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チャーリー・ワッツ、永遠に。ザ・ローリング・ストーンズの作品を振り返る

世界最高のロックンロール・バンドを支えた名ドラマー

2021年8月24日(現地時間)、ロンドンの病院で80歳の生涯を閉じたザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツさん。60年近くにわたるキャリアのなかで、さまざまな伝説に彩られてきた大スターの悲報に、ファンのみならず、多くのアーティストたちから悲しみの声が挙がっています。

30代の私がストーンズに出合ったのは子どもの頃。ストーンズは父が好きで、家でも車の中でもよくかかっていたこともあり、物心ついた時には、私も夢中になっていました。8月25日の朝に信じたくないニュースが飛び込んできて、私もそうですが、ショックを受けた人も多いのではないでしょうか。

 

2019年“No Filter”ツアー「メットライフ・スタジアム」
Photo by ことみん

1963年のデビューから転がり続けて約60年

チャーリー・ワッツさんは、1941年にロンドン北部のイズリントンで、イギリス国鉄の貨物列車の運転手だった父と母の間に誕生。12歳の時、いとこが持っていたアール・ボスティックの「Flamingo」を聴いたのがきっかけでジャズに興味を持ったそうです。14歳の時に両親からドラムセットをプレゼントされ、熱心に練習に励んだ、といいます。

アートスクール卒業後、広告会社で働きながら、夜はドラマーとして活動。1963年にローリング・ストーンズに加入後、同年6月、チャック・ベリーのカバー曲「Come On」でレコード・デビューを飾りました。色気をにじませるダンディなルックスとジャズ仕込みの独特なドラミングは、今でも数々のアーティストに多大な影響を与え続けています。

チャーリー・ワッツさんが歩んできたアーティストとしての輝かしい足跡を讃えるとともに、謹んで追悼の意を表し、70年代ストーンズ黄金期を中心にアルバムや映像作品をたどります。

「Come On」

アルバム

『Let It Bleed』(1969年)

『Let It Bleed』

バンドのルーツ・ミュージックであるブルースに回帰した前作『Beggars Banquet』をさらに深化させたのが『Let It Bleed』。ブルースやカントリーを通じてアメリカの南部ミュージックを追求し、ストーンズ独自のサウンドを確立したアルバム。ソウルフルで強烈なインパクトを与える「Gimme Shelter」に始まり、ストーンズらしさ満載の変化に富んだブルース調ロック「Midnight Rambler」や、7分を超える壮大なバラード「You Can’t Always Get What You Want」など、ロック史に欠かせない曲がずらりと並ぶ名盤。

『Sticky Fingers』(1971年)

『Sticky Fingers』

古巣のレーベル「デッカ」を離れ、1971年、自らのレーベル「Rolling Stones Records」を設立し、その第1弾のアルバムとして発表したのが『Sticky Fingers』。ジャケットデザインはアンディ・ウォーホルで、お馴染みのベロ・マークが初お目見えしたのもこの時。カントリー調の名バラード「Wild Horses」や、ファンキーでグルーヴィーなロックの「Bitch」、そしてオープンGチューニングならではのリフとリズムが絡み合う独特のうねりを持った名曲「Brown Sugar」などを収録。

『Exile on Main St.』(1972年)

『Exile on Main St.』

アメリカ南部のルーツ・ミュージックに深く切り込み、ストーンズ流のブルースが存分に味わえる『Exile on Main St.』。リリース当時は”散漫だ”とか決して評価が高くなかったものの、現在では最高傑作との呼び声も高いアルバム。キャッチーなジャンプ・ナンバー「Rocks Off」や、ファン人気が高いキースのリードボーカル曲「Happy」、さらにタメの効いたチャーリーのドラミングが冴える「Tumbling Dice」など重要曲多数。

『Goats Head Soup』(1973年)

『Goats Head Soup』

カリブ海に飛び、ジャマイカのキングストンにあるダイナミック・サウンド・スタジオにてレコーディングを敢行した『Goats Head Soup』。ストーンズの悪魔的なイメージを投影したようなアートワークも話題を呼んだアルバム。ストーンズ・バラードのなかで最初の世界的大ヒットになった「Angie」や、おどろおどろしい雰囲気の「Dancing With Mr D」、ストーンズのダイナミックなファンク・グルーヴが楽しめる「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」などを収録。

『It's Only Rock'n'Roll』(1974年)

『It's Only Rock'n'Roll』

このアルバムを最後にストーンズの黄金時代を築いた名ギタリストのミック・テイラーが脱退。ジェフ・ベックの推薦で元フェイセズのロン・ウッドが1975年からツアーメンバーとして参加するなど(正式加入は1976年)、ストーンズのキャリアにおいて大きな転換期に当たる作品。アルバムのタイトル曲「It's Only Rock'n'Roll(But I Like It)」は、ストーンズのロック哲学を曲に投影した楽曲で、ライブで歌われることが多い定番曲のひとつ。

『Some Girls』(1978年)

『Some Girls』

1970年代後半、ディスコやパンクが音楽シーンを盛り上げていたなか、ストーンズが世に送り出したアルバムが『Some Girls』。ダンサブルなサウンドに挑んだ「Miss You」のように、時代の空気を楽曲にするのはミックの得意とするところで、ストーンズの新しい一面を感じつつアルバム全体はむしろシンプルなロックンロール・ナンバーが多めな作品。ソウル・バラード「Beast of burden」や、チャーリーのバスドラ四つ打ちが冴えわたっていて、かっこよさに思わずしびれる「Respectable」などを収録。

『HONK』(2019年)

『HONK』

ロック史に残る名盤『Sticky Fingers』(1971年)から、ブルース愛がぎっしり詰まった『Blue & Lonesome』(2016年)までの間に発表されたスタジオ・アルバムから、ヒット曲や人気曲を押さえたベスト・アルバム。キャッチーな36曲が収録されています。

映像作品

『Ladies&Gentlemen』

『Ladies&Gentlemen』

1972年の北米ツアーを追った、伝説のライブ・ステージを追体感できる『Ladies&Gentlemen』。ミックも「この時期が最も音楽的に充実していた」と語っているように、ストーンズ黄金期の最高のライヴ・パフォーマンスを堪能できる作品。最初から最後まで、理屈抜きにストーンズ・ライブのかっこよさを存分に味わえます。

『“スウィート・サマー・サン” ストーンズ・ライヴ・イン・ロンドン・ハイド・パーク 2013』

『“スウィート・サマー・サン” ストーンズ・ライヴ・イン・ロンドン・ハイド・パーク 2013』

2012年7月からスタートした50周年プロジェクトのフィナーレとして2013年7月に開催されたロンドン・ハイド・パーク公演の模様を収録。因縁のライブ会場であるハイド・パークでのコンサートを行うのは、実に44年ぶり。「スタート・ミー・アップ」に始まり、ラストの「サティスファクション」まで、改めてとてつもない歴史と作品を持ったグループだと実感できる珠玉の映像作品です。

ことみん

【Editor】ことみん

雑誌・漫画からドラマ・映画、ファッション、音楽、インテリア、アート、家電、手土産など、好きなもの多めのエディター。
「新しい趣味」「好きなコト」を見つけたい方のヒントとなるような内容をお届けします!
子どものころ好きだったマンガは『ハンサムな彼女』と『らんま1/2』。
夢は海外のフェスを制すること(お休み中)。

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