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小島秀夫監督、ニコラス・ウィンディング・レフン監督へ「『君の名は。』を超えて!」とエール―『ネオン・デーモン』トークイベント

『ネオン・デーモン』

ニコラス・ウィンディング・レフン監督とゲームクリエイター・小島秀夫監督

『ドライヴ』ニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作映画『ネオン・デーモン』(2017年1月13日公開)。『マレフィセント』のオーロラ姫で注目を集めたエル・ファニングを主演に迎えた最新作で描くのは、究極の美を追い求めるファッション業界の裏側。現在3年ぶりに来日中のレフン監督が11月17日、Apple Ginzaにて開催されたトークイベント『Meet The Filmmaker』に、代表作『メタルギア』シリーズの生みの親で知られるゲームクリエイターの小島秀夫監督とともに登壇した。

『ヴァルハラ・ライジング』公開当時、知人の紹介でレフン監督作品を知ったという小島監督。その後、過去作まで遡ってファンになったという。そして、願いがかなって3年前ほど前ロンドンで会ったんだとか。

小島監督は「本当は、マッツ・ミケルセンに会いたかったんで(笑)」とジョークを入れながら「お互い話し合っていくと共通点がある。クリエイターにしかわからない悩みを共有して、仲良くなりました。お互い観てきた映画や音楽にも共通点がありますし、昔からいた友達のような感じですね」と印象を振り返った。一方のレフン監督は「小島さんの創っているものに魅了された。会って落ち着いて話ができた。言葉は多くなかったけど、お互いを理解していたと思う」とコメント。

本作の感想を聞かれた小島監督は「今まで男性視点というかキャラクターが男性だったと思うけど、初めての女性の映画。すごく女性的でありながら男性的でもある不思議な作品。少女から大人になる、光と影、愛と憎悪、生と死…テーマ的にも面白い。『ブラック・スワン』っぽいところもある。レフン監督ならではの世界観で、びっくりしたし嫉妬しました」とベタ褒め。

さらに「『ドライヴ』でレフン監督を好きになった人は、『オンリー・ゴッド』が大丈夫な人なら観て欲しい。『ドライヴ』から直接行くと、半分くらいの人は気を失うと思います(笑)」と独自のリコメンドで笑いを誘った。

2人の和やかな雰囲気

2人の和やかな雰囲気

女性主人公についてレフン監督は「空想することが自分の作品作りのベース。本作は僕が16歳の少女の空想に浸った結果です」と解説。また、エル・ファニングの起用に関しては「すべての素質を持っていたのは彼女で、他に演じられる人がいなかった」と明かす。そして美に執着する物語だと聞かされたエルは、自分の世代に向けた作品にしようと考え、レフン監督との関係を作っていったんだとか。当日モデレーターを務めた門間雄介から「いろいろな面に直面するティーンとして、エルの役は難しいと思いますが?」と聞かれた小島監督は「エフ・ファニングはいろいろ映画に出ていますが、(本作が)一番綺麗で、怖いですね」と評する。

本作の映像美について聞かれたレフン監督は「僕は色盲なので、中間色が見えない。唯一見えるのが対比色で、それを欲するし、今回は暖色をかなり使っているよ」とコメント。小島監督も「なかなかあんな色味は出せない」とレフン監督の感覚に関心しきり。さらに音楽の話になると「(映画に限らず)殆どは音楽。5~6割はそうです。音がないのも音。レフン監督は音の使い方が上手い。きっと脚本の時から(頭の中に)音があるんでしょうね。絵と音は一緒に付いてくる」と自身のゲームづくりも含めた音楽の重要性を説くと、レフン監督も作品のイメージに合わせた音楽を聞いて準備していることを明かした。それは「答えを見つけ出す助け」にもなっているんだとか。

レフン監督

レフン監督

そしてQAセッションで観客から「女性の発想じゃないと出てこない」とエル・ファニングが部屋でヒールをクルクルさせる場面について聞かれると「それはエルのアイデア。彼女がヒールで遊び始めたので、気に入って繰り返しやってもらった」とコメント。レフン監督はこのような提案に寛容だ。

「僕は作品に関わっている人に対してオープン。新しい可能性は常に模索しているので、大いにやってほしいと思っている。その結果、僕が正しい選択を見つける助けになるからね」

しかし、その裏にはこんな狙いも。

「役者が魂を映画に与えるように彼らを操る手法でもあるんだ。一緒に作っていると感じもらえるからね」

レフン監督と小島監督

レフン監督と小島監督

和やかに進行していたこの対談では、自身のものづくりに対する根源的な部分をあまり明かそうとしないレフン監督と、丁寧に答える小島監督のキャラクターに観客から指摘も入り、さらに「普段どんな話をしているのか?」と踏み込まれると「秘密です(笑)」と笑うレフン監督。小島監督も「結構、極秘事項というかね(笑)。1年、10年先の話をしている。それは作品だけでなく、世の中の動きとか」と秘密を少しだけ明かしていた。

最後に小島監督から「1回だけでなく何回見るかが勝負。是非何度も観ていただいて、『君の名は。』を超えていただきたいと思います。非常に面白い映画です」と観客、そしてレフン監督と作品へエールを送ってイベントを締めくくった。


映画『ネオン・デーモン』
2017年1月13日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国順次公開

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 『ドライヴ』、『オンリーゴッド』
出演:エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー and キアヌ・リーヴス
配給:ギャガ

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アーティスト情報

ニコラス・ウィンディング・レフン

生年月日1970年9月29日(50歳)
星座てんびん座
出生地デンマーク

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エル・ファニング

生年月日1998年4月9日(22歳)
星座おひつじ座
出生地米・ジョージア

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