会い、不思議な世界に迷い込んでいく。
殺人マシン、デス・プルーフを乗り回す殺人鬼とセクシー美女軍団の壮絶バトルを描いたアクション。ベテラン、カート・ラッセルが女をねらう連続殺人鬼を怪演。
『トラック野郎 御意見無用』―トラック野郎は人情味があって、たいがいスケベ
テレビ東京でトラック乗り継ぎの番組をやらせてもらってて、シリーズ好きとしては嬉しいですね。トラック野郎は“絶滅危惧種”になってるから。でもね、運転手さんはみんな人情味があるのよ。たいがいがスケベだしね。このシリーズも、当時の街の風景とか貴重な映像が観られるし、役者とスタッフのエネルギーが放出されてます。
ちなみにシリーズが始まる前、脚本家が参考用にトラックに乗せてもらったんだけど、その運転手さんが死んじゃったらしいんだよ。本編の友情物語もいいけど、舞台裏で生まれたもう一つの友情にもジンときます。
『マッドマックス』―自分も車を運転するとき、常に気分はマックス
男だったら“インターセプター欲しい”って思わない奴の気が知れねぇなと。特に『1』『2』は必見。2作品とも友達の山口君と観に行ったんだけど、彼がその後、バイクで死んじゃうんだよね。シンプソンのヘルメットかぶってさ。『3』は“亡きバイロン・ケネディに捧ぐ”ってテロップ出るけど、俺は“山口君に捧ぐ”って気持ちで観てました。
トーカッターの「夜空を見上げるたびにナイトライダーを思い出せ」ってセリフがあるけど、まさに『マッドマックス』の中に芽生えた男の友情ってやつだね。自分も車を運転するときは常に気分はマックスです。
『TAKESHIS’』―師匠と美輪明宏さんの愛車、2台出てくる贅沢さ!
『TAKESHIS'』というと、何と言っても、うちの師匠(北野武監督)のロールスロイス ファントムと美輪明宏さんのファントム、2台出てくる贅沢さ! 合計すると1億2,000万円くらいするんじゃないかな(笑)。師匠の映画は、高級車がいっぱい使われて、しかもくだらないシーンで出てくるっていうのが贅沢でいいんですよね。
ちなみに、師匠のファントムは、日本で走っている同車種の中でいちばん走行距離が長かったらしい。相当乗り込んでましたからね。特に車好きは、そんなことも思い出しながら『TAKESHIS'』を観てほしいね(笑)。
『キャノンボール』―大人たちのフザけた感じがすごく面白かった
中2のときに観たんだけど、バカだったんだな俺たち。本物のドキュメンタリーだと勘違いして観に行ったの。「ジャッキーが負けるはずねぇ!」って気合い入れて。で、終わってあきれかえったんだけど、この間観直したら大人のフザけた感じがすごく面白かった。
オープニングでランボルギーニ カウンタックが朝日の中を走る場面も最高。当時ガンダムカーと呼ばれたスタリオンにあこがれて、うちの相棒と二人で買ったんだけど、月・水・金が博士で、火・木・土が俺。で、日曜はジャンケン。その中でもキャノンボールが行われてたっていう話(笑)。
『グラン・トリノ』―男には誰しも“グラン・トリノ”が必要だと思う
今って、車でも携帯電話でも乗り換える人が多いけど、一つを大切に乗り継いでいくっていうのは大事なことだよな。誰しも“グラン・トリノ”が必要だと思うよ。男の象徴としてね。iPhone5はグラン・トリノじゃねぇよ(笑)。
それと、映画の中でイーストウッド演じる老人の過去とグラン・トリノが絡んでいくんだけど、あの車は“デロリアン”でもあるんだよな。過去と未来を行き来するタイムマシンなんだよ。そこを観てくれと思うね。老人は街で浮いた存在だけど、グラン・トリノがあるから逃げずにあの場にいる。その寄り添う感じがたまらないね。
『メガフォース』―メガフォースは今もどこかで世界の平和を守ってるはず
戦隊モノが好きだった世代からすると、はずせない1本。あのハリボテ感はたまんないね。でっかいトラックを改造したり、オートバイからミサイル飛ばしたりさ。“製作費87億円”とか大げさに宣伝してて、ワクワクしながら観に行ったけど、興行的には大コケして。車で言ったら、アクセル吹かしすぎた“事故車”みたいなもんです(笑)。
鳴り物入りで出てきたけど、時代的に早すぎたね。今だったらウケたかもしれない。男の夢がつまってる映画ですよ。俺はメガフォースは実在してると思ってるから。今も目立たないところで世界の平和を守ってるはず(笑)。
『アイアンマン2』―続編ごとにいちばん新しい車を出して、ぶっ壊してほしい!
トニー・スタークがアウディ R8とかシェルビー コブラとかやたらとスーパーカーを乗り回してるでしょ。あれが好きなんだ、俺。それで『2』で注目したいのは、ロールスロイス ファントム。師匠の車と同じだから、親近感もありつつ手が届かない存在でもあるんだけど、それをミッキー・ロークにぶっ壊されるんだよ。贅沢だよねぇ。
金持ちはやっぱりスーパーカー買って、壊されないと。車っていうのは身近な分、それを壊されたり傷入れられたりするとビンビンくるね。続編ごとにいちばん新しい車を登場させて、どんどんぶっ壊してほしい!
『デス・プルーフ in グラインドハウス』―カート・ラッセルはまさに俺たちの“運転代行”
チャラチャラした女への恨みつらみを、俺たちの代わりにカート・ラッセルが晴らしてくれてるよね。まさに“運転代行”ですよ。ラストのカーチェイスなんて、人生で一度はやってみたいことのひとつだよね。高速で逃げてみたいけど、でも捕まっちゃうもんなぁ。スタントウーマンがボンネットに乗って振り落とされそうになるスリルは、俺も『お笑いウルトラクイズ』で経験済みだから、気持ちはよくわかるよ(笑)。
『恐怖の報酬』―人生、自分をトラックだと思って生きてみよう
ニトログリセリンを運ぶワケありの男たちの話。俺が感じたのは、人生、自分をトラックだと思って生きてみようってこと。つまり人っていうのは、人間関係や病気などいろんなものを積みながら、その先にある“報酬”のために生きているんだと。
時には舗装された道だけでなく、危ない橋を渡ることもあるぞと。そう考えていくと、生きていることに感謝できる。『恐怖の報酬』は、そんなことを教えてくれる映画だと思うな。
『マッハ’78』―ポルシェを海に落としたただの不法投棄(笑)
当時、家族と映画を観る習慣があったんだけど、これを観たいと言ったら親父が「行かない」の一点張りで。親父は見抜いてたんだろうね。宣伝文句が“ポルシェが飛んだ!”だったんだけど、車を海に落としただけっていう。
そこから『007 私を愛したスパイ』みたいに潜水艦になるのかと思ったら、それがオチ。これじゃただの不法投棄だよ(笑)。でも、人間とクマを闘わせるアイデアは、『ウルトラクイズ』より早かった!
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玉袋筋太郎
'87年、水道橋博士と浅草キッドを結成。「玉袋筋太郎のナイトスナッカーズ・リターンズ」(J:COMチャンネル)、「バラいろダンディ」(TOKYO MX)、TBSラジオ「たまむすび」などに出演。全日本スナック連盟 会長を務める。
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