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Suchmos、2 Tracks CD「FIRST CHOICE LAST STANCE」リリース【インタビュー】

Suchmos

2017年1月にリリースした2ndアルバム『THE KIDS』が20万枚に迫るセールスを記録。全国ツアー“TOUR THE KIDS”も軒並みソールドアウトとなるなど、現在のシーンにおける最重要バンドの一つになったSuchmosが新レーベル“F.C.L.S.”を設立、第1弾となる2 Tracks CD「FIRST CHOICE LAST STANCE」をリリースする。

既にライヴアンセムとなっているロックチューン「WIPER」、メンバー同士のリラックスした雰囲気が伝わる「OVERSTAND」の2曲は、このバンドをさらに大きなフィールドへと進めることになるだろう。新レーベル立ち上げの意図、新作のコンセプト、バンドの現状などについて、ヴォーカリストのYONCEに聞いた。

─2ndアルバム『THE KIDS』が大ヒットを記録中。全国ツアーも素晴らしい内容でしたが、手応えはどうでした?

「いい結果につながったことに対しては自信になりました。ただ、まだまだ至らない部分もあるし、俺たち自身もレベルアップできる余地をすごく持っていると思うんですよ。バンドの6人はもちろん、携わってくれている人たちを含め、チーム全体で底上げしていく必要があるのかなと。そういう意味では、ポジティブなツアーだったんだと思います」

─Suchmosというバンドのスタイル、雰囲気が歪むことなく伝わっているのも素晴らしいですよね。

「それはすごく痛快ですね。自分たちの音楽的なポテンシャル、ビジュアル、インタビューなどでの言動、俺たちがまとってる雰囲気などを含めて、そのままの状態で世の中にアクセスできている実感もあるし。それは俺たちよりも、スタッフたちの手腕が大きいと思います。Suchmosが最初の音源(1st E.P.「Essence」)を出したのは2年前の4月ですけど、そこからたくさんの人が関わってくれて、みんながスキルを発揮してくれて。全員の努力が今の状況につながっているんだなって。俺ら自身は、結成当初とまったく変わらずに音楽と向き合ってるんですよ。とやかく言うヤツもいないし(笑)、雑音が入らないように音楽に集中できる環境を作ってもらえてるのは本当にありがたいですね」

─新レーベル“F.C.L.S.”を設立したことによって、さらに新しい展開が生まれそうですね。

「“デカい船になった”という感じです(笑)。最初は小舟に乗って、少数精鋭で漕ぎ出したんだけど、気付いたらデカい客船が用意されていたというか。当然、やれることも広がると思うんですよ。タスクの種類、乗組員も増えるし、舵を切るのは大変そうだけど、そのぶん楽しさも大きくなるんじゃないかって」

─なるほど。Suchmosにリーダー的な立場のメンバーはいるんですか?

「メンバーはダメダメなんですよ(笑)。無軌道に過ごしてきたし、“カッコ良ければ何でもあり”みたいなライフスタイルなので。軍師的なことは、マネージャーの金子さんが担ってくれてるんですよ。そのおかげで自分たちの音楽は世の中にしっかり伝わってるし——しかも下品じゃないやり方で——それは本当にラッキーだなと。いまのバランスは崩したくないですね」

─では新作「FIRST CHOICE LAST STANCE」について。1曲目の「WIPER」は既にライヴでも演奏されてますが、まず冒頭のギターの音がえげつないほどカッコ良くて。

「そうすね(笑)。ギターはジミヘン的なアプローチなのかな。サイケロック的な部分もあるし、あとはミクスチャーだったり、ビートミュージックの要素もあって、いろんなものが混ざってるんですよ。それを自分たちらしい楽曲に落とし込めたかなと」

─『THE KIDS』のリードトラック「A.G.I.T.」ではスタジアムで鳴らすというイメージがあったと言ってましたが、その流れは「WIPER」にも引き継がれているんですか?

