いま、アイルランド映画界で育てられた実力派俳優たちの活躍ぶりが目立つなか、アイルランド映画界を牽引するふたりの監督名匠テリー・ジョージとジム・シェリダン（ベルリン国際映画祭金熊賞『父の祈りを』など）の作品2本も同時期についに日本公開となる。

この度、そんなアイルランドの巨匠ふたりが贈る新作2本と、アイルランド出身の俳優が活躍する2018年話題の映画3本をご紹介！

『THE PROMISE／君への誓い』（2月3日公開）／テリー・ジョージ監督

ホロコースト以前に150万人が犠牲となったアルメニア人大量虐殺事件。いま語り継ぐ知られざる悲劇。壮絶な人生を生き抜いた3人の男女の物語。

不条理で狂気渦巻く、悲劇を前に葛藤する人間を描き続けてきた『ホテル・ルワンダ』の名匠テリー・ジョージが、”20世紀最初のジュノサイド“と呼ばれる目をおおいたくなる惨劇に正面から向き合いいま再び、正義を貫き、壮絶な人生を生き抜いた人々へ光を当て深い感動を呼び起こす。

オスマン・撮る子の小さな村に生まれ育ったアルメニア人青年ミカエル（オスカー・アイザック）は、医学を学ぼうと首都イスタンブールの大学に入学。フランスが画利のアルメニア人女性、アナと惹かれあうが彼女にはアメリカ人ジャーナリスト人の恋人クリスがいた。第一次世界大戦とともにアルメニア人への弾圧が強まり、ミカエルは強制労働に送られてしまう。からくも脱走し、故郷に向かったミカエルはアルメニア人に対して虐殺が行われ手いる現実を目撃する。一方クリスはトルコの蛮行を世界に伝えようと奔走し、アナも行動を共にする。それぞれの信念のもとに激動の時代を生き抜いた3人。ミカエルとアナ、クリスの愛の行方は？そして追い詰められたアルメニア人たちの命運は…？

『ローズの秘密の頁』（2月3日公開）／ジム・シェリダン監督

ジム・シェリダン監督の5年ぶりとなる待望の新作は、母国アイルランドが舞台の壮大なスケールで描かれる、ミステリアスな愛の物語。

アイルランドの人気作家セバスチャン・バリーのコスタ賞を受賞した同名小説を映画化した。40年に渡り病院に収容されてるある老女の知られざる過去が、一人の医師と1冊の聖書によって明らかにされる―それは1940年代第二次世界大戦の激動の時代に翻弄されながらも、信じたたったひとつの愛を貫いた女性ローズ（ルーニー・マーラ）の生き様と長きにわたり封印されてきた衝撃の事実だった。

『ビガイルド/欲望のめざめ』（2月23日公開）／コリン・ファレル

南北戦争期のアメリカ南部。世間から隔絶された女子寄宿学園で暮らす7人の女たちの前に、怪我を負った北軍兵士の男（コリン・ファレル）が現われる。女性に対し紳士的で美しいその兵士を介抱するうちに、全員が彼に心を奪われていく。やがて情欲と危険な嫉妬に支配されるようになった女たちが下した決断とは…。

ソフィア・コッポラ長編監督作6作目にて第70回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。2月23日公開。

『パディントン2』（公開中）＆『ロンドン、人生はじめます』（GW公開）／ブレンダン・グリーソン

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット」より登場のアラスター・''マッドアイ''・ムーディ役を演じたブレンダン・グリーソン。エミー賞受賞経歴を持ち、主役を支える名優として活躍。

現在公開中の『パディントン2』ではパディントンが入れられてしまった刑務所で出会う、ひとクセある囚人役を演じている。そしてGW公開の実話を基にした『ロンドン、人生はじめます』では、ダイアン・キートンと共演。周りに左右されず自分らしい生き方を貫き、ダイアン演じるエミリーに影響を与え、次第に心を通わていく大人のロマンティック・コメディだ。

『レディ・バード』（6月公開）／シアーシャ・ローナン

先日発表された第75回ゴールデン・グローブ賞＜ミュージカル/コメディ部門＞でシアーシャ・ローナンは主演女優賞を受賞し、本年度アカデミー賞(R)主演女優賞の本命として目される本作。

『フランシス・ハ』『20センチュリー・ウーマン』の女優グレタ・ガーウィグが初の単独監督作としてメガホンをとった。高校生活最後の年を迎えて、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしくユーモアたっぷりに描かれている。

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映画『THE PROMISE／君への誓い』
2018年2月3日（土）新宿バルト9他にてロードショー！

監督:テリー・ジョージ
脚本:テリー・ジョージ、ロビン・スウィコード
出演:オスカー・アイザック、シャルロット・ルボン、クリスチャン・ベイル、ジェームズ・クロムウェル、ジャン・レノ
スペイン・アメリカ合作/134分/英語、アルメニア語、ドイツ語、フランス語/カラー/スコープサイズ/
原題:THE PROMISE/字幕翻訳:中沢志乃/字幕監修:吉村貴之
配給:ショウゲート
後援:アルメニア共和国大使館