ユニバーサル・スタジオ×イルミネーション・エンターテインメントが贈るアニメーション映画『SING／シング』の日本語吹替え版音楽プロデューサーに、YUKI、Superfly、ゆず、木村カエラなど、多くのアーティストへの楽曲提供や、アレンジ、プロデュースを手掛ける蔦谷好位置が就任。また、日本語歌詞監修として、Superflyの「愛をこめて花束を」の作詞をはじめ、SMAPなど幅広いアーティストへ歌詞を提供してきたいしわたり淳治が参加していることが明らかになった。

映画『SING／シング』は、自らの未来を変えるため、歌のオーディションに向けて奔走する動物たちの姿を描いた作品。キャストには、マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、スカーレット・ヨハンソン、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロールが名を連ねた。『リトル・ランボーズ』のガース・ジェニングスがメガホンを取り、プロデュースは『怪盗グルーのミニオン危機一発』などで知られるクリス・メレダンドリ（クリストファー・メレダンドリ）が手掛けている。

全世界で続々と公開され、世界各国で初登場1位を獲得するなど大ヒットしている本作だが、その中でも特別に全編吹替え版の制作が許されたのは日本のみ。全世界で唯一の吹替え版において、音楽が物語のテーマである本作のクオリティを高めるため、ハリウッド映画としては異例の豪華クリエイターが参加。いしわたりは名曲からオリジナル曲まで登場する本作を、より日本の観客の心に響くような言葉で伝えるために、日本語歌詞の監修を担当。蔦谷は、キャストがより映画の世界に入り込み歌えるように、レコーディング時のプロデュースやボーカル収録のディレクションなどを担当した。

オファーがきた時の気持ちについて「とても嬉しかった」と語る蔦谷は、「子供の頃から聞いていたのは8割方洋楽で、その名曲の数々を日本の観客のために、日本の素晴らしいアーティストや声優と一緒に作れることはとても光栄なことでした」とコメント。「吹き替えをすることが、より多くの日本のお客さんに映画と楽曲の素晴らしさを知ってもらう架け橋になると思いました」と本作への参加を決めた理由を説明し、「どうしたらもっと伝わるだろうか、ということをずっと考えて作業していました」とアフレコ中の想いを告白。また、プロデュースをするにあたり心がけた点については、「キャラクターの特徴とストーリーの流れ、感情をいかに引き出すかを意識してやりました。さらに日本語にすることで、原曲の魅力や本国がやりたかったことが損なわれないように、且つ日本の観客にわかりやすく伝えることを考えて作業しました」と語った。

一方のいしわたりは「作業に入る前からずっとわくわくしていて、その気持ちは制作が進んでいくうちにさらに高まっていきました」と楽しんだ様子。監修にあたってこだわった点については、「いちばん気を配ったのは、いかに内容を崩さずリップシンクさせるか、です。そこにさらにキャラクターに合わせて、コミカルさであったり、繊細さであったりを盛り込んでいく、という作業でした」と説明。「たとえ一瞬しか出てこないキャラクターでも、その性格にまで想像を巡らせて、その間ずっと表情と口の動きを凝視していたので、すべてのキャラクターたちに対する思い入れというか、愛情がものすごいです」と続けたいしわたりは、「新しい形で音楽と映像と物語が融合した映画だと思います」と作品の出来に自信をのぞかせた。

きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲が劇中で使用されることや、先日、主人公のコアラであるバスター・ムーンの吹替えを内村光良が務めることが発表され話題となっている本作からは、今後も吹替え版キャストが続々と発表される予定。果たして、どんな豪華キャストが、個性豊かなキャラクターたちを演じるのか？公開に向けて期待が高まる。

---

映画『SING／シング』
2017年3月17日（金） 全国ロードショー！

監督／脚本：ガース・ジェニングス
製作：クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
キャスト：マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロール、ジェニファー・サンダース、ピーター・セラフィノーウィッチュ、レスリー・ジョーンズ、ジェイ・ファロア、ニック・オファーマン、ベック・ベネット
配給：東宝東和