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『ジョーカー』のホアキン・フェニックスって何者?【第92回アカデミー賞】

TM &  (C) DC. Joker  (C) 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.

TM &  (C) DC. Joker  (C) 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.

世界中で大ヒットを飛ばし、ベネチア国際映画祭の金獅子賞(最高賞)、第77回ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)などを獲得してきた映画『ジョーカー』。本作でタイトルロールを演じたのは、当代きっての演技派として知られるホアキン・フェニックスだ。DCコミックスが誇る巨悪を見事に演じ、各映画賞を席捲している怪優は、いかなるキャリアを歩んできたのか? 主演男優賞にノミネートされた(映画『ジョーカー』としては同賞を含め11部門にノミネート)第92回アカデミー賞の発表を前に、もう一度振り返ってみよう。

生い立ちと兄の存在

現在45歳のホアキンは、1974年10月28日にプエルトリコで生を受けた。ホアキンの家族はもともとカルト教団「神の子供たち」のメンバーとして生活していたが、両親が信仰を失ってから、一家はハリウッドへ移住することに。兄のリヴァー・フェニックスは1986年に『スタンド・バイ・ミー』で注目を集め、その後は『旅立ちのとき』 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』 『マイ・プライベート・アイダホ』などで映画史に名を刻む存在となっていく。ホアキンは1986年に劇場映画デビューしていたが、彼が映画俳優として大衆に認知されるのは、もう少し先の話である。

俳優としての特徴と出演作は?

ホアキンの19歳の誕生日の3日後である1993年10月31日に、リヴァーは薬物の過剰摂取で亡くなる。悲劇に見舞われたホアキンだったが、その後も俳優業を続け、2000年にはリドリー・スコット監督の『グラディエーター』で、歪んだ心を持つ第17代ローマ皇帝コモドゥスを好演。憎らしい愚帝を演じて、アカデミー賞助演男優賞をはじめ各映画賞へノミネートを受け、これがキャリアにおける一つの分岐点となった。

その後は歌手転向などの奇行(実はモキュメンタリー映画制作の一環だった)を挟みながらも『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(アカデミー主演男優賞にノミネート)などへ出演を重ね、2010年代に入ると『ザ・マスター』(アカデミー主演男優賞にノミネート)、『her/世界でひとつの彼女』 『インヒアレント・ヴァイス』で主演を務め、当代きっての演技巧者としての地位を固めていく。最近では、不可解な事件に巻き込まれる雇われ殺し屋を演じた『ビューティフル・デイ』で第70回カンヌ国際映画祭の男優賞を獲得。もはやその実力は誰もが認めるものとなっている。

本作でのアプローチ

彼が役者として評価されている理由とは? それは、芝居の深さにほかならない。ざらざらとした声と憂いを帯びた瞳が印象的なホアキンは、その人物が実際に存在すると感じさせるほどに深い芝居を見せるのである。その深さを生まれるのは、彼の役に対する取り組み方が尋常ではないから。実のところ彼は、本作のオファーにもなかなか応じなかったという。『ジョーカー』のトッド・フィリップス監督は、ニューヨーク・タイムズのインタビュー(※1)の中で、ホアキンを何度も訪問して説得したものの「わかった。やるよ」という答えが返ってこず、新しい質問が次々にぶつけられたことを回想している。役に対する理解を深めてから出演を判断しようという慎重な姿勢が垣間見えるエピソードだ。

いざ出演するとなると、ホアキンはえげつないほど役を作り込む。本作では、フィリップス監督のオーダーを受けて52ポンド(約24キロ)の減量を行っているほか、METOROの記事(※2)によれば2人の刑事に追われて車と衝突するシーンのスタントも自分で担当。劇中で見せるダンスのために振り付けを学んだり、ファンデーションの塗り方を勉強したり、未完成なジョークと狂暴な考えを綴った日記をつけることなどを通じて、ジョーカーに近づいていった。

羨ましすぎる私生活&まさかの逮捕!オスカー受賞の行方は⁉

そんなホアキンは現在、11歳年下の女優ルーニー・マーラと婚約中。誰もが振り返るレベルの超絶美人であるルーニーは『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー主演女優賞、『キャロル』でアカデミー助演女優賞にノミネートされた若き名優だ。二人は『her/世界でひとつの彼女』 『マグダラのマリア』 『ドント・ウォーリー』で三度共演している。あんなに美人な婚約者と仕事を共にできるなんて、なんて羨ましい男なのだろうか。

幸せ者のホアキンだが、最近になって世間を驚かせた。現地時間1月10日に逮捕されてしまったのだ。ただ、今回は気候変動についてのデモ活動を行ったことによっての逮捕だったので、イメージダウンにはつながらなかった様子。13日に発表されたアカデミー賞ノミネートでは、しっかりと主演男優賞にノミネートされた。個人的な印象になってしまうが、アカデミー賞ではヒューマニズムに重きを置く傾向があるので、受賞は難しいかも。でも、ジョーカー役で受賞したら最高にクールだし、ホアキンのスピーチも聞いてみたい! 果たしてどうなる? 第92回アカデミー賞は、現地時間2月9日に開催される。

(文:岸豊)

>関連記事:『ジョーカー』は「バズるべき映画」だった! 世界的ヒットを振り返る【第92回アカデミー賞】
>関連記事:映画『ジョーカー』レビュー:見る者を打ちのめす、哀しき悪の誕生劇。【第92回アカデミー賞】

<参照リンク>
(※1)ニューヨーク・タイムズのホアキンインタビュー
(※2)METOROの記事


『ジョーカー』
TSUTAYA TVにて配信中/2020年1月29日 Blu-ray&DVDレンタル・発売開始

ジョーカー

ジョーカー

出演者 ホアキン・フェニックス  ロバート・デ・ニーロ  ザジー・ビーツ  フランセス・コンロイ  マーク・マロン  ビル・キャンプ  グレン・フレシュラー  シェー・ウィガム  ブレット・カレン  ダグラス・ホッジ
監督 トッド・フィリップス
製作総指揮 マイケル・E・ウスラン  ウォルター・ハマダ  アーロン・L・ギルバート  ジョセフ・ガーナー  リチャード・バラッタ  ブルース・バーマン
脚本 トッド・フィリップス  スコット・シルバー
音楽 ヒルドゥル・グーナドッティル
概要 ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した衝撃のサスペンス・ドラマ。DCコミックスのスーパーヒーロー、バットマンの宿敵“ジョーカー”に焦点を当て、コメディアンを夢みる心優しい男が、いかにして悪のカリスマへと変貌を遂げていったのか、その哀しくも恐ろしい心の軌跡を重厚な筆致で描き出す。主演は「ザ・マスター」のホアキン・フェニックス。共演にロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ。監督は「ハングオーバー」シリーズのトッド・フィリップス。大都会の片隅で、体の弱い母と2人でつつましく暮らしている心優しいアーサー・フレック。コメディアンとしての成功を夢みながら、ピエロのメイクで大道芸人をして日銭を稼ぐアーサーだったが…。

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アーティスト情報

ホアキン・フェニックス

生年月日1974年10月28日(46歳)
星座さそり座
出生地プエルトリコ

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ロバート・デ・ニーロ

生年月日1943年8月17日(77歳)
星座しし座
出生地

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