原作・夢枕獏、監督・チェン・カイコーで贈る、東宝×KADOKAWA初の共同配給作品かつ日中共同製作映画となる『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』（2月24日公開）。主人公の若き天才僧侶・空海を演じる染谷将太、空海の相棒となる稀代の詩人・白楽天を演じる中国の実力派人気俳優ホアン・シュアンをはじめ、絶世の美女・楊貴妃に台湾出身の女優チャン・ロンロン、空海と白楽天が追う怪事件のカギを握る人物・阿倍仲麻呂に阿部寛と、日中オールスター俳優が集結。すでに中国では、2017年12月22日より公開されており、すでに90億円を越える大ヒットを記録中だ。

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とにかく本物にこだわるのがチェン監督

日本公開も迫った14日のバレンタインに都内にてイベント試写会が開催され、染谷と阿部が登壇。染谷は「公開まであと10日ですか。いやー、長かったので嬉しかった反面緊張もし、浮足立ってます」、阿部も「早く皆さんにお届けしたいという気持ちでいっぱい」と挨拶。

本作を「初体験だらけ」と振り返り「誰も東京ドーム8個分のセットを作ろうとは思わないですよね。監督の本物に対するこだわりをつらぬいて6年かけて作ったセットで5ヵ月かけて、しかも一日…5カット撮れればいいくらいの感じで。これは映画の撮影では相当少ないんです。本当に贅沢な時間の使い方でした」とそのスケール感に圧倒されたという。

阿部もそこは同じ思いで、「本当にスケールが大きいなと思った。僕がいたセットは巨大で色鮮やかな空間が広がっているんですが、それが全部作られているので逆にCGに見られてしまったらもったいなというくらい。全部が本物ですからね」とチェン監督との仕事にやはり圧倒されたようだ。

日本公開では吹替えとなるが、本国では中国語での演技を披露している染谷と阿部。「感情の乗り方がぜんぜん違う」という染谷は「なかなか掴めずに模索しながらやっていましたが、中国語らしい美しさやそれだからできる感情表現もありました」と振り返る。阿部は「僕は台詞が多くなかったので、無言の芝居も多くて、これは難しいなと思っていたので、常に大丈夫かなと思いながらやっていました。でも、完成したものを見ると、チェン監督の凄さを感じましたし、自分が参加したことが信じられなかったです」と続いた。

宙に舞う阿部寛を見ながら「記者さん、シャッターチャンスです！」

イベント中盤には、劇中で空海が使用する幻術にちなんで、お客様の前で本物の幻術を披露することに！ 緊張の面持ちの染谷は「さっきからソワソワしてます。無茶振りっていうのはこういうことを言うんだなと…」と本音をポロリ。そこに阿部が「空海ですからね。素晴らしい幻術を披露してくれると思いますけど、失敗したら面白いよね」と茶々を入れて場を和ませる。

染谷は初っ端米の入った器に蓋をし、間を開けずに開けたその中からはせんべいが！「空海が持って帰ってきたせんべいですね。せんべいくうかいって（笑）」とトークを交えながら、グラスを宙に浮かせたり、バラを次々と出したり、はたまたテーブルを浮かす…など「テンパってます」と何度も口にしながらもテンポよく次々幻術を披露し拍手を浴びる。

そして「オチは、あの人を浮かせるしかないでしょ！」と阿部を指名。「これ、大丈夫ですか？」と不安げな阿部をよそに、椅子にあぐらをかいて座った阿部はゆっくりと…浮遊！ 189cmの巨体が宙に浮くと「シャッターチャンスです、記者さん！」と勧める余裕を見せる染谷。浮いた阿部がゆっくりと降りてきたかと思ったら再浮上し、これには染谷も爆笑。宙に浮いてノリノリの阿部に会場からも大きな笑いが巻き起こった。

イベントの最後には、幻術で出してみせたせんべいと、バラの花が染谷と阿部からお客様にプレゼントもあり、あっという間のイベントとなった。

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映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』
2018年2月24日 (土) 全国東宝系にて公開

染谷将太　ホアン・シュアン
チャン・ロンロン／火野正平／松坂慶子
キティ・チャン／チン・ハオ／リウ・ハオラン／チャン・ティエンアイ／オウ・ハオ
チャン・ルーイー／シン・バイチン／リウ・ペイチー
阿部寛

声の出演：高橋一生 吉田羊 東出昌大 イッセー尾形
寛一郎 六角精児 不破万作 金田明夫 六平直政 沢城みゆき 花澤香菜 早見沙織 山寺宏一
原作：夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(角川文庫/徳間文庫)
主題歌：RADWIMPS「Mountain Top」 (ユニバーサルミュージック/EMI Records)
監督：チェン・カイコー
配給：東宝 KADOKAWA 文化庁助成金