ポケカ初心者さん!!大会に出てみませんか?カードやルールなどをTSUTAYAのポケカ担当者がレクチャー【事前準備編】
こんにちは。ゲームソフト「ポケットモンスター」シリーズを題材にしたトレーディングカードゲーム、通称ポケカこと「ポケモンカードゲーム」が大いに盛り上がっていますよね。
「ポケモン好きな我が子に付き合っているうちに…あれよあれよと自分もハマってしまった」と、新規で始められている方も多いのではないでしょうか?
「自宅で対戦を楽しんでいたけど、大会にも出てみたい!と思いつつも尻込みしちゃってなかなか…」なんて場合も。実はTSUTAYAにもそんなポケカ初心者さんがいたのです!
「ルールはなんとなく知っていて、構築済みデッキは持っている」という伊東さんは、大会出場を目指していました。そこで我々は伊東さんの大会出場までを追いながら、これから大会に出場してみたいと思っている方向けに、「ポケモンカードゲーム」のガイド記事をお届けします。
第1回となる今回は「事前準備編」として、TSUTAYAでポケカを担当している方々(以下、Tポケカ担当者)に色々とレクチャーをしてもらいました。
その内容がこちら!
【1】カードの種類と見方を知ろう
【2】対戦準備
【3】バトルの流れを把握しよう
【4】実際にバトルしてみた
「実は出てみたかったんだよな」という方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
│【1】カードの種類と見方を知ろう
一同:よろしくお願いします!!
Tポケカ担当者:カードは大きく分けて「ポケモン」「エネルギー」「トレーナーズ」「特別なカード」と4種類のカードがあります。
伊東:今、いいカードってお持ちですか?
ここで直球な質問が(笑)。
手持ちのカードでいいカードをみせてもらいました!!
「シャイニースターV」マリィ(SR)
少し脱線しましたが、カードの種類と見方の話に戻りたいと思います。
│実際に戦ってくれる「ポケモン」
1.進化マーク
「たね」→「1進化」→「2進化」とあり、進化の段階を表す。
最初に場に出せるのは「たねポケモン」のみ。
ポケモンに進化後のカードを重ねて使うことで進化することができる。
2.HP
ポケモンの体力。
HPを超えるダメージを受けるとポケモンは「きぜつ」してバトルから離脱。
3.タイプ
ポケモンが持つタイプのマーク。
全11種類ある。
草/炎/水/雷/超/闘/悪/鋼/フェアリー/ドラゴン/無色
4.特性
ワザとは別にカードが持つ効果。
特性の効果を発揮しても番は終わらない。
5.ワザ
このポケモンが持っているワザ。
エネルギーのタイプと数があっていれば、ワザを使えるようになる。
※先攻プレイヤーは、最初の番だけはワザを使うことができない。
6.弱点
このタイプの相手から受けるワザのダメージが増える。
7.抵抗力
このタイプの相手から受けるワザのダメージが書かれている数値ぶん減る。
8.にげる
バトル場からベンチへにげるのに必要なエネルギー数が書かれている。
使用したエネルギーはトラッシュへ。
無色マークは、どのエネルギーでもOK。
│ワザを使うのに必要な「エネルギー」
雷エネルギーや炎エネルギーなど、タイプ別に分かれている。
エネルギーは自分の番に手札から1枚だけ自分のポケモンにつける事ができる。また、ベンチのポケモンにつけてもOK。
ワザを使えるようにするには
Tポケカ担当者:このピカチュウのカードが相手に20ダメージを与える「しっぽではたく」のワザを使うには、どのタイプでもいいのでエネルギー1個が必要。
相手に100ダメージを与える「10まんボルト」のワザを使うには、雷のエネルギー1個と、あと2個はどのタイプのエネルギーでもOK。エネルギーのカードはこのようにして使います。
無色マーク=どのタイプのエネルギーカードでも可能
伊東:(ポケモンカードを見ながら)はじめてやる時、どうやったらワザができるのかなって思いますよね。改めて復習できてよかったです。
│いろいろな効果で対戦を助けてくれる「トレーナーズ」
サポートは1回の自分の番に1枚しか使えない。
使い終わったらトラッシュに置く。
※先攻プレイヤーは、最初の番だけはサポートのカードを使うことができない。
手札にあれば自分の番に何枚でも使える。
使い終わったらトラッシュに置く。
自分と相手に効果が発動する。
自分の番に1枚しか使えない。
出したら置いたままに。
※どちらかのプレイヤーが別の名前のスタジアムを出したら、前に出ていたスタジアムは、持ち主のトラッシュに置く。すでに出ているスタジアムと同じ名前のスタジアムは、手札から出すことができない。
ポケモンのどうぐ
■ポケモンにつけて使う
一度つけたら、そのポケモンが「きぜつ」するまでつけたまま。(番が終わったり、「にげる」や進化をしたりしても、トラッシュしない。)
■1匹に1枚までつけられる
すでに「ポケモンのどうぐ」がついているポケモンにもう1枚つけたり、つけ替えたりすることはできない。
│特別なカード
Vがついているポケモンは、強力な能力を持つ特別な「たねポケモン」。
ポケモンVが「きぜつ」したとき、サイドを2枚とれるという特別なルールを持っている。
「ポケモンVMAX」や「ポケモンV-UNION」など、特別なカードはほかにもあります。気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
│【2】対戦準備
続いて、バトルに必要なアイテムやバトル前の準備をみていきましょう。
│バトルに必要なアイテム
【デッキ】
60枚のカードを組み合わせたデッキをひとり1個用意する。
【プレイマット】
バトルの舞台。
【ポケモンコイン】
ワザの説明文に「コインを投げ~」と書かれているときや、ポケモンが特殊状態の「こんらん」のときなどに使う。コインを投げて、オモテかウラかで判定し、光っているほうがオモテ。
【ダメカン・マーカー】
ポケモンが受けたダメージを表す「ダメカン」40個くらい、“どく”や“やけど”を受けたときに表す「マーカー」1~2個ずつ。どちらもカードの上に乗せて使う。
1.バトル場
戦うポケモンを1匹だけ出せる。
ここのポケモンだけが、ワザを出せる。
2.山札
デッキのカードをウラにして重ねたものを「山札」と呼び、この場にセット。
3.トラッシュ
「きぜつ」したポケモンや使い終わったカードはココへ。
トラッシュしたカードは、必ずオモテを上にして置く。
4.ベンチ
ひかえポケモンを置く場所。
バトル場のポケモンと交代もできる。
基本5匹まで置ける。しかしカードの効果により、6匹や7匹まで置ける場合もある。
5.サイド
相手のポケモンを「きぜつ」させたら、サイドのカードをとり自分の手札にできる。
先に自分のサイドをすべて取りきったプレイヤーが勝ち。
手札
対戦中は、ここから使うカードを選ぶ。
│バトルの準備
自分のデッキをシャッフルしてから、ウラにして山札の場所に置く。
最初に相手プレイヤーとあいさつ。そしてジャンケンで先攻・後攻を選ぶ。
はじめに山札からカードを7枚引く。ここで引いたカードが手札となる。
手札から最初に戦う「たねポケモン」を1匹選び、バトル場にウラにして置く。
【5】ベンチポケモンを出す
ほかにも手札に「たねポケモン」がいる場合はベンチに、ウラにして並べる。ベンチには最大5匹まで置ける。また、ベンチに1匹も出さなくてもOK。
山札を上から6枚引いて、ウラにしたままサイドの場所に置く。
最後にバトル場とベンチ(たねポケモンがいる場合)のカードをオモテにして開始!!
伊東家の実話「パパ、たねポケモンがいないよ…」
伊東:娘とやっているときに「最初に戦うたねポケモンがでない」ってなる場合があるんですけど…この場合、負けになっちゃうんですか?
Tポケカ担当者:それはちゃんとルールがあるんですよ。
【1】デッキを山札に置く、【2】あいさつと順番決め、【3】手札を7枚引くの段階で自分の手札に「たねポケモン」がいない場合。
Tポケカ担当者:実は、引き直すとペナルティになるので、相手は手札をもう1枚増やすことができるんです。
一同:え(笑)。
Tポケカ担当者:2回3回と引き直していたら、その回数分相手は手札が増えるし、逆に相手は手札を引かなくてもいいです。
伊東:へぇ~。自分で選べるんだ。
Tポケカ担当者:手札にいろんなカードがあった方が戦いやすいので、引いた方がいいと思います。
あと、ベンチに出す出さないは自分の好みになりますが、バトル場だけにしかポケモンがいない…となると、そのポケモンが「きぜつ」したときに負けとなってしまうので、ベンチにいた方が安定はします。
伊東:なるほど。バトル場にしか出していなかったことがよくありました(笑)。
あと…サイドにいいカードがいっちゃうことも度々あって…。
Tポケカ担当者:デッキにいいカードが1枚とか2枚だけだと、サイドにいっちゃう可能性もあるので、いいカードは複数枚入れるようにしましょう。
また、デッキを作るにあたり、同じ名前のカードは4枚までしか入れることができないルールとなっています。それに対して基本エネルギーと書いてあるカードは、何枚でも入れることが可能です。
│【3】バトルの流れを把握しよう
ここではバトルの流れを解説していきます。勝敗にも関わってくる部分なので、しっかり覚えておきましょう。
│バトルの流れ
自分の番が来たら、最初に必ず山札を1枚引く。
山札のカードが引けなくなったら負け。
・手札から「たねポケモン」をベンチに出す
・ポケモンを進化させる
・トレーナーズを使う
・ポケモンにエネルギーを1枚つける
・ポケモンの特性を使う
・「にげる」を使ってバトルポケモンをベンチににがす
※先攻プレイヤーは、最初の番だけはサポートのカードを使うことができない。
バトルポケモンのワザを使い番が終了。
ワザなどを受けたポケモンにダメカンを乗せる。
使えるワザがない場合も、自分の番が終わり。
※先攻プレイヤーの最初の番はワザが使えない。
勝敗が決まるまで【自分の番】と【相手の番】をくり返す。
ワザを使って相手のバトルポケモンを「きぜつ」させ、自分のサイドにあるカードをどんどん減らしていこう!
【1】から【3】のどれか1つでも条件を満たすと勝敗が決まる。
【1】相手より先に自分のサイド6枚を全部とれば勝ち。
【2】自分の場にポケモンが1匹もいなくなったプレイヤーは、サイドに関係なく負け。
【3】山札がなくなって、自分の番の最初に山札が引けないプレイヤーは、サイドに関係なく負け(前の自分の番に、山札がなくなった時点では、まだ負けではない)。
│【4】実際にバトルしてみた
レクチャー後、伊東さんは背後からの援護ありでTSUTAYAのポケカ名人に「最後に一戦お願いします!」と挑みます。開始早々から雰囲気にのまれてしまったり、相手の1ターンが長いシーンがあったり、カードの効果により盤面が不利な状況になることも。名人にボコボコにされるのかと思いきや、試合は意外な方向へ進んでいきます。中盤から強運引きを連発し!?熱戦を制したのは、なんと伊東さん。
伊東:番狂わせが起こり得るんですね(驚)。おもしろかったです。ありがとうございました!!
この記事では、カードの種類やバトルの流れなど、必要な知識について紹介しました。大会に出て1勝するには、正しくルールを知るということが大切になってきます。しっかりと覚えておきましょう!
次回は強いデッキの作り方とコツを紹介する「デッキ構築編」をお届けします。お楽しみに。
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【Editor】お弁当パパ/伊東寛雄
伊東寛雄(いとう・ひろお)。一姫二太郎(5歳♀、1歳♂)を子に持つ父親。毎朝こどものお弁当をつくってSNSに投稿するのが日課。スマイルサプリでは子育て中の妻に”作品をプレゼントする”シーンを妄想して記事を書いている。稀に音楽熱が燃え上がり、音楽関連の記事を書くこともある。