1. TSUTAYAトップ
  2. TSUTAYA News
  3. 映画
  4. 【完全版公開記念】日本でもカルト的人気! 大ヒット映画『バーフバリ』を創造神、S.S.ラージャマウリ監督が語る!!

【完全版公開記念】日本でもカルト的人気! 大ヒット映画『バーフバリ』を創造神、S.S.ラージャマウリ監督が語る!!

S.S.ラージャマウリ監督

S.S.ラージャマウリ監督

インド映画界のヒットメーカー・S.S.ラージャマウリ監督が、古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をベースに作り上げた『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』の2部作。日本では2017年12月末に公開された『王の凱旋』が異例のロングランヒットにより火がつく。オスカーを賑わせたジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を彷彿とさせるようなその盛り上がりは瞬く間に広がり、今やすっかりおなじみとなった爆音上映・応援上映(本作では絶叫上映)がいまもなお続くなど圧倒的な支持を得ている。

インド国外で上映されてきたこの2作は実は“インターナショナル版”で、一部カットされたシーンある。それがこの度『王の凱旋』について、インドで公開されていたオリジナルバージョンでの上映が6月1日より日本で実現する。そのプロモーションも兼ねて4月下旬に来日したS.S.ラージャマウリ監督を直撃した。

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

―若くしてヒットメーカーになられていますが、そこに至るまでに脚本家であるお父様の影響は?

私が父のアシスタントとして仕事をしていた時、監督たちに脚本のシーンを説明したりするような仕事をしていました。しかし、いざ映画が完成して観に行くと「思っていたのと違うな…」と感じることが多かったんです。その時「自分ならもっと上手くできたのでは」とか「(監督たちは)シーンを活かしきれていない」という気持ちが出てきたことで『監督をやりたい』という気持ちが芽生えたんだと思います。それからは助監督になって、CMなどを撮ってTVドラマを撮って、チャンスが巡ってきて、映画監督になるに至りました。

―幼少期、インドの神話のコミックを読まれていたと伺いました。それをどう捉えていましたか?

「マハーバーラタ」を読んできた子供時代を経て思うに、実際にあったら素晴らしいと思います。でもあれは神話として書かれているものだからこそ素晴らしいと思う。子供の時にはそこから読み取った心の機微やキャラクターの描かれ方というのは、私がディテールにこだわることに非常に役立っていると思いますね。

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

―『バーフバリ』はとても丁寧な作りだと実感しましたし、劇中には例えば『HERO 英雄』(ジェット・リー主演)だったり、他作品へのオマージュを彷彿とさせる場面もありますね。

このスケールの映画はインドで初の試みだったので、クルーの経験値が圧倒的に低かったんですね。そうこうしているうちに、予算が桁違いに増えていってしまっていてそれをなんとか補うために一日16時間~18時間と働いて生産性をあげようと思った…それが『伝説誕生』でした。前作が成功したおかげで『王の凱旋』の時にはある程度余裕を持ってできるようになりましたけど。ちなみに、『HERO 英雄』は私が観た数少ない中華系の映画の一本で、もう一本が『グリーン・デスティニー』ですね。『HERO 英雄』に関して言うなら、音楽とアクションの融合と非常に残忍な闘いのシーンが優雅に詩的に撮られているという点にとても舌を巻きました。非常に影響は受けていると思います。

―この作品はキャラクターが素晴らしいのはもちろんですが、やはり特徴的なのは絵作りがすごく強烈というか、キャラクターを引き立てるのに輪をかけてこうだ! と見せてきますよね。そこのこだわりは?

ストーリーと脚本は全く別のものだと考えています。ストーリーは「素直な感情から生まれる共感できるもの」で、登場人物も共感できる・愛せるキャラクターであれば、ストーリーとして成立して映画になりうると考えています。逆に脚本はある意味全く無機質と言うか、計算で作られているものですね。例えばジュエリーを作る時「どのように宝石を配置するか」ということが大事ですよね。宝石を配置したら、その一つ一つが活きるようにするのが脚本の役割だと思うんです。そして私がもう一つ心がけているのは、10分毎に何らかの感情的な高まりがあること。ずっと席に座っているのではなく、思わず腰を上げてしまうような仕掛けを入れることが大事だと思っています。

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

―インドで映画を作られていて、国内でも北と南で趣向が違うし、好かれている映画の種類やキャストの好みもいろいろあると思います。今回魅力的なキャストが揃ったと思っていますが、映画を作る時のキャスティングにはどんな考え方をお持ちですか?

インドにおいて大作というのは、スターの力を活かしたものがほとんどです。ただし、地域ごとにスターが居るので、どうしてもそのエリア向けになってしまい、他の地域では受ません。しかし、『バーフバリ』に関してはスター頼みでない映画で、インド全体に向けてどこでも通用するように作った映画でもあります。プロモーションやポスターの作りもそういう意識で展開しましたし、インドの誰もが自分に共感を持てるような形を念頭に置いた作品でもあるんです。スターの力を利用するのが一般的なので、この映画は特殊でしょうね。当初はインド各地の俳優を集めてみようかなと思ったこともありましたけど、やっぱり一番映画にとっていいし、本来成功するのは、キャラクターに一番適任である俳優をあてがうことなので、そちらで行ったんですね。それが映画にとって一番大事だろうと。

―映画の中では首を切り落としたり、それを投げたりするシーンもありますよね? 国によっては上映禁止や年齢制限とかかかると思いますが、監督は残虐表現についてはどう考えていますか?

私は、暴力も感情の一つと考えています。ただ、意味のない暴力、むやみに暴力を描くことはしていません。バドラの斬首シーンも、観客が「自分で首を切りたい」と思うくらいまで怒りの感情が到達したところ、という理解でそのシーンを見せていますし、ストーリーを書く上で、ここに至るまでの前置きをきちんと説明しています。それがないと成り立たないし、憎しみを積み重ねないといけないですよね。そして私はより大きな市場、より大きなお客さんに映画を観てもらうために、自分が作りたいものを作らないで妥協することはしたくありませんから。

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

―ちなみにですが、次回作だったり今後の構想はありますか?

実は、“ワールド・オブ・バーフバリ”というものを構築したんだ。それは本のようにバーフバリに関する事細かな事が書いてあって、各キャラクターに関しても生まれてから死ぬまでが書かれている。それ全てが映画に収まったわけではないので、全部は映画に入っていないけど、場合によっては映画より面白いというエピソードがたくさんあって、これを生かさない手はないと思っているよ。シヴァガミの人生に光を当てた『The rise of sivagami』がすでに本として出ているし、バーフバリとバラーラデーヴァ兄弟の成長や葛藤、衝突を描くアニメ『Baahubali:The Lost Legends』(本国では現在シーズン3まで放送)とか。この“ワールドオブバーフバリ”に基づいたWEB、アニメ、ゲームなどが展開していくこともあるので、注目してほしいね。

パッケージリリース情報

インタビュー時にラージャマウリ監督が明かしてくれたアニメ版が国内でも2018年7月25日より発売・レンタル開始!

バーフバリ 失われた伝説

バーフバリ 失われた伝説

『バーフバリ』の知られざるエピソードがアニメーションで登場

国母シヴァガミが統治する王国マヒシュマティ。まだ幼ないバーフバリと従兄弟バラーラデーヴァは、この国の王子として英才教育を受 け、より優れた者が次期王に指名されることになっていた。シヴァガミの夫で、バラーラデーヴァの父ビッジャラデーヴァは、自分が王にな れなかったことを恨み、バーフバリを失脚させて息子を王位に就かせようと企てていた。忠臣カッタッパの支えのもとに王子たちはやがて 成人し、シヴァガミは二人に王位継承者の自覚を強く持たせようと、新たな師匠プラダン・グルを呼び寄せる。 “国民の王”をめざすバーフ バリと、“権力の王”を狙うバラーラデーヴァは、時に激しく対立し、時に強く団結しながら、想像を絶する試練に立ち向かっていく...。

DVD情報

レンタル全3巻:Vol.1(4話収録)、Vol.2(4話収録)、Vol.3(5話収録)/セル:『バーフバリ 失われた伝説 DVD-SET』(6,000円 ※税抜)

劇場公開情報

現在上映、リリースされているものとも比べてみたいこれが本当にラージャマウリ監督が作り上げた全編! この勢いのまま前作の『伝説誕生』の完全版にも期待したいところだが…さらなる願いは叶うのか!?

映画『バーフバリ 王の凱旋 完全版【オリジナル・テルグ語版】』
2018年6月1日(金)より公開!

上映劇場は公式サイトをチェック!

この記事を読んだ人におすすめの作品

アーティスト情報

おすすめ映画ガイド

TSUTAYA MUSIC PLAYLIST