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新作映画『プラネタリウム』を観るべき3つの理由――美しき霊感姉妹が問いかける「人間にとっての真実とは?」

(C)Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology -

(C)Les Films Velvet - Les Films du Fleuve - France 3 Cinema - Kinology -

『プラネタリウム』ってどんな映画?

1930年代。“スピリチュアリスト”として名をはせる米国人姉妹のローラとケイトのバーロウ姉妹は、死者を呼び寄せる降霊術のツアーを行うため、パリにやって来た。そんな姉妹の才能に魅せられた敏腕映画プロデューサーのコルベンは、「世界初の“本物の超常現象”映画を撮りたい」と持ちかけ、出演契約を結ぶ。こうして始まった前代未聞の映画製作だが、三者三様の思惑が交錯し、姉妹の運命の歯車はいつしか狂い始めるのだった…。

観るべき理由:1――見えない世界を見たい、現代にも通じる人間の願望とは?

本物の超常現象を映画にする。そんな野心が、当事者たちを狂わせるさまを描いた本作。「果たして、姉妹の霊感は本物なのか?」という根本的なクエスチョンを軸に、次第に膨らんでいく彼女たちの葛藤と確執、そして「見えない世界を見たい、見せたい」と願う映画プロデューサーの狂気が、多層的なサスペンスとなって、見る者により大きな問いかけを投げかけている。

その問いかけとは「人間にとっての真実とは?」。姉妹が披露する降霊術は一種のパフォーマンスかもしれないが、目撃した人間が「これ、これ。これが見たかったんだよ~」と願望を満たされた瞬間、それがたとえトリックであっても、“真実”になってしまう。「当時の人は、だまされやすかったんじゃない? 今はネットで何でも調べられるし…」なんて声も聞こえてきそうだが、それもまた「そうあってほしい」と願う現代人の“幻想”に過ぎない。そんな問題提起が込められた、予測不能なヒューマンドラマでもある。

観るべき理由:2――この美しさは“本物” 映画ファン待望の共演が実現

本作で確かに“本物”だといえるのは、物語の主人公であるバーロウ姉妹の美しさに他ならない。聡明で美人な姉のローラを演じるのは、日本でも人気が高いナタリー・ポートマン。降霊術ショーを仕切り、妹のエージェント的な役割を担う一方で、女優としての才能を見出され、映画プロデューサーと恋に落ちると「すべてを手に入れる」とばかりに野心が大爆発。その恐ろしいまでの変貌ぶりは、彼女がアカデミー主演女優賞に輝いた『ブラック・スワン』に匹敵する。初挑戦となったフランス語での演技にも注目だ。

そして、好奇心旺盛でピュアな妹のケイト役には、あのジョニー・デップを父に持つリリー=ローズ・デップが起用された。自分の世界に閉じこもりがちな少女でありながら、映画製作を成功させるため、危険な人体実験に身を投じる健気さを持ち合わせ、結果的には姉と映画プロデューサーの関係性にまで影響を及ぼす存在感を発揮する。女優としての魅力と才能が、ついに開花した記念すべき作品だ。

観るべき理由:3――気鋭監督がタイトル“プラネタリウム”に込めた意味は?

監督を務めるのは、フランス人のレベッカ・ズロトヴスキ。当時30歳で発表した長編デビュー作『美しき棘』がカンヌ国際映画祭で旋風を巻き起こし、2作目となる『グランド・セントラル』で「作品のジャーナリズムを称える賞」とされるカンヌ国際映画祭のフランソワ・シャレ賞に輝いた。最新作となる『プラネタリウム』では、長年親交を深めてきたナタリー・ポートマンとタッグを組んでいる。

映画のモチーフである降霊術が本物なのか、ニセモノなのか? その危うい境界線に明確な答えを出す代わりに、幻想的な映像美を駆使し、見る者にそれぞれの解釈を委ね、自分なりの真実にたどり着く精神的な旅路を体験させてくれる。タイトルの“プラネタリウム”もまた、人工的な星を映し出し、見る者を「行けるはずのない」永遠の銀河へと誘う装置である。

(文:内田涼)


映画『プラネタリウム』
9月23日(土)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国公開

監督:レベッカ・ズロトヴスキ
脚本:レベッカ・ズロトヴスキ、ロバン・カンピヨ
出演:ナタリー・ポートマン、リリー=ローズ・デップ、エマニュエル・サランジェ、アミラ・カサール、ピエール・サルヴァドーリ、ルイ・ガレル、ダーヴィット・ベネント、ダミアン・シャペル
提供:ファントム・フィルム/クロックワークス
配給・宣伝:ファントム・フィルム
宣伝協力:ブリッジヘッド PG12
2016年/フランス・ベルギー映画/英語・フランス語/108分/シネマスコープ/カラー/字幕翻訳:松浦美奈
原題:Planetarium

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