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キム・ユンソク×チュ・ジフンの息詰まる攻防戦! 韓国映画『暗数殺人』実話を元にしたストーリーに驚愕する【マニアックでもケンチャナヨ?】

暗数殺人/(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

今回紹介する韓国映画『暗数殺人』は、刑務所で7件の追加殺人を自白する殺人犯と、自白を信じ事件を追う刑事の話を扱った犯罪実話劇です。
主演はキム・ユンソク、チュ・ジフンの演技の実力間違いなしのこの2人だからこそ、ここまでの執念とサイコさが成立した言っても過言ではないです。また『暗数殺人』のストーリーは、実際の事件がモチーフとなっており、この主演の2人が演じる人物は、実在する(した)ということに驚かされました。(2012年に韓国・SBSで放送されたドキュメンタリー番組『それが知りたい』の中で取り上げられた実際の事件をモチーフに、映画として実際の事件と誤認しないように脚色されています)

そして今回私は「暗数」という言葉があることを、この映画で初めて知りました。

「暗数」とは:実際の数量と統計上扱われる数量との差。主に犯罪統計に置いて、警察などの公的機関が認知している犯罪の件数と実社会で起きている件数との差を指すーーー『デジタル大辞泉』小学館より

暗数殺人は、実際に犯罪は発生したが捜査機関が認知できず、公式統計に捕えられていない隠された犯罪であり、消息がない被害者は捜索願も出ておらず、また時効をすぎていると捜査機関も動かなかったり、世の中からそんなことはなかったかのように認知されていなかった事件の自白を突然話始めたら…次々明らかになる証言に息が詰まります。

韓国映画『暗数殺人』ストーリー

暗数殺人/(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

恋人の殺害容疑で逮捕されたテオ(チュ・ジフン)から「俺が殺したのは全部で7人だ」と告白された刑事ヒョンミン(キム・ユンソク)。テオの証言の場所から、恋人殺害の証拠品を見つけたヒョンミンは、残りの事件も真実だと確信し捜査を進めるのだが、突然テオが証言を覆し…。チュ・ジフンとキム・ユンソクが、認知されていなかった連続殺人を告白し始めたテオ役と、刑事ヒョンミン役で演技バトルを繰り広げる。実在の連続殺人事件をベースに描かれ、数々の賞を受賞した話題作。

「7人だ。俺が殺したのは全部で7人。」
この映画は、テオの証言だけで進んでいきます。暗数ゆえ、警察も認知していないことであるので当たり前ではあるのですが、テオの証言以外に一切証拠は出てきません。

暗数殺人/(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

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なので、映画のほとんどはキム・ユンソク演じる刑事ヒョンミンとチュ・ジフン演じる容疑者のテオとの2人劇を見ているかのようです。2人の演技実力の高さがなければこの映画は成立さえしなかったかもしれないほど、2人の息詰まる攻防にひき込まれます。
全く反省もなく、むしろ殺人することがどれだけ大変なのかを問うサイコパスな容疑者テオ。チュ・ジフンが大好きな私もちょっとビビってしまうくらいの狂気さです。ほんとチュ・ジフンのいやテオの豹変っぷりは見事です。
そしてぜひ字幕で観ていただき、釜山訛りがさらにサイコ度合いを助長させているのを実感して欲しいです。

実際の事件がモチーフゆえ映画にするキム監督の苦悩

暗数殺人/(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

この映画はとても慎重に進められたとキム・テギュン監督は伝えます。なぜなら、実際の事件自体もまだ結末が結ばれていない実話を元にしているため、キム監督は、メディアとのインタビューで結末に対する悩みが多かったと言います。実話自体が現在進行形の状態だったため、裁判の結果もでたり、結末が異なるバージョンもたくさん考えたそうで、結末を作ってみようかとも考えたけど、結局淡白な結末で、協賛企業やメーカー、出演者俳優などみんなの同意を得れたことで実現できたと伝えます。
映画を見終わった時に、結局何人殺したのだろうか…と、映画としての結末に消化不良を感じてしまう方もいるかもしれません。しかしそれは消化不良なのではなく、現在もまだ未解決な事件であるということと、世の中にはそのように暗数となってしまっているこの状況を映画自体が表しているのではないのかなとも思いました。

暗数殺人/(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

また韓国では公開後、実際の被害者遺族側が裁判所に損害賠償請求訴訟の上映禁止仮処分申請を提起し、配給会社側が被害遺族に直接あって謝罪した経緯もあり、この映画を面白い面白くないなどの単純な評価をしてはいけない重みがあります。キム監督が実際の主人公の刑事などに会って5年間のインタビューと取材を経て完成したドキュメンタリーに近い映画と言えるのではないでしょうか。

最後の作品が終わった後に出る2画面(スタッフリストの前)までしっかり見届けて欲しいと思います。
キム・ユンソク×チュ・ジフンの息詰まる攻防をぜひご覧ください!

キム・ユンソク×チュ・ジフンの息詰まる攻防が見どころの韓国映画『暗数殺人』

暗数殺人/(C) 2018 SHOWBOX, FILM295 AND BLOSSOM PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

暗数殺人

製作年:2019年
出演者:キム・ユンソク 、 チュ・ジフン 、 チン・ソンギュ 、 ムン・ジョンヒ 、 イ・ボンリョン 、 キム・ジョンス[俳優] 、 ペ・ヘソン 、 チュ・ジンモ[1958] 、 コ・チャンソク

CHITOSE/ちとせ

【Editor】CHITOSE/ちとせ

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CHITOSE/ちとせ。韓国語を学びに韓国の語学堂に留学し、韓国の伝統建物「韓屋」のシェアハウスで2年生活した経験を持つ。少しだけマニアックな内容を主にお届けします。

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