- TSUTAYAトップ
- TSUTAYA News
- 映画
- 新作映画『リメンバー・ミー』を観るべき3つの理由――オスカー受賞も納得! ピクサーが輝きを取り戻した大傑作
新作映画『リメンバー・ミー』を観るべき3つの理由――オスカー受賞も納得! ピクサーが輝きを取り戻した大傑作

(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
『リメンバー・ミー』ってどんな映画?
代々続く靴職人の家庭に育つミゲルは、ミュージシャンになることを夢見る男の子。しかし“ある悲しい事件”をきっかけに、ミゲル家は音楽を奏でることも、聴くことも厳しく禁じられていた。先祖の魂をお迎えする、年に一度の“死者の日”。ミゲルはひょんなことから、死者の国に迷い込んでしまう。そこは、ガイコツたちが活気に満ちた暮らしを送る、カラフルな巨大都市だった。ご先祖たちと再会を果たすミゲルは、音楽禁止の理由を知る。
観るべき理由:1――まるで魔法のような感動アドベンチャー
ピクサー復活! そう思わず歓喜したくなる傑作が誕生した。ここ数年は、続編作品も多く、各作品のクオリティにバラつきがあったピクサー作品だが、最新作『リメンバー・ミー』で本来の輝きを取り戻したと断言したい。描かれるテーマは、世代を超えた家族の絆。そして、夢を諦めず、追い続けることの尊さ。そんな王道のメッセージを、色鮮やかな映像美と胸踊る音楽の見事なコラボレーショによって、驚きに満ちた感動へとレベルアップさせた点は、まるで魔法だ。題材となるメキシコの死者の日は、お盆の風習がある日本人にとっても身近に感じられ、物語により深く共感できるはず。ピクサー作品の隠し味だったユーモアが、しっかり効いているのも、ファンにはうれしい見どころだ。
観るべき理由:2――“死者の国”のルールが面白い
例えば『トイ・ストーリー』シリーズには、「おもちゃたちは、自分たちが生きていることを人間に知られてはいけない」という明確なルールがあり、これが物語に深い説得力を与えていた。本作でもそんなルールの存在が、効果的で「生きている人間は、日の出までに元の世界に戻らないと、永遠に家族に会えなくなってしまう」からこそ、ミゲルの冒険=制限時間との戦いとしてスリリングに展開する。他にも「現世の祭壇に写真を飾ってもらわないと、死者の日に里帰りできない」「生きている家族に忘れられると、死者の国での存在が消え去ってしまう」といったルールが、死者/生者の密接な結びつきを印象付けている。
観るべき理由:3――アカデミー賞での感動スピーチも大きな話題に!
というわけで、3月4日(現地時間)に発表された第90回アカデミー賞でも「長編アニメ賞」「歌曲賞」の2部門を受賞する誰もが納得の結果に。当日、リー・アンクリッチ監督(『トイ・ストーリー3』)が行った感動的な受賞スピーチも大きな話題になった。
「美しい文化と伝統を持つメキシコの人々に感謝します。すべての子どもが作品を通して、自分と同じ外見や文化を持つ登場人物と出会うべきです。少数派も大切な存在。彼らの声を届けましょう」
さらに共同監督で脚本も手がけたエイドリアン・モリーナ、プロデューサーのダーラ・K・アンダーソンはともに同性婚をしており、壇上で配偶者に対する感謝を述べる場面も。女性、移民、アフリカ系アメリカ人、性的マイノリティらの“多様性”が力強くメッセージされた今年の授賞式を象徴するシーンだった。
(文:内田涼)
映画『リメンバー・ミー』/同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』
2018年3月16日(金)公開
監督:リー・アンクリッチ
共同監督:エイドリアン・モリーナ
製作:ダーラ・K・アンダーソン
製作総指揮:ジョン・ラセター
原題:COCO
全米公開:2017年11月22日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
「3つの理由」の関連記事
- 新作映画『きみへの距離、1万キロ』を観るべき3つの理由―――アイデアが光る「許しと癒し」のラブストーリー
- 新作映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』を観るべき3つの理由―――日本人の活躍も誇らしい“総合力”の高い歴史エンターテインメント
- 新作映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を観るべき3つの理由―――スピルバーグ絶好調! 森友文書どころじゃない“機密文書”の中身とは?
- 新作映画『修道士は沈黙する』を観るべき3つの理由―――沈黙が物語る真実とは? 世界経済の縮図を舞台にした心理サスペンス
- 新作映画『15時17分、パリ行き』を観るべき3つの理由――87歳の巨匠が生み出したフレッシュな青春映画の傑作
この記事を読んだ人におすすめの作品
アーティスト情報
関連サイト
- John Lasseter - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- John Lasseter at the Internet Movie Database
- Richard Verrier and Dawn C. Chmielewski, Fabled Film Company May Get a Reanimator, Los Angeles Times, January 25, 2006
- Fortune Magazine interview with John Lasseter – includes biographic information
- KCRW's The Treatment: John Lasseter and Andrew Stanton (02/04)
- KCRW's The Treatment: John Lasseter (06/06)
TSUTAYAランキング
集計期間:2021年1月18日〜2021年1月24日
-
GRADATI∞N(A)(BD付)[初回限定版]
NO.1 -
GRADATI∞N
NO.2 -
Sing;est
NO.3 -
GRADATI∞N(B)(BD付)[初回限定版]
NO.4 -
1ST(原石盤)(DVD付)[初回限定版]
NO.5
集計期間:2021年1月18日〜2021年1月24日
-
桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~
NO.1 -
リングフィット アドベンチャー
NO.2 -
あつまれ どうぶつの森
NO.3 -
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
NO.4 -
マリオカート8 デラックス
NO.5
集計期間:2021年1月18日〜2021年1月24日