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「夜空と交差する森の映画祭」 サトウダイスケさん

映画界とクリエイターを繋ぐ『映画祭』。その主催者の方にインタビューを行い、第2回目は毎年、異なる世界観を演出し、来場者を楽しませ続ける「夜空と交差する 森の映画祭」。
代表を務めるサトウダイスケさんにお話しを伺いました。

プロフィール  サトウ ダイスケ 氏
森の映画祭実行委員会 代表
<主な進行中のプロジェクト>
「森の映画祭プロジェクト」
「ノーラ名栗 (クリエイティブ・ディレクター)」
「ドライブインフェス (クリエイティブ・ディレクター)」

「夜空と交差する森の映画祭」とは

年に一度開催される、オールナイトの野外映画祭。(2020年はオンラインで開催)
毎年、異なる世界観の演出が施される中、その年のテーマに沿ったインディーズ映画がラインナップされるほか、公募作品の上映も行われる。
※「夜空と交差する森の映画祭2020」公式サイト (http://forest-movie-festival.jp/

コンセプトは「拡張」、「文脈」、「共有」

「森の映画祭」を始めたきっかけを教えてください

元々、私自身が自主制作で映画を作っており、さまざまな映画祭に応募をしていました。
当時の映画祭は、自主映画を作っている人同士のコミュニティという空気感があり、一般の人に自分の作品をなかなか観て頂けていないと感じました。

であれば、誰しもが楽しめる「フェス」の形式で、一般の人も巻き込んだ形でインディーズの作品を上映する環境を創ろうと思い、立ち上げました。

―――森の映画祭は年ごとに演出のテーマが変わり、来る人を楽しませています。

私たちが映画体験で大切にしていることは「拡張」、「文脈」、「共有」です。
「拡張」とは、作中に出てくる料理を食べながら映画を観る企画など、鑑賞スタイルを広げていくこと。「文脈」は、上映会場、ステージに近づけば近づくほど作品の世界観に没入できるようなワクワクの仕掛け作りをすること。「共有」はみんなで同時に鑑賞したり、空間を体験することです。
毎年、このコンセプトに沿って、森の映画祭を作り上げています。

森の映画祭という枠組み自体に魅力を感じてもらえるものにしたいという思いから、特に2016年の3回目の開催からは、上映作品だけでなく、イベント自体の作品性に注力し、会場自体にもこだわり、その年の世界観に合わせた演出をしています。

オンラインならではの映画体験

2020年は初のオンラインでの開催

コロナ禍での開催ということで、
これまでの『森の映画祭といえば「野外フェス」』という前提は崩れてしまいました。

しかし、私たちが届けたい事は、前述した「拡張」、「文脈」、「共有」の映画体験。
これは野外フェスという形式でなくても実現できるよね、となりオンラインでの開催に至りました。

―――具体的にはどのようなコンテンツが実施されたのでしょうか?

インディーズ、短編の配信はもちろんですが、オンラインならでは取り組みとして、「拡張」の観点では、“とくべつな入場券”というチケットをご購入いただいた一部の参加者にはあらかじめ上映作品にまつわるグッズをお届けして、劇中のシーンさながらの空間を自宅でも楽しめる仕掛けを行いました。
また、開催期間中(1か月間)、全五回に分けて惑星旅行中の主人公からのものがたり仕立てのお手紙をお送りし、上映までのワクワクの「文脈」づくりや、オープンチャットを通しての「共有」体験をお届けしました。

結果、今年も1,000人を超える方々に森の映画祭を楽しんでいただけました。

短編映画と人々を繋ぐ場

毎年、公募作品(短編)も上映

今年は、「一般部門」とリモート下での制作が条件の「おうち映画部門」の2つの部門で短編映画を公募しました。

オンライン開催だったこともあり、開催までのスピードを重視したため、例年よりも公募期間が短かったのですが、今年も一定数の公募作品が集まりました。
主に、その年の映画祭の世界観に合っているか、その解釈ができる作品かという基準で選考を行い、公開しています。

―――公募作品の公開数はどれくらいですか?

「一般部門」が15本、「おうち映画部門」が5本、「森の映画祭過去作品部門」が5本です。
今年は期間中、5日間を短編映画上映日として設け、その中で公募作品の上映を行いました。

今回、オンラインでの開催となり、実施している各企画の参加人数を詳細に把握できるようになりました。結果を見ると、なんと、この短編映画上映の企画が人気No.1でした。

オープンチャット上では、「短編映画の企画をもっと増やしてほしい」!「初めて観たけど、ハマってしまった!」など、多くのコメントが寄せられ、とても盛り上がりました。

短編映画が一番人気という結果に私自身、驚いたとともに、森の映画祭が観る人と短編映画を繋ぐ場となっていることを実感しました。

フェスの多様な楽しみ方を提案したい

8月に開催された「ドライブインフェス」のコアメンバーでもあると伺いました。

はい。
ドライブインフェスとは車中にいながら音楽イベントが楽しめる音楽フェスで、8月22日、23日の2日間、開催しました。
150台の車が駐車できるスペースで実施しましたが、チケットは両日とも完売し、森の映画祭に続き、こちらもとても盛り上がりました。

―――コロナ禍でアーティストたちの活躍の場が制限されている中、とても意義のあるイベントだと思います。

もちろん、そういった狙いもありますがどちらかというと、このイベントはコロナしのぎの取り組みにはしたくないと思っています。

フェスは好きだけど、子どもが生まれて、なかなかお出かけができない方だったり、プライベートな空間で楽しみたいと思う方だったりと、そもそも、コロナ前から、フェスやエンタメの楽しみ方は人それぞれです。
そういった方々に対して多様な楽しみ方を提案し続け、ニューノーマルを創っていきたいです。

森の映画祭についても、こういったイベント企画の経験を生かして、多様な楽しみ方を提案し続けていきたいです。

10年後に思い出してもらう一夜を。

森の映画祭の今後の展望を教えてください。

一つの場所、空間でたくさんの映画が鑑賞できるという要素を追求していくことも面白いと思いますし、参加者一人ひとりが作品に対してもっと没入できる体験価値を創るという方向性も面白いと思っています。

森の映画祭は動員数を増やして、ビジネスとしてどんどん大きくしていくことが目的ではありません。
特別な映画体験を通して、参加していただいた方、1人ひとりにとって、10年後に思い出してもらう一夜となることを目指しています。

映画業界を目指す方々へのメッセージをお願いします。

森の映画祭に公募いただいた方々には一般の方々にも作品や応募者自身のファンになってもらって、その先のステージを目指してほしいという思いがあります。

また、一般の方々だけでなく、業界関係者の方々も参加されているので、TCPと同じように新しい才能の発掘の場となっています。

これから映画業界を目指すクリエイターの方々には、まずはこういった募集に積極的に挑戦してほしいです。

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