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逆境を越える強さに勇気をもらえる韓国映画『野球少女』【マニアックでもケンチャナヨ?】

野球少女

(C) 2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED

誰も疑うことなく当たり前のように感じてしまっていたことが、誰かにとっては当たり前ではないことに気づかされることがあります。これもまた無謀な挑戦だと考えてしまうであろう「プロ野球」に、挑む女性がいたことをご存知でしょうか。

韓国では、韓国プロ野球発足当時、医学的な男性以外は不適格とされていましたが、1996年の規約改定により現在は女性でもプロ選手になれるようになりました。
私は、女性も男性と同じように、男性女性を分けることなく男性とともに野球に挑むことがどれだけ困難なことが多いかなんて、想像さえしなかったです。プロ野球というだけで、男性だけが戦うスポーツと認識し、疑問さえ抱いていなかったのが正直なところです。気づかないところで勝手に自分は決めつけていたことに気づかされました。

今回ご紹介する韓国映画は、そんな韓国のプロ野球への入団を目指す女性の物語『野球少女』です。

「野球少女」実在する女性をモデルとしたストーリー

野球少女

(C) 2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED

実在の女子選手をモデルに、逆境の中でプロ野球選手を目指す天才野球少女の葛藤と情熱を描く。主演はイ・ジュヨン、共演はイ・ジュニョク、ヨム・ヘラン。監督は本作が長編デビューとなるチェ・ユンテ。

高校の野球部でただ一人の女子選手として活躍し、天才野球少女と称えられてきたチュ・スイン(イ・ジュヨン)。彼女の夢はプロ野球選手になること。しかし現実には、女子というだけでトライアウトさえ受けられず、野球部の監督にも女子がプロになれるわけないと、諦めるよう諭される。そんな中、夢を追うスインの執念に心動かされた新任コーチのチェ・ジンテは、やがて彼女の夢を応援するようになり、プロになるためのサポートに乗り出すのだったが…。

自分の可能性を信じ、真っ直ぐに諦めない強さが、社会の固定概念さえも変えることになった物語『野球少女』。
夢に向かって懸命に突き進むと聞くと「どうせ映画でしょ?」と現実とのギャップを感じてしまいがちですが、この映画の主人公は実在する人物「アン・ヒャンミ選手」の実話をモデルにしているところが、観るものに勇気を与える1番の要素ではないかと思います。

野球少女

(C) 2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED

※ここからネタバレです※

もしあなたが主人公の母親だとしたら?

野球少女(C) 2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED

スインの母親は、夫が資格の勉強をとるために何点も頑張っても叶わないストレスから、母親はスインに「諦めることは恥ずかしいことじゃない」と野球を諦めるよう諭します。

もし私に娘がいてスインの母親だったとしたら、もしかしたら私も同じように諦めるように伝えるかもしれないなと思いました。この映画を通じて、親だからと言って失敗しないであろう道に仕向けるのではなく、少しの可能性だとしても信じてあげる大切さを持てるようになりたいと、思わず反省してしまいました。

もしあなたが主人公の母親なら、スインの信念を一緒に応援してあげられるでしょうか。

社会の固定概念に囚われずに突き進む難しさは、社会的性別の壁だけではなく、家族や身近な周辺の価値観によっても起こり得ることかもしれません。

「私の未来は私でさえわからない」のになぜ周囲が決めつけるのか

野球少女(C) 2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED

スインが女性だからというだけではなく、男性でも入団が難しいプロ球団への道。入団テストさえも受けることが難しく、顧問の先生からも女性の野球チームでの活躍を進められる。コーチからもプロになるには力が弱すぎる、後悔しないように最初から諦めろとも。母親に続き周りからも諦めるように言われても、スインは諦めることはありません。
なぜなら「私の未来は私でさえわからない」とスインは周囲の自分に対する決めつけよりも自分の可能性を信じているからです。

野球少女

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もう一度伝えたいのは、これは映画の話だけど実在するモデルがいるお話だということ。そして韓国の野球界を変えたある女性の功績でもある。「ガラスの天井」という言葉があるが、この言葉がこの映画に合っているかはわからないが、女性であるがゆえ直面する障壁、それだけではなく男性でも難しい入団テストの合格への壁。この映画に魅了されるところは、女性だから云々だけではなく、プロという夢に向かって邁進する1人の人間としての強さかもしれません。

『野球少女』観終えた後、スインの逆境を乗り越える姿に、きっと諦めない勇気をもらえると思います。

逆境を越える強さに勇気をもらえる韓国映画

野球少女  (C) 2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED

野球少女

製作年:2019年
出演者:イ・ジュヨン、イ・ジュニョク、ヨム・ヘラン、ソン・ヨンギュ、クァク・ドンヨン、チュ・ヘウン

CHITOSE/ちとせ

【Editor】CHITOSE/ちとせ

執筆記事
【マニアックでもケンチャナヨ?】記事一覧

CHITOSE/ちとせ。韓国語を学びに韓国の語学堂に留学し、韓国の伝統建物「韓屋」のシェアハウスで2年生活した経験を持つ。少しだけマニアックな内容を主にお届けします。

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