「それはもう自分たちのなかで常識のラインなんですよ。特に意識しなくても、自ずとスタジアムで映えるような曲になるというか。コロラドにプリティ・ライツというトラックメイカーがいるんですけど、ライヴをやる時は楽器奏者を呼んで、バンドの音のなかでトラックを鳴らすんですよ。彼らはそういう音楽でもスタジアムをしっかり揺らしているし、そのイメージは『WIPER』にもありますね」

─サウンドも強烈ですね。メンバー全員の音に人格があるというか、それぞれの主張がせめぎ合ってるんだけど、それがバンド全体のグルーヴにつながっていて。

「メンバー全員、エゴの塊ですからね。6人全員がそれぞれの楽器に責任を持っているし、他の楽器にかき消されるようじゃダメだという考え方なので。というか、それが出来ないとバンドじゃないと思うんですよ。バンドって“結成”っていうじゃないですか。英語だと“union(結合、融合、団結)”なんだけど、メンバーが同一のバランスで存在していて、ひとつの図形を描くのがバンドだし、どこかがヘコんだりしてたら、カッコいい形にならないので。曲によってピックアップされる楽器は違うけど、よく聴けばすべての楽器が主張しているのがわかると思うし、そこにはプレイヤーとしてのスタイル、参照している先達の音楽も込められているので」

─「WIPER」の歌詞はHSUさん。“じゃれ合いな 用はないな”というフレーズもそうですが、すごく攻めた歌詞だなと。

「いろんな比喩が散りばめられてるんだけど、主に言ってるのはショービズに対する違和感みたいなものかな。それは俺たちだけが抱えているものではないと思うし、この曲で伝えようとしている考えに共感してくれる人も多いと思うんですよ。そのうえで息苦しさを感じている人が少し生きやすくなったり、もっと肩の力を抜いていいって気付いてくれたらいいなと。『THE KIDS』でいうと『TOBACCO』『PINKVIBES』もそうなんだけど“もっと生きやすい方法もあるよ”って言いたいんですよね。既成概念や同調圧力なんかに屈する必要はないし、少なくも俺たちはこうやってご機嫌にやってるよって」

─2曲目の「OVERSTAND」はサンセットの風景を想起させるようなグルーヴィなナンバー。

「この曲は昨年の10月にグアムに行った時の記憶がもとになっていて。『MINT CONDITION』のツアーの後、メンバー、マネージャー2人と一緒にグアムに旅行して、久々に羽を伸ばして。帰ってきてスタジオに入って音を出したら、その時のピースな気分がドバッと出て来たんですよね。その時点でコード、メロディの骨組みの部分がほぼ出来上がって“これはやるしかないね”って。歌詞にもグアムの時の雰囲気が出てますね。その時のリラックスした感じだったり、それまでの出会いや別れ、いろいろなカルチャーショックも含めながら」

─7月に日比谷野外音楽堂、大阪城音楽堂でワンマンライヴ“F.C.L.S. LIVE”を開催。さらに“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”“SUMMER SONIC”などの大型フェスに出演。フェスに関して、昨年とは違った意識もありますか?

「昨年はほぼ全部初出演だったし、道場破りみたいな気持ちもあったんです。“何だ、Suchmosって?”という人たちに自分たちのライヴを見せるっていう。そこで成果を上げることも出来たと思うけど、今年もチャレンジャーの立場であることは変わらないし、自分たちにしか生み出せない景色をお客さんと一緒に作れたらいいなと思ってます」

─めちゃくちゃ期待してます。そういえばYONCEさん、夏のライヴの前にニューヨークに行くそうですね。

「あ、そうなんですよ。地元で古着屋をやってる友達の買い付けについていくんですけど、向こうにいる友達に会ったり、ダコタハウスにも行ってみようかなと。服、アナログ、ライヴとか、全体的にディグる旅になると思います。ニューヨークは世界の中枢だと思うし、どんな街なのか肌身で感じたいんですよね。いずれはアメリカという国で音楽を鳴らしたいという気持ちもあるので。そこで感じたものをバンドに注入できたらいいですね」(取材・文/森朋之)

Suchmos リリース情報

FIRST CHOICE LAST STANCE

2017年7月22日レンタル開始
2017年7月5日発売

初回仕様限定盤(CD):KSCL-2940 1,000円(税抜)
TSUTAYA 予約/購入特典
ステッカー
TSUTAYA ver.

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Suchmos オフィシャルサイト

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