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『はじまりへの旅』ヴィゴ・モーテンセンから、日本の観客へメッセージが到着「日本に行けなくてごめんね!」

ヴィゴ・モーテンセンら『はじまりへの旅』キャスト陣
映画『はじまりへの旅』(配給:松竹)が日本公開を迎え、公開初日から各劇場で満席が続出する中、主演を務めたヴィゴ・モーテンセンから、日本の観客へのメッセージが到着。本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたモーテンセンは、作品に対しての思いはもちろんのこと、アメリカの社会情勢との関連性など、今語るべきことを誠実に語っている。
ベンという強烈な父親役を演じる前と演じた後で、父として意識が変わった点を聞かれたモーテンセンは、「父としての感情とか行動が変わったとは思わないけど、『はじまりへの旅』の出演経験は、自分の息子との関係においても常に向き合っていることの重要性や、彼や周りの人間の話を聞くことの価値を再認識させてくれた。この作品は、自分が知らなかったり本能的に拒絶したくなるような思考や人々に対してはなおさら、本当の意味で心を開いたり対話を持つことが大事と言っているんだ」と回答。
世界中で好評を博している理由については、「誰にでも当てはまるテーマを扱っているからだと思う。自分の住む世界の中で、既存の信念や物の見方が通用しない状況に遭遇したり、家庭でも社会でも、特定の共存方法やコミュニケーションの取り方に対して自分が持っている偏見を見直す瞬間は、誰でも経験していると思うんだ。この作品の観客は、自分がどう育てられ、両親(もしくは保護者)とどんな関係を持ち、どんな対話や共存の仕方をお手本に見てきたかを考えさせられる。この物語は、一個人でありながら社会の一員であることの新しい、より良いバランスを探るために常に努力することと、自分の間違いを認めてより良い人間になるために学ぶことについて語っているんだ」と分析。
また撮影については、「ピーター・ジャクソンの三部作に比べたらずっと短い撮影期間だったけど、同じような絆がキャストやスタッフの間に生まれたよ。この作品でも、本当の、そしてずっと続く友情が作品を準備する段階から生まれたんだ」と述懐。「アウトドアでの撮影がたくさんあって、効率的な協力体制と信頼がこの物語を語る上でとても大切だった。幸運なことに、2か月前にロサンゼルスで、この2作品のメンバー合同で食事する良い機会に恵まれた。あの夜は二つの『家族』に一緒に会えてとても嬉しかったよ。『はじまりへの旅』の子供たち全員と母親役のトリン・ミラーは、オーランド・ブルーム、イライジャ・ウッド、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハンと知り合うことが出来た。みんなとても仲良くなって、いろんな面白いエピソードを紹介し合ったよ」とも振り返った。
本作と社会情勢との関連性について問われると、「この作品に出てくる問題が当てはまるのはアメリカの情勢に限ったものではないと思う。この作品は、上映されたすべての国で、素晴らしい反響を呼んできた。個人的にも、ヨーロッパや南米の各地で観客と接して思ったのは、彼らは作品の中で起こる出来事や感情を、自分の家族とだけでなく、一見豊かで平和に見える彼らの国や社会の中にはびこる対立構造と結び付けて考えている、ということだった」とコメント。
さらに、「近代のテクノロジーがもたらす世界的な高速のマスコミュニケーションはまだ、人種、宗教、哲学、言語、性別、国籍の違う人々の更なる相互理解を促すところにまでに至っていない。現状ほとんどの人は、既存の視点や偏見に合う情報だけを選別するために新しいテクノロジーを使っているように見える。これは対立や抗争を深めるだけだ」と現代社会が抱える問題を指摘。そして、「この状況が、時間の経過によって好転し、偽りのない好奇心や協力の産物が増えて行くことを祈っているよ。僕らの映画は、周りの人々や自然と共存するための様々な方法について学ぶ努力をすることが大切だ、と伝えているんだ。これはすべての人の問題で、すべての人に影響する」とも話している。
来日が叶わなかったことに関しては、「この作品を紹介するために日本に行けなくてごめんね!」と謝罪。そして、「この作品を ――願わくは一番良い環境である劇場で―― 見るみなさんが、ワシントン州の森の中やニューメキシコの砂漠で撮影に挑んだ僕等と同じように、キャッシュ家の旅を楽しんでくれることを願います。『はじまりへの旅』は僕がとても誇りに思う作品で、今後何年にも渡って人々の記憶に残る作品になると信じています。日本でとても丁寧に紹介して貰えて、とても嬉しいです」と日本での公開に期待を込めた。
映画『はじまりへの旅』
公開中
監督・脚本:マット・ロス
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ジョージ・マッケイ、フランク・ランジェラ
原題:Captain Fantastic 119分/シネスコ/英語/日本語字幕:中沢志乃
配給:松竹
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関連サイト
- ヴィゴ・モーテンセン - allcinema
- Viggo Mortensen - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- Viggo Mortensen - Open Directory Project
- Viggo-Works Main site about Viggo Mortensen - daily updated
- Viggo Mortensen Interview
- The Eye and the Hand A French site dedicated to Viggo Mortensen's art
- Viggo Mortensen at the Internet Movie Database
- Viggo Mortensen at DMOZ
- Perceval Press Viggo Mortensen's publishing house
- Charlie Rose A discussion about "A History of Violence"
- Men's Vogue profile on Viggo Mortensen
- Viggo Mortensen at BAFTA, A Life in Pictures event
- Viggo Mortensen reads poetry in Barcelona, at Canal-L
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