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新作映画『ブレードランナー2049』を観るべき3つの理由――大コケの誤報も何のその! やっぱり期待を超える傑作だった

ブレードランナー2049
『ブレードランナー2049』ってどんな映画?
人間に代わる労働力として開発された人造人間<レプリカント>。度重なる反乱の末、人類に危険を及ぼす存在として、製造が禁止された“彼ら”を追う捜査官はブレードランナーと呼ばれていた。2049年、さらに荒廃が進んだカリフォルニアで、日夜任務にあたるブレードランナーのKは、ある日、世界の秩序を壊しかねない秘密と陰謀を巻き込まれてしまう。そんな彼の前に現れたのは、30年前に姿を消した凄腕のブレードランナーだった。
観るべき理由:1――SF映画の金字塔が奇跡の“再起動”
SF映画の金字塔として、長年にわたり愛されると同時に、今もなお数多くの謎が議論の的になっているリドリー・スコット監督の『ブレードランナー』(1982年公開)。映画に留まらず、幅広いジャンルに影響を与えた衝撃作が、35年ぶりに『ブレードランナー2049』として奇跡の“再起動”を果たした。
今回、スコット監督は製作総指揮にまわり、あの傑作SF『メッセージ』を手がけたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンをとると聞けば、期待せずにはいられないが、実際に映画を見てみると、これが期待を超える傑作で思わず驚き&感動してしまった。先日「全米で大コケ」なんて報道もあったが、実際には、封切られた週末の興収は日本円で約36億円を記録。見事首位デビューを飾っているので、もはや誤報レベル。そんな風評を気にせず、映画ファンならマストで見るべきこの秋、最大最高の注目タイトルなのだ。
観るべき理由:2――内容は複雑? 実は身近でタイムリーな話題も
では、『ブレードランナー2049』のどんな点が優れているのか? まず、挙げるべきなのは前作が投げかけた「果たして人間性とは何か?」という根源的なクエスチョンをしっかり受け継いでいる点。その上で、人間/レプリカントという危うい境界線上で、さまざまな陰謀が渦巻きながら、決して安易な答えを出さず、美しい余韻(いい意味でのモヤモヤ)を残すことで、前作同様に「深く長く付き合える映画」になっているのが最大の魅力だ。
SF映画の金字塔の続編…なんて聞くと、ちょっと複雑そうで身構えしてしまうが、ライアン・ゴズリング(『ラ・ラ・ランド』)演じる捜査官のKが、過酷な現実と直面しながら、自らの存在価値を探し求める…。そんなシンプルで骨太な人間ドラマとして味わえるので、SFが苦手でも大丈夫。「AIの台頭で、今後なくなる職業も出てくる…」なんて囁かれる現代を生きる私たちにとっては、非常に身近でタイムリーな話題を取り上げた作品でもある。
観るべき理由:3――一体何が? 30年の空白を埋める3つのショートムービー
どんな映画でもそれ単体で存分に楽しめるべき、と筆者は考えるが、やはり前作『ブレードランナー』を見ていれば、本作への理解と感慨は一層深まるはず。また、映画公開を前に、(設定上)30年の空白を埋める3つのショートムービーが解禁になっているので、こちらだけでもチェックしておきたい。
時系列に並べると「ブレードランナー ブラックアウト2022」「2036 ネクサス・ドーン」「2048 ノーウェア・トゥ・ラン」。この3本を見ると「旧型レプリカントは何をやらかしたの?」「新たに開発した改良型レプリカントって何がすごいの?」「身を潜める旧型レプリカントの日常は?」という注目点が浮かび上がり、より自然に『ブレードランナー2049』の世界観に入り込めるはず。どれも短編映画として非常に優れているので、その点でも見る価値は十分だ。
(文:内田涼)
映画『ブレードランナー 2049』
2017年10月27日(金)全国ロードショー
製作総指揮:リドリー・スコット
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レトー、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス、バーカッド・アブディ、デイヴ・バウティスタ
